<7日目・前編>初山別村→稚内~感動!サロベツ原野の真ん中で地平線に向かって走る道道106号線
温泉施設も隣接するみさき台公園のキャンプ場。前の晩は日帰り入浴時間ぎりぎりまで温泉で粘ってスマホやGoPROバッテリーの充電をし、テントに戻ったらすぐ就寝。少し離れた場所に設営したので周りのキャンパーの声も気にならずぐっすり寝ることができた。
▼北海道一周ツーリング<7日目・前半>初山別村→稚内(5分01秒)
同じ場所でキャンプしてたソロツーリング中のおにいさんに撮ってもらった記念写真。
そして再び海沿いを北上。
この日は道北のハイライト、サロベツ原野の真ん中を走る道道106号線が待っている。
でも既に初山別村のこのまっすぐな道だけでテンションあがったりする。こんな場所、地元ではないよなあ。
途中、前を走る車がスピード落とし迂回したので何かと思ったら、タヌキが道の真ん中に倒れていた。流血も確認できなかったので、実は接触して怪我したり意識失っているだけなのでは?だったら轢かれないよう道端に運んであげなくちゃと思い引き返して確認したが、既に絶命していた。
天塩市街地を抜け、川幅もある天塩川の大橋に辿り着いた。
堤防で記念撮影。
そして大橋を越えるとその少し先からサロベツ原野が始まる。
少し高台なのでわかりにくいが、左側の緑地の切れ目の下は日本海だ。
ライダーとも頻繁にすれ違ったり追い越されたりするようになった。
この道道106号を走るため、内陸からやってきている人もいるのだろう。
本当にまっすぐ!
そして高い木もない見渡す限りの草原。
突如、一列に並んだ風力発電の風車が現れた。
ツーリングマップによると28基が並ぶオトンルイ風力発電所だ。
ここでも記念撮影♪
斜めに伸びる「N」のモニュメントは、北緯45度地点。
その先には山もないのにトンネルのようなアーチ。
何かと思ったらパーキングシェルター。冬季の吹雪などから避難するための場所らしい。冬は一体どんな風景になるのだろう。
中はこんな感じ。
シェルターを越えると、電柱・電線すらなくなり、あるのはただ道、そして積雪時の下向き矢印の道幅標識だけとなった。
ありきたりな言葉だが「日本じゃないみたい」。
最後は下向き矢印すらなくなり、サロベツ原野の中にまっすぐな道が一本あるだけ。目の前は地平線と水平線、両サイドに目をやっても、後ろを振り返っても一緒だ。地球は丸い。
あっさり通り過ぎてしまうのがもったいない気がして、何度も路肩停車しては風景を楽しんだ。この日は8月10日。お盆休みの観光&ツーリングピークはすでに始まっているのでもっと混み合っているかと思ったがそんなことはない。
広い大地を自分とクロスカブで独占してる気分。
そしてサロベツ原野を抜けた。
宗谷湾側に渡り、最北端の都市・稚内だ。
時間もぎりぎりだったので、ノシャップ岬は後回しにして11時の便で礼文島に渡ることにした。
フェリーチケットを買った後、ちょっと時間もあったので「北防波堤ドーム」へ。
ずらり並ぶ円柱とその上のアーチが神殿のようだが、これが防波堤だなんてびっくり。というか防波堤でこれだけの建築物が必要って、どんな波なんだよ!
戦前に建てられ北海道遺産にも指定されているそう。
全長は427m。
このドームの下、実は自転車やバイクで北海道をまわっている人たちのキャンプサイトになっている。夕方になるとテントがずらり張られ、その横にそれぞれの自転車やバイク。風も雨も凌げてお金もかからない、しかも仲間もたくさんいて交流できる格好の場所なのだろう。
稚内から礼文島に渡るフェリーはたしか一日3便ほど。
事前予約をしていなかったので、人はともかくバイクはチケット完売なのでは?と思ったが実はそんなことなく、同行バイクはサイドカー付きの巨大ハーレーと50ccのモンキーの二台。
モンキーは車体が本当に小さいので、体の大きな男性が乗るとまるで子供の三輪車のようにも見えるのだが、その小柄なモンキーの後ろにキャンプ道具も積んでのツーリング中とのこと。すごい!
なかなか不思議な組み合わせだ。
そして乗船。
北海道で初めての離島・礼文島に向けて!
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