火山が作り上げた独特な地形の青ヶ島~立体模型でまずは予習

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青ヶ島は周囲をぐるり崖に囲まれており、海辺には集落は一切ない。島北側の高台に集落があり、約160人の島民は皆そこに住んでいる。

島の大半は外輪山に囲まれたカルデラの底だ。

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そんな島の立体模型が宿泊したマツミ荘に置かれていた。

島の全容、特にまるで灰皿か何かのような外輪山の形と島外周の崖の傾斜がよくわかる。

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伊豆諸島東京都移管100年祭の記念と書かれていたので、1978年のものだろうか。

村役場や小中学校、ヘリポートの位置などは今と同じだが、現在は既に開通している二か所のトンネルの記載はまだない。

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外輪山で最も高い地点、大凸部のところはちょっと凹んでいた。観光客がゴール地点である大凸部を繰り返し指で触ったからだろうか。

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あとで詳細は別途記事にするが、これが大凸部からの眺め。
立っている場所は尾根なので、反対側も同じように切り立っており、高い場所が苦手な人にはちょっと足がすくむ場所かも。風も半端なく強いし。

反対側の尾根の向こうには黒潮流れる海が広がっている。

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そしてカルデラの中央には、1785年の天明の大噴火で形成された火口丘・丸山があり、その斜面に地熱を利用した地熱釜とサウナがある。この立体模型が作られた時にはまだ現在の「ふれあいサウナ」はなく、「湯場温泉」という名前になっている。

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地熱釜は誰でも自由に使うことができ、地元の人もここでさつまいもや卵を蒸かしている。また塩作りや収穫した野菜の乾燥などにも地熱は活用されているそう。

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島の外周はどこも、切り立った崖。

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現在稼働している唯一の港は三宝港。
今は外輪山の内側からこの港へ抜けるトンネルが開通しているので、ヘアピンカーブ急坂は使われていない。

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ただ道自体は残っており、登ると上から港を見下ろすことができる。
どんな風景が楽しめるかはまた後ほど。

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一方港から左側、つまり島の北方向に延びる崖沿いの道は現在は一部崩壊しており通行止めだ。火山ゆえの地質ゆえ修復工事は難航しているんだとか。

●日本の「端」を巡る旅 (21) 青ヶ島(2)–島を形づくる壮大な二重カルデラ

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もう一か所、トンネルが完成している場所がある。
この流坂農道と書かれた場所には現在、流坂トンネルが開通している。

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なかなか他ではお目にかかれない、掘って塗り固めた感じの素朴なトンネルだ。

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この青ヶ島の立体模型は記念品として作られたもので市販はされていないようだが、村役場に行ったところこんな立体ペーパークラフトが置かれていた。

聞いてみると、ネットから展開図をダウンロードできるのだという。
探したらすぐ見つかった。

●2013年04絶海の孤島・青ヶ島 < 2013年 < ギャラリー < 北海道地図株式会社>

興味と時間があって手先の器用さに自信ある方は是非。

青ヶ島村の公式サイトには手書きの地図がPDFで公開されている。

●青ヶ島村ホームページ─観光

決して大きな島ではないのだが、特殊な地形ゆえか斜面だらけなためか、集落内もカルデラ内も道はちょっと複雑で、どことどこがつながっているのか非常に悩む。

訪れる際には、事前にそれをプリントして持参することをオススメする。同じものは村役場でも配布しているので、忘れた場合はもらいにいこう。

当記事はもともとWADA-blogに掲載していたものです/「tokyo reporter 島旅&山旅」というプロジェクトの取材レポーターとして、「青ヶ島」を二泊三日で旅し、記事を書いています。