居酒屋「凪」で多良間島の伝統「イチナー」体験

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夜は宿からも近い居酒屋「凪」へ。
店内はかなり広かったが、あがりに1組いるだけで、テーブルエリアは私オンリー。

晩御飯兼ねて、ぱりぱり春巻きとビールを頼み、テレビを見ながらまったり。

・・・していたら電話が入った。

「カレー作り一段落したので今からひとり合流しますね」

そう、私が自転車で観光していた時、他の人達はおくなわ5島の食材を使った島カレーの仕込みをやっていたのだ。玉ねぎの皮むきくらいならと言っていたのに何も手伝わなかったよ。

ほどなく、以前宮古島で働いていたこともあるという青森出身の女性がやってきた。現在は東京で働いているのだが、なかなかどうして面白い経歴&キャラクターの方。

「お酒はたしなむ程度です」

と言っていたが、ビール一杯飲み終わった後「王朝一合お願いします」と泡盛オーダー。

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出てきたのはこれ。
どうも「一合」の部分が伝わってなかったようだ。

でもあらと苦笑いしただけでボトルの封を開け始めた。
たしなむ程度って一体・・・

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その後さらに、カレー作りを手伝ってくれていた地元の方も加わっての宴会に。ひとりビールして帰る予定だったのに、まさかの楽しい展開になった。

中でも盛り上がったのが「大間でマグロ一本釣りする不運の漁師」の話。

私は一度も観ておらず知らなかったのだが、長年にわたり定期的に放映されている人気ドキュメンタリーの主人公が「不運の漁師」こと山本さん。

「離島で青森って言ったら、すぐ山本さんの話になるよ」

とのこと。激しく感情移入させられる内容だそうで、いろんな回の感動エピソードを力強く語ってくれた。DVDもでてると思うので、帰ったら探して見なくては!

●視聴者の心を鷲掴みにするマグロ漁師たちの生き様 – NAVER まとめ

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そしてオトーリも。

宮古では「オトーリ」だが、ここ多良間島では「イチナー」というそう。

●オトーリ – Wikipedia

ちなみに自分がこうした酒文化を初めて体験したのは与論島でヨロンマラソンに参加した後の飲み会。

同じ宿の人や地元の人達と居酒屋で飲んでいたんだけど、まったく関係ない地元の人も一升瓶手にいきなり座敷にあがってきて「与論献奉」を始めてしまうので、楽しく激しく盛り上がったのは確かなのだが、その晩にどう宿に戻ったかの記憶はなく、翌日は完全にダウンした。

●与論島「与論献奉」 – Wikipedia

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多良間のイチナーは無理やり酒を飲ませるようなことはないそうで、確かにもともとかなり薄めに作られた泡盛で、コップに注ぐ時も相手次第で量を変えている。

そもそも、宮古や多良間でなぜこうした飲み方が始まったのか・・・なんて話も地元の人から聞かせてもらえ、本当に勉強になる夜だった。そして地元の方の話が楽しすぎて笑い通しだった。

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「夜、宿の前の道をまっすぐ南下したさとうきび畑に行って見上げてごらん。星すごいから」

空港で会った塩職人の長岡さんがそう言っていたので、ヘッドランプを取りに宿に一度戻った後、ひとり自転車に乗ってさとうきび畑に向かった。

星空、ほんとうにすごかった。
残念ながら私のデジカメ&スマホでは星空写真は撮れなかったが、湿度高い南の島の夜空がこんなにも星で埋め尽くされているとは思わなかった。

もちろん集落の中からでもきれいに見えるけど、明かりひとつないサトウキビ畑の真ん中はやはり違う。その後自転車を停めた場所がわからなくなり、しばし探しまわったのはここだけの話。