東京から北九州までバイクをフェリー無人輸送
昨夜(2016年8月2日)19時半に東京・有明フェリーターミナルを出港する東九フェリーに乗船した。しかしながら諸事情により乗ったのはこの子、赤いクロスカブだけ。私は今晩の飛行機で北九州に飛ぶ。
そう、バイクの無人航送サービスだ。
実を言うと、そんな方法があることを今回初めて知った。
チケット予約をしようと料金ページを見ていたところ、「特殊手荷物運賃」の下に「積降し作業料金(のりばでの作業料金)」という項目があったのだ。
バイクだけをフェリーで送り、人が別途飛行機で行くことにより大幅な時間節約になる。東京→北九州間は、夜19:30に出航し到着が2日後の早朝5:30なので、所要時間は何と・・・
計34時間。
飛行機なら、羽田から北九州空港まで1時間40分だ。
例えば土曜朝からツーリングを始めたいという場合、木曜日の夜にバイクだけフェリーに積込み、人は金曜日の夜もしくは土曜の朝に飛行機で向かえばいい。会社員なら有給休暇を一日節約できる。
料金面ではどのくらいの差がでるだろうか。
私のクロスカブは原付2種(110㏄)なので、フェリー関連の料金はこんな感じ。
東京→北九州(人) | 16,060円~ |
東京→北九州(原付) | 6,330円 |
積込み作業料金 | 1,130円 |
降ろし作業料金 | 1,130円 |
●バイクと人どちらもフェリー乗船の場合
旅客運賃(2等洋室) | 16,060円 |
原付バイク | 6,330円 |
計 | 22,390円 |
●バイクだけフェリー航送/人は飛行機で北九州空港の場合
飛行機チケット | 19,390円 |
原付バイク | 6,330円 |
積込み・降ろし作業料金 | 2,260円 |
フェリーターミナルまでの交通費 | 4,200円 |
計 | 32,180円 |
飛行機チケットは時期によっても料金が変わり、私が利用した8月上旬は比較的高い時期だったと思う。羽田→北九州空港はスターフライヤーしかないので少々高い。
羽田→福岡空港なら便数も多く料金もスカイマークなどの格安チケットなら片道1万円前後である。福岡空港から門司駅までは、地下鉄と新幹線・在来線を乗り継いで1時間4分、料金は2,570円だ。門司駅から新門司フェリーターミナルまでは約8キロなので、中型タクシーで約3,000円。
●バイクだけフェリー航送/人は飛行機で福岡空港の場合
飛行機チケット | 約10,000円 |
原付バイク | 6,330円 |
積込み・降ろし作業料金 | 2,260円 |
フェリーターミナルまでの交通費 | 5,570円 |
計 | 24,160円 |
人もバイクもフェリーの場合とそれほど大きくは違わなくなる。
私はのんびりフェリー旅が好きなので、本当は一緒に乗っていきたかったが、今晩東京都内でひとつ用事があったため、九州でのツーリング期間を少しでも伸ばすため、無人航送サービスを利用した。
フェリー到着は早朝5:30で、その時間までに新門司フェリーターミナルに行くのはちょっと難しそうだったので、降ろし作業を利用することにした。さらに昨日あまりに早くフェリーターミナルに到着してしまったので、積込み作業もお願いした(それぞれ1,130円)。
カウンターで代金を支払うとこんなものが渡される。
真ん中の「新門司」と書かれた紙はバイクのヘッドライトに貼りつけるためのもの。黄色い荷物タグのような紙は鍵につけてスタッフにゆだねる。
荷物ももちろん積んだままでOK。
ヘルメットも飛行機に持ち込むのが面倒だったので、袋に入れ、ネットで荷物の上に固定した。
明日の朝、無事の再開ができるといいなあ。
§以下は8月4日分のレポートを追記しています。
スターフライヤーで羽田から北九州空港まで
羽田空港発22:55のスターフライヤーに乗り、昨夜北九州に到着した。
機体はなんとシン・ゴジラ!
初スターフライヤーだったことあり、このトラップにあっけなく引っかかり、昨日は焦ったし走ったし冷や汗かいた。覚えておいてください。北九州空港行きだけは第一ターミナルです。くそーっ!!!
荷物はバイクに積みっぱなしなので、これ一個。
こんな身軽な飛行機旅は人生初だし最後になる気もする。
ブラックで格好いい機内。
そして深夜0時半に到着。ホテルは空港隣接の東横イン北九州空港店を予約していた。
隣接とは言え歩くと8分ほど。そして海上の埋め立て空港なので夜間は周囲に何もない真っ暗な道だ。無料シャトル逃さず済みよかった(空港内の観光案内所覗きながらでてきたら、東横インと書かれたワゴンが出発するするところだった)。
東横イン北九州空港店はシングル一泊3,800円(税込4,104円)。これでこの立地と部屋ならいい。
翌日のルートやスポットをさっくり見て就寝。
今朝は目覚めて窓を開けたら目の前に空港。
この風景はちょっとテンションあがるかも。
朝食バイキングも含まれている。おにぎりがあったのはおそらく、早朝にチェックアウトする人のために用意されていたのかもしれない。夜21時までならカレーも自由に食べられたようだ。東横イン恐るべし!
北九州空港から新門司フェリーターミナルまで移動
今回、バイクだけを東京から北九州・新門司まで無人航送し、私自身は飛行機で飛んできたわけだが、そこでちょっと面倒なのが北九州空港から新門司フェリーターミナルへの移動だ。
門司駅から乗り合いタクシーが出ているのだが、東九フェリーの出航がない時間帯にはない。路線バスもない。
東横インから無料シャトルバスで一度空港まで戻り、そこから路線バスに乗ることにした。小倉駅行きは少し先までなかったので、空港に一番近い鉄道駅、朽網駅まで行くことにした。
海の上に浮かぶ北九州空港から市内に向かう長い橋。
もともと朽網駅からひとつ隣の下曽根駅まで行き、そこからタクシーで新門司フェリーターミナルまで向かうつもりだった。おそらく一番安く行こうと思ったら、小倉駅経由で門司駅まで行き、そこからタクシー、あるいは路線バス+徒歩(かなり距離ある)なのだが、乗換もあり時間もかかる。
そんなわけで下曽根駅からタクシーで向かうことにしたのだが、朽網駅前に停まっていたタクシーを見た瞬間、それをすっかり忘れて乗ってしまった。
そんなわけで、タクシー運賃3,790円という、想定外の大きな出費になってしまったのだが、運転手さんが本当にいい人で、九州一周ツーリングするといったら、いろいろおススメの場所を道中ずっと語ってくれた。
以前、車で3日ほどかけて一周したことがあるのだという。
25分ほどで新門司フェリーターミナルに到着。
無人車両引取所で、引換証を提出して鍵を受け取り・・・
預けていた赤クロスカブと2日ぶりの対面。
いやー、無事でよかった!!!
ここから九州一周ツーリングのスタート!
最終日、ここに再び到着する時にはこのメーター、どんな数字を指してるんだろう。