<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

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110ccの小型バイク「クロスカブ」で日本一周!を目的に、毎年ひとりで「沿岸ツーリング」をする40代♀の管理人。今年は茨城・鹿島港から房総半島・伊豆半島・東海道そして紀伊半島をまわり大阪・神戸までの約2400キロを走りました。宿場町の風情残る街道や半島の入り江風景を堪能♪
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【7日目】東海道の名所!由比宿の桜エビにさった峠、御前崎を経て浜名湖畔まで

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夕方急きょ探し、単に安かったという理由で予約して泊まった「ふじみ旅館」。ネット予約では喫煙ルームしかなかったので、ダメ元でフロントで聞いてみたところ、シングル料金でダブルの禁煙ルームにしてくれもして、非常によかった。

屋上の足湯、ビールサービス、部屋の中の使い勝手いい棚など大満足。後で忘れなかったら、ちゃんとレビューも書いておこう。

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宿から海沿いの道に向かう途中、JR線路をくぐると製紙工場のど真ん中。新幹線の車窓風景でよく見ていた中に自分が入り込むというのはなかなか楽しい体験。

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海沿いの道は片側二車線のバイパスになっているようで、どの車も飛ばす飛ばす!!!

防潮堤があり海は全く見えない。

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少し走ると今度はその防潮堤の上に出た。
一気に距離を稼げるのはうれしいが、70キロ以上で飛ばす車の間をずっと走り続けるのは正直疲れる。

蒲原・由比と東海道53次の中でも人気の宿場町があるエリアなので、そこを飛ばしてはもったいないと、道を降りた。

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そしてやってきたのは、2009年の東海道53次ウォークの時にランチをとった「ゆい桜えび館」。

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生桜えびも販売している。

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もちろん乾燥させてものも。
といっても、お好み焼きなんかにふりかける小さな桜エビとは違う。

見てお分かりかと思うが、かなりの大きさで肉厚だ。

今回もここでランチしようかと思ったのだが、「そういえば前回は『ああ、こっちのほうがよかった』と後で後悔した場所があったっけ」と思い出した。

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それがここ。
由比宿おもしろ宿場館。

一階がお土産やさんで、二階が展望レストランになっている。

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いろいろ種類があった中で、私が注文したのは「赤富士定食」。
真ん中に生桜エビが、まわりに揚げ桜エビがたっぷりのっている。

きれいな油を使っているのがわかる、サクサクの揚げ桜エビ。身もふっくら柔らかく本当に美味しい。

そして全く食感が異なる生桜エビも、ここじゃなくては食べられない味。甘さが広がる。

たぶん次にまたここにきても、同じものを注文すること間違いなし。

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ちなみに地図で見ても、ここが宿場町だったことが一目瞭然だ。

京都など同様に、通りに面した間口が狭く、奥にながいうなぎの寝床建物。今もこのままの建物が通り沿いに延々並んでいるのだ。

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東海道廣重美術館は、本日定休日。

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前回も立ち寄って、桜エビ柄のてぬぐいを購入した正雪紺屋。

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中も昔のままの商家の配置になっている。
見るだけの予定だったが、やっぱり欲しくなって魚柄の手ぬぐいを一枚お買い上げ。

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そこから今日のハイライト「さった峠」へ。
由比側から向かう場合、うっかり見落としてしまいそうな路地を入ってゆく。

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さった峠に続く道は、どこかタイムスリップしたかのような風情がある。

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そして更に急な斜面に入ってゆく。
大型バイクの人が「あの道はもう嫌だ」と書いていたが、これで車が上からもどんどん降りてくるような週末だったら、辛いだろうなあ。

小型バイクでよかったなと思う瞬間。
(不便なことも多いんだけど)

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ミカン畑の間を進んでいくと・・・

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その切れ目から突如現れる絶景。
東海道の首根っこともいわれる交通の要所だ。

長らく道を作ることができなかった難所に、近代になってから鉄道を走らせ高速道路を作りした結果、こんなことに。

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前回は歩いてここを通ったんだけど、まさか8年後、免許取ってバイクでまた来ることになるとは。

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さらに進んだ場所に駐車場があり、そこから歩くとこんな小さな展望台がある。ライブカメラも設置されているところだ。

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ご夫婦で来ている方に撮ってもらった。
てっきり車かと思ったのだが、その後駐車場でふたたび見かけたところ、由比方面に向かって歩いていった。

東海道53次ウォーク中の方だったのかもしれない。

なお、冬に来れば富士山が見えるそう。
駐車場でお話させてもらった自転車乗りの78歳の方がそんな話をしてくれた。

自転車であちこちまわっているそうだが、横断歩道を渡っていて左折車に跳ねられて骨折したのは最近のことだと。補償もほとんどなく、完治に三か月もかかったと。

事故が起きたら、非があろうとなかろうと痛い思いをするのは二輪車。お互いに気を付けようと力説していた。ましてや加害者になったらもう最悪だからとも。

ほんと、気を付けよう。
とにかく安全運転で。

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三保の松原の先には飛行場。
戦時中、特攻隊の育成が行われていた場所だ。

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灯台の奥に松原が広がる。

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少々時間おしてしまったが、御前崎に向かう。

今回、1日当たり170キロくらいの計画で行程をくんでいるのだが、見どころが多すぎて、どうにもこうにも時間が足りない。

寄りたい場所もたくさんパスしてしまい、それでも宿に着くのが19時近くになってしまう(ブログ記事を作成していて出発が遅れるのも理由だが)。

行程見直しが必要かもしれない。

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一番焦ったのが、焼津に入る手前の国道150号の長い長いトンネル。
ここに入る直前に、ガソリン残量がレッドラインに入ってからすでに相当な距離を走っていたことに気付いたのだ。

ガソリンスタンドがなかなかないままトンネルに入ってしまい、それが妙に長い!!!

トンネル抜けた後、速攻で給油した。
油断大敵。

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焼津港。

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再び快走ルートを。
時間がちょっとなくなりかけていたので、Googleマップ指示通りに走った。海が見えないのは残念だけど仕方ない。

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そしてたどり着いた御前崎。

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なぶら市場。

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名物はしらすアイス。
本格的なジェラートアイス屋さんのもので、正直、しらすの味はせず、美味しい濃厚なバニラアイスという感じだが、黒いものがたくさん混じっていたのは目玉だろうか。ぷちぷちした食感だった。


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岬の先端を回り込むと、突然の強い風。そして波。
岸壁を超えそうな波しぶきの中、それをよけながら釣りしているつわものもいた。

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誰かにいたずらされたっぽい看板。

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丘の上に建つ御前崎灯台。

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ここ、実は静岡県最南端なんだとか。
伊豆半島よりちょっと飛び出ているらしい。

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ここからの道も最高。

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北海道北部の道を思い出した。

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浜岡原発に隣接する電力館。

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夕陽に向かって走る。
まぶしい・・・

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18時過ぎ、浜名湖畔の弁天島にある渚園キャンプ場に到着した。
公営のキャンプ場だと思うのだが、スタッフが22時頃まで管理棟にいて、キャンプ場の受付も遅くまでやってくれる。

広い芝生のキャンプ場だが、今日のお泊りは自分の他3組のみ。
しかも全員、ソロツーリング中のライダーだという。

コインシャワーも24時間利用でき、ほんとうに快適なキャンプ場だった。スタッフの対応もすごく親切だし。

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そんなわけで暗くなってしまったが設営。

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今回のツーリングで二回目のテント泊。
7日目の夜だ。