<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

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<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で日本一周!を目的に、毎年ひとりで「沿岸ツーリング」をする40代♀の管理人。今年は茨城・鹿島港から房総半島・伊豆半島・東海道そして紀伊半島をまわり大阪・神戸までの約2400キロを走りました。宿場町の風情残る街道や半島の入り江風景を堪能♪
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【20日目】東京有明港から帰宅・・・途中まさかの!

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徳島フェリーターミナルから乗船したのが昼の12時10分。
その後、入浴したのが14時頃で、その頃はまだ紀伊半島の西側、南紀白浜の沖合あたりを航行していて、海のうねりも揺れもほとんどなかった。

そして和歌山南端あたりをまわってからがさあ大変。
海面はものすごいうねりで、船の中は常にミシミシ&時折轟音。

就寝した22時頃にはかなり落ち着いてきていたが、船酔い体質の人にはかなりきつい航海だったろうなと思う。

そしてベッドも快適で、ビール3缶飲んだ私は完全熟睡。
目覚めたら6時半、既に東京湾に入っており、富津岬の沖合。

ツーリング2日目にキャンプした場所だ。
蚊が多く、夜はバイクで日帰り温泉に行き閉館ぎりぎりまでそこで過ごしたっけ。

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東京湾の幅が最も狭くなるこの辺りには、海上防衛のために作られた海堡も。

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そして遂に見えてきた東京。
大型の台風18号が既に九州に上陸しており、その影響で活発化した前線で分厚い雲に覆われている。

ただこの時点では豪雨ではなく風も強くない。

台風の影響で豪雨になっている場合には、バイクを知人宅に預けてひとり電車で帰る予定だったが、走って帰ることにした。

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有明ふ頭のフェリーターミナル。

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今回のツーリングでは、道の駅や観光地の駐車場などで、いろいろ他のライダーの方などと短い交流もさせていただいたが、最後にお話ししたのがこのCD125の方。
フェリー内で隣になったのだが、こだわり感じる車体と、大型・中型が大半な中でたまたま隣も小型バイクだったということで、乗船時から気になっていた。

下船準備時の本当に短い時間だったけど、バイクのことやレインボーブリッジの話などを。
最後、お気をつけて~と声もかけてもらって先に船を降りた。ソロツーリングでも、時にこういう軽い交流が他のバイク乗りの方とできるのは楽しいもの。

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何度体験しても毎回緊張し、かつワクワクするフェリーからの下船。
三連休だったこともあり、九州・四国から乗り込んできたライダーの数は結構多かった。

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さあ、千葉香取市の自宅まで99キロ。
雨の日が多かった今回のツーリングは、最後の最後まで雨雲の下を走ることになってしまったが、台風には追い付かれなかったのでよしとする。

安全運転で行こう!と思っていたのに・・・

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ここまで無事故で来たというのに(ホテル駐車場での転倒を除く)、下りカーブでまさかの転倒。

きっかけは道に散乱していたマクドナルドの紙袋。

その濡れた紙で前輪をスリップさせ、さらに下りカーブでブレーキを強くかけてしまったことから後輪ロックでスライドしてしまい、そのまま180度回転して転倒。

バイク車体より先に左膝で接地してしまったため、吐きそうになるほどの激痛でしばらく立てなくなってしまった。

原因はいくつかあり、雨でシールドが濡れ視界がとても悪かったこと、そのため意識が見づらいカーブミラーと見通しの悪い対向車線にいってしまったこと、濡れた紙があんなに滑るものという経験値がなかったこと、お土産も積み込んで後方の荷重がかなりあったこと、そして何より、ハンドル操作とブレーキ操作が未熟だったことだ。

スピードはそれほど出していなかったが、雨で路面悪く視界も悪かったのだから、もっと抑えるべきだった。

ツーリングの最終日の転倒は非常に痛いものとなったが、不幸中の幸いで、後続車もいなかったし、180度きれいに回転したため、塀に激突することも田んぼや畑に落ちることもなかった。

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膝と、数日前に痛めた腰のせいでバイクを起こすのも一苦労だったが、その間に通った車が皆、窓を開けて大丈夫か手を貸そうかと心配してくれたことがありがたかった。

転倒ショックが大きすぎ、その後雨の中を走ること自体が少し怖くなっていたが、バイクを安全なところまで運び、しばし休憩して脳内リセット。

その後は路面状況の確認を徹底して走った。

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利根川が見えてくればもうホームグラウンド。
地元に戻ってきた感に満たされる。

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信号もほとんどない利根川沿いの道は走りやすい。

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バイクと荷物と自分の体重すべてを受けてしまった膝は、停止で足を地面に着くたびに激痛が走ったが、幸い、折れたりヒビが入ったりということはないようだった。

プロテクタのおかげだ。

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集中力が切れやすくなっていたのでこまめに休憩。
これはラスト30分くらいの時だ。

レインコートは既に浸水し、身体もかなり冷えてしまった。

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でもこれで最後!

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遂に帰宅!

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自宅を出てからの総走行距離は2,692キロ。
よく走った。

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膝に入れていたプロテクタはこれ。

●洋服の下に装着できる薄型バイク用プロテクター:デイトナ製「エルボーインナープロテクター(DP511)」「ニーインナープロテクター(DP512)」

かなり厚みがあり、強い衝撃を受けると硬くなるという特殊素材だ。

今は中身だけを、ライダーパンツの膝の内側部分のポケットに装着して使っている。これがなかったら、膝への衝撃はもっと大きかったはずだ。

プロテクタはやっぱり大事だなと。

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20日ぶりの帰宅だが、我が家の猫はやはり愛想がない。
まあいいんだけど。

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夜のニュースを見ていたら、2日前にジャンボフェリーで通過した小豆島の港がでていた。予定通り小豆島によっていたら、どこかで台風直撃にあっていたし、フェリー欠航で身動きができなくなっていたろう。

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ギリギリのタイミングだったと思う。

20日間かけ、房総半島に伊豆半島、そして東海道を走り紀伊半島をまわり、淡路島から四国と約2700キロを走行した

バイク走行中に目に飛び込んできた風景すべてが自分にとっては旅そのもの。途中、そこでしか食べられないご当地グルメも堪能し、いろいろな方とお会いしお話させてもらった。

終わってみればあっという間だが、撮りためた大量の写真や動画を見ると、つい昨日のことのように記憶はよみがえってくる。

この後、「ツーリング記録サイト」としてしっかり整理しまとめたいと思う。