房総半島の絶景&訪れておきたいスポット
さてここで問題です。
房総半島って、いったいどこからどこまでを指すのでしょう。・・・と書いておきながらごめんなさい。千葉県民の私もよくわかっていません。
ちなみに私は利根川流域の「下総」育ち。なので千葉県中南部のいわゆる「上総」「安房」と呼ばれるエリアに対してはあまり地元・同郷意識はなかったりするのですが、房総半島の「房総」とは、この「安房」「上総・下総」の総称です。
日本列島の中央部、本州が東北から西南に弓なりに曲がるところに大きな半島がある。これが房総半島であり、その全域が千葉県に当たる。東と南を太平洋、西は東京湾に囲まれ、付け根には利根川や江戸川の流れがあり、半島とはいいながら水域に囲まれた島のような環境にあった。
どうやら利根川以南はすべて房総半島でいいようです。
ということで、今回の沿岸ツーリングで立ち寄った場所の中で個人的に感動した絶景スポットおよび訪れておくべきと思う場所をいくつかご紹介いたします。
銚子は一泊しても楽しめる盛りだくさんのスポット
私にとっては地元ともいえる、千葉県最東端の銚子。
利根川の河口にあり、国内有数の水揚げ量を誇る巨大な港町です。
過去訪れたことがある場所ばかりなため、今回は犬吠埼灯台にちょっと立ち寄った程度ですが、都内からなら日帰りでも一泊旅行でも楽しめる見どころ満載の場所。
初日の出人気スポットの犬吠埼灯台、サスペンスドラマの舞台としてもよく使われる断崖絶壁が延々続く屏風ヶ浦、ぐるり丸い水平線が楽しめる「地球が丸く見える丘展望館」などなど。観光客向けの海産物市場「ウォッセ21」には海鮮丼が人気のレストランもあり、市内にはイワシ料理の専門店もあります。
個人的なおススメは、あまり知られていませんが「温泉」です。日帰り温泉「太陽の里」の露天風呂は、目の前に太平洋が広がる雄大な景色。日帰り温泉ですが、深夜割増料金を支払うと朝までの滞在も可能です。
銚子からは外れますが、屏風ヶ浦の南端にある飯岡刑部岬の展望台もおススメ。長く弓なりに伸びる九十九里浜が遠くまで見渡せますし、冬なら夕暮れ時には富士山のシルエットも(写真)。
長生村にはとある宗教団体の巨大施設が
ニュースではたびたび見ていたのですが、実物を見るのは今回のツーリングが初めてでした。海沿いの幹線道路からもすぐの場所で、想像を超える規模とゴージャスさにびっくり。
わざわざ見に行く場所ではないと思いますが、もし房総半島ツーリングなどされる方がいたら、話のタネにちょっと立ち寄って覗いてみてもいいかもしれません。
御宿「月の砂漠」
童謡「月の沙漠」のモチーフになった街として、「月の沙漠記念像」だけでなく「月の沙漠記念館」なる施設まである九十九里浜南端の御宿。千葉県民としては、そこがモチーフとしてまったく疑ったこともなかったのですが、事情はちょっと違うようです。
嶺夫は、「二十年ほど前のことだったと思うが、まさをの生まれ故郷の静岡県藤枝市に在住の方が、その件について本人に質したところ、「せっかく観光のメダマにしてくれているのに反対するほどのこともないでしょ」と笑いながら答えたという」と記している。
それはともかく、九十九里浜の白砂ビーチはとってもきれい。
サーファーに人気のエリアですが、夏は海水浴客でも賑わい、御宿にも巨大マンションが立ち並び、ホテルもたくさんあります。
そして九十九里浜を過ぎると・・・
風景は一変。
国道を外れ、岬を回る少し細い道のほうに入っていくと、変化に富んだ断崖絶壁の地形を楽しむことができます。
行川アイランド跡地
房総半島を代表する行楽地として、関東エリアではそれなりに知られたアミューズメントパークでもあった「行川アイランド」。私も子供の頃に何度か来た記憶があります。フラミンゴショーが有名でした。
もともと軍の弾薬庫があった場所だそうですが、2001年に閉園となっています。
何度か前の道を通ったことはありましたが、駐車場・エントランスの前まで入っていったのはこれが初めて。ソテツは今でもぐんぐんと育ってうっそうと葉を茂らせ、独特の廃墟感には廃墟マニアではない私すらドキドキします。
おせんころがしと行川─鴨川間の海沿いルート
行川と鴨川の間の国道128号線には、長いトンネルがいくつもあります。
そこを通れば早いのですが、ぜひ「おせんころがし」そして海沿いの旧道を走ることをお勧めします。
「おせんころがし」は、切り立った崖が海にせり出している場所で、一昔前は交通の難所だったそう。今はトンネルや陸橋が設置され一瞬で通り過ぎてしまえる場所ですが、入り江には小さな漁村もあり、とても味わい深い場所です。道も細いので小型バイク以外だとちょっと入っていくのに躊躇するところも多いですが。
なかなかの絶景です。
亀田病院のメインタワーの屋上にはバーも!
実は医療過疎地でもある千葉県ですが、鴨川には巨大な基幹病院があります。それが亀田病院。海外から人間ドック患者を受け入れたりもしているのだとか。大きなビルがいくつも建ち並んでいて、一階にはスタバなどのカフェも入っています。
その屋上がレストランフロアになっていて、一角にはバーコーナーも。私が訪れた時は営業時間前だったので、自由に利用できるイートインコーナーになっていました。眺めもよく素材にもこだわったメニューが用意されているようです。
景勝地・鴨川松島
ちょっとしたことですが、海を背景にバイクの写真を撮りたいと思うと、どうしてもガードレールが邪魔なもの。ここ「鴨川松島」を見渡せるスポットにはそれがなく、かつ車もほとんど走っていないので、落ち着いて写真を撮ることができました。
実は今まで全く知らなかったんですが、他にも三脚持参で写真撮りに来ている人がいたので、それなりには有名なスポットなのかもしれません。バス停もすぐ近くにあるので、電車+バスでもたどりつけます。
渡し舟でしか行けない仁右衛門島
行く予定だったのに、今回時間の関係で飛ばしてしまった「仁右衛門島」。
陸地からはひっきりなしに渡し舟がでていて、ごつごつした岩場に囲まれた島の景観を船から楽しんだり、島に上陸して島内散策できます。夏は食堂でアジ刺身定食などもいただけるよう。団体バスのお客さんもきていて、結構にぎわっていました。次回きっと!
房総半島は個性的な道の駅が面白い
よくテレビの旅番組を見ていると、房総半島の道の駅めぐりといった企画があります。実際いたるところに道の駅があるのですが、地元の人向けだけでなく、都心からもたくさんの観光客が来るため集客にも熱心なのでしょう。レストランのメニューや、置かれている商品、建物など、どこも工夫が凝らされ、結構楽しめます。
ちなみにこれは道の駅「鴨川オーシャンパーク」。
奇抜な建物の形にびっくりしますが、「漁船クルージング体験」「夏野菜摘み取り体験」など面白い体験企画もいろいろ。海鮮バーベキューも楽しめます。
房総フラワーラインは花咲く春先以外でも気持ちいい快走路
「房総フラワーライン」は館山市と南房総市にまたがる約46キロの道。菜の花畑の黄色いじゅうたん風景が見られる春先が人気ですが、実はそれ以外のシーズンに走ってもとても気持ちのいいルートです。
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赤茶色の岩場が広がる野島崎には、房総半島最南端の灯台が。
明治初期に作られた眼鏡橋も現役です。
橋の上に並んで記念写真なんてのもよさそうですね。
南房パラダイスも健在・・・というか、紆余曲折を経て昔とはまったく違う施設になっているようですが、営業しています。
ランチは「伊戸だいぼ工房」
館山の海沿いにある「伊戸だいぼ工房」では、「定置網丼」そして「刺身定食」が大人気。私が訪れた時にはカップルで来ている人が多く、船盛で刺身定食がでてくるたび、歓声があがっていました。魚も美味しかったですし、サラダや貝・お肉の煮物などがビュッフェ方式で食べ放題なのもうれしかったです。
鋸南町の保田周辺の「ばんや」
今回やはり時間の都合で立ち寄れずに終わってしまったのですが、保田にはいくつか「ばんや」という名前がついた施設があります。もともとは漁港組合が組合員のために始めたものだとのことで、今は観光客にも人気のお食事処。
●食事処「ばんや本館」「ばんや新館」「ばんやの湯」/千葉県公式観光情報サイト-まるごとe! ちば-
ここも次回きっと!
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ちなみにお気付きの方もいると思いますが、房総半島のいわゆるメジャースポットがほとんど入っていません。というのも自分、千葉県民なこともあり房総半島は過去何度も訪れたことがあるからです。
房総半島には絶景スポットも史跡も、いろいろな体験ができる場所もたくさんあります。
旅行ガイドもたくさん出ていますので、ぜひそれを見て行ってみてください。