日本一小さな旅客機「アイランダー」に乗って那覇から慶良間空港へ

沖縄・座間味島

2泊3日の沖縄島旅「楽園・離島便」の特派員ブロガーとして、2014年2月14日~16日の3日間で座間味島に行くことになった。2月14日と言えばバレンタイン。・・・もそうなんだけど、関東甲信越が数十年に一度の大雪に見舞われた日。那覇行きスカイマークは順調に飛んでくれたものの問題はその先で、沖縄も強風で海が大荒れ、座間味行きの高速艇&フェリーはなんと全便欠航になってしまった。

がーん ( ̄□ ̄;)!!

ところがすごいことが起こった。

沖縄・座間味島

今回の2泊3日の旅は、モンベル&BE-PAL&座間味島主催のイベント「座間味島フェス」に参加するため人数限定で募集された特別な企画ツアー。船が無理なら飛んでこい!ということで、なんと主催者側が小型チャーター機を手配してくれた(注:通常の「楽園・離島便」ではこういう振替はないです)

日本一小さな旅客機アイランダーを運行する「第一航空」

チャーターされたのは、那覇空港内にオフィスがある「第一航空」の9人乗りセスナ機。定期航路は那覇と本島の北・西エリアにある3つの離島との間。

那覇─粟国島 毎日3便 片道7,700円
那覇─沖永良部島 毎日1便(水曜運休) 片道17,000円
那覇─徳之島 毎日1便(月・金・土) 片道20,000円
沖永良部島─徳之島 毎日1便(月・金・土) 片道6,500円

●第一航空|沖縄路線

沖縄・座間味島

まずは搭乗者の荷物と体重を計測。
9人乗りの小型機なので重量制限が厳しい。座席も体重によって左右均等になるよう割り振られる。荷物の金属探知もここで行われ、チェック済バッグは部屋の片隅に置かれた「保安検査済み」ボックスに入れられた。

「いったいどこから搭乗するんだ???」

と思いつつ待っていたところ・・・

沖縄・座間味島

第一航空事務所のさらに先、空港食堂の脇にある扉から外にでて、待っていたワゴン車に。

沖縄・座間味島

ワゴン車に乗ると、前方に小さなモニター。
よく見ると「ご搭乗に際しての注意」とある。この後走りながら、搭乗時に飛行機の機体に触らないことやシートベルトなど、通常の旅客機と同じ・・・いや同じじゃなかったかな・・・搭乗ガイド映像が流れた。

沖縄・座間味島

一般の道路を経由して、そのまま空港の駐機場の道へ。
飛行機が次々離発着する中をワゴン車で移動とかなんだかとっても不思議な気分。

飛行機に乗るまでの様子は、今回のイベントご一緒させてもらった方のブログに詳しく載っているので、興味ある方はぜひこちらの記事も。

●[N] フェリー欠航で小型飛行機で阿嘉島を経由して座間味島へ!【2泊3日の沖縄島旅】

ちなみにこの日那覇空港では、ソマリア沖に海賊対処で派遣されていた海上自衛隊の帰還セレモニーが行われていた。

ちょうど自分のスカイマーク便が那覇空港に到着した時がセレモニーの真っ最中で、自衛隊機の前で制服着た人達がずらり一列に並んでいた。残念ながら写真撮りそびれちゃったんだけど、この写真の右上に停まっている星印がそうだと思う。

操縦席のすぐ後ろの座席で”飛行機”体感!

沖縄・座間味島

これが9人乗りの日本で一番小さな旅客機、通称「アイランダー」。

●ブリテン・ノーマン アイランダー – Wikipedia

操縦者も入れて定員9人だ。

沖縄・座間味島

気圧の関係で、空港もびっくりするほど風が強い。
こんな日にこんな小さな飛行機で飛ぶんだ~!

沖縄・座間味島

どきどきわくわく、頭ぶつけないように気を付けながらの機内乗り込み。

沖縄・座間味島

私は「B2」席で、操縦席のすぐ後ろの列。
機長1人なので、機長席の右側の副操縦席「A2」にもひとりお客さんが座ることになる。

沖縄・座間味島

副操縦席に座ったBE-PALライターのNさんと記念撮影。
まさか自分がこんな飛行機に乗れるとは。

沖縄・座間味島

機長さんも乗り込んで、最後のアナウンス。
非常時にどこから脱出すればいいかなどを説明してくれる。

そして全員がもっとも気になる「揺れ」についても。

「間違いなく気持ち悪くなるほど揺れます」
「でも大丈夫です、吐きたくなる前に空港に着きます」

フライト時間は10分ちょっとと非常に短いらしい。
イベント参加メンバーは二回に分かれてこのチャーター機に乗ったのだが、私たちは後組。
前の組は「まるでジェットコースター」な激しい揺れだったらしい。

「右側のプロペラが回ります」

沖縄・座間味島

機長が何やらパチパチ操作すると、左右のプロペラが順番に回り始めた。すぐ真横なので音も大きいし、振動もかなり伝わってくる。

飛行機には何回も乗っているけど、もちろん今までは何十人・何百人も乗る大きなものばかり。子供時代の「飛行機ってこんな重たいのになんで飛ぶの?」的な素朴な疑問はもう全く抱かなくなっているけど、このサイズの飛行機に乗ると改めて「なぜこんなもので空を飛べてしまうんだろう」と不思議で仕方なくなる。

沖縄・座間味島

天井にはちゃんとシートベルト着用&禁煙表示。
当たり前だけどこの表示が途中で消えることはない。

沖縄・座間味島

シート背もたれには、こんな案内シートが入っていた。
粟国島や沖永良部島・徳之島に行く途中に見える風景の説明がある。


▼日本一小さな旅客機アイランダーで那覇→阿嘉島(1分18秒)

駐機場を出発し、滑走路に向かう途中までの動画だ。
この後飛行機はかなりの距離を走って滑走路にたどりつき、今から離陸しますといった後は早かった。

どのくらいだろう。前の計測器ちら見した感じだと、時速100km越えたか越えないかあたりでもう、車輪は滑走路から離れていた気がする。飛び上がってすぐ大きく旋回し海に向かい、さほど高度をあげることもなくパタパタと飛び続けた。

沖縄・座間味島

機長はかなり細かく、前方や上方のスイッチを入れたり切ったり。
何を操作しているのか確認したいと思っても全然わからない。

飛行機にもちゃんと、右折・左折ライト的なものがあったりするんだろうか。

沖縄・座間味島

目指す慶良間空港は、座間味島の隣の阿嘉島と橋でつながっている外地島にある。
ほぼ空港しかない島だ。

本島から座間味島などがある慶良間諸島の間には、いくつもの島が点在していた。

沖縄・座間味島

幸い強風は収まり、前の組の時のようなジェットコースター的揺れはほぼなく、白い波頭がたくさんうごめく海面を「クジラいないかなあ」とか思いながら眺めるほどのゆとりもあって、非常に快適な空の旅だった。

沖縄・座間味島

計器の中で一番左端の上にあるのは速度計らしい。
飛んでいる間はだいたい時速120km前後だった。

海の上なので、スピードはむしろ遅く感じられる。
それでも高速艇で50分かかる距離を10分ちょっとで飛んでしまうのだから非常に速い。

沖縄・座間味島

形状的に恐らく、座間味島の東側にある渡嘉敷島の南端じゃないかなあと。
以前那覇に宿泊して船でダイビングに来たことがある。サンゴ礁の見事なダイビングスポットがたくさんある島だ。

そしていよいよ慶良間空港の滑走路。
かなり手前からまっすぐ入っていったけど、やはり風の影響なのだろうか。タイヤが滑走路につく直前まで機体は左右に揺れた。

沖縄・座間味島

そして飛び立つ時同様、びっくりするくらい短い距離で一気に速度は落ち、あとは空港ターミナルまで地上運転。飛行機というより、座席位置の高いミニバスに乗っているような気分になる。

沖縄・座間味島

いやー、船全便欠航と聞いた時にはどうなるのかと思ったけど、まさかこんな小型機に乗れるとは!
本当にエキサイティングな経験だった。

●第一航空|沖縄路線

那覇─慶良間空港間は、現在は定期便はないようだけど(昨年秋に少しの間週3便飛んでいた)、那覇から粟国島への便は毎日ある。船を使うよりはもちろん高くなるが、飛行機好きな人にとっては非常に貴重な体験になるはず。

一行はこの後タクシーで阿嘉島に行き(大きな橋が架かっている)、阿嘉港から村営定期航路の最終便に乗って座間味島に渡った。

●楽園・離島便~2泊3日沖縄島旅