クイチャーフェスティバル2012
シーサー作り体験講座からの帰り、自転車で平良市街地に向かっていたら、途中の公園にたくさんののぼりがはためいている。そして赤いTシャツ着た大勢のスタッフらしき人が準備作業をしている。
自転車をとめて中に入り聞いてみると、14時から「クイチャーフェスティバル2012」が開催されるとのこと。
工芸体験村や総合博物館をまわった後、夕方16時頃再び会場にやってきた。
宮古島だけでなく、伊良部島や多良間島など周辺の島々の数多くの集落のクイチャーのグループが参加していた。
その数なんと38団体!!!
クイチャーの語源は「くい(声)を合せる(チャー)」とも。宮古島に伝わる伝統舞踊だ。
クイチャーは、沖縄県宮古島に伝わる民謡および踊り。人々が歌い踊りながら、輪になって手足を振り、声を合わせる。現在は「クイチャーフェスティバル」が開かれている。(Wikipedia「クイチャー」より)
子供達や若い人を中心とした創作部門は十名程のところもあったけど、集落の伝統クイチャーチームは50人近くいるんじゃないか!?という大規模なところも。
見物に来ている人もたくさん。
芝生の上に敷物を敷き、次々に登場するクイチャーを見続けている。
14時から始まったフェスティバルは、20時過ぎまで延々と続いたらしい。
伝統的なクイチャーだけでなく、若者中心のチームは創作部門で参加していた。こちらがまた面白い。クイチャーの基本的な振りやリズムを盛り込みつつ、ビートきいた音楽とアップテンポな踊り。
▼クイチャーフェスティバル(19秒)
▼クイチャーフェスティバル(1分5秒)
見ていて楽しくなってくる。
伝統的なクイチャーはこっち。
▼クイチャーフェスティバル2012(2分13秒)
これは沖縄から特別ゲストとして参加していた創作芸団「REQUIOS」。
▼クイチャーフェスティバル2012(19秒)
非常にテンポ早く切れのある動きに見せられた。海外公演もする有名なグループらしい。生で見れてラッキー。
クイチャーの基本の振りはかなりシンプルだ。
観客も全員中央に集まって輪を作り踊るというクイチャー大共演の時に私も見よう見まねで踊ってみたけど、盆踊り的な感じで同じふりを繰り返しながら、ぐるぐるとまわってゆく。
人頭税に苦しんでいた時代、夜になると集まってクイチャーを踊り、過酷な労働の慰めにしていたそう。また役人からクイチャー禁止令がだされていた時もあったのだとか。
踊り手のはじけるような笑顔も素敵。
最高齢95歳の太鼓も、まったくリズム乱れることなく見事!
偶然通りかかって知ったイベントなんだけど、こんなにたくさんの種類のクイチャーを一気に見れて本当にラッキーだった。