一般の賃貸物件と異なり、シェアハウスは街の不動産屋さんでは扱っていないことが多いです。また大手賃貸マンション・アパート検索サイトを見ても、ごく一部しか掲載されていません。
そこで登場するのがシェアハウス専門検索サイト。エリアや賃貸料、特徴などから絞り込んで探すか、多数の物件を運営するシェアハウス運営企業の公式サイトで見つける形となります(リアル店舗を持っている企業もあります)。
また検討の際には、通常のマンション・アパート賃貸とは異なる、シェアハウスならではのチェックポイントもあります。初めてシェアハウスを探そうとしている人のために、簡単にまとめてみました。
シェアハウス物件を探せるサイト
シェアハウス探しはやはりインターネット利用が一番。一戸建てシェアハウスから大規模物件まで、そして個人が運営する様々な特徴あるシェアハウスなどもまとめて探すことができます。
- シェアハウス専門検索サイト
- 大手シェアハウス運営企業の公式サイト
- シェアハウス専門の口コミサイトやコミュニティ、個人の体験談ブログなど
まずは「シェアハウス専門検索サイト」。多くの物件が登録されており、希望に沿ったシェアハウスを見つけることができます。
- 東京シェアハウス https://tokyosharehouse.com/jpn/ (未確認)
- ひつじ不動産 https://www.hituji.jp/ (1,401件)
- シェアパレード https://sharepare.jp/ (890件)
- ゲストハウスバンク http://www.guesthousebank.com/ (1,471件)
- シェアシェア https://share-share.jp/ (1,747件)
- シェアーズ https://shares.house/ (1,471件)
- シェアパーク https://share-park.com/ (未確認)
カッコ内の数は、2019年10月14時点で東京の物件を絞り込んで検索した時の数です。極端な差はないかなと思いますので、それぞれ住みたいエリアでの登録物件数や、検索条件などを見て、使いやすいサイトを選ぶといいでしょう。
シェアハウス専門検索サイト以外にも、複数の物件を運営・管理する大手シェアハウス運営企業の公式サイトで探すという方法もあります。実は私はずっとオークハウスの物件を転々としてきましたので、その探し方です。過去に住んでいて運営体制が信頼できる企業であれば失敗がなく安心、同じシリーズの物件であれば転居しても比較的すぐ馴染めます。
- オークハウス・・・シェアハウス業界では老舗的存在/大型物件多く管理体制に定評あり
- ソーシャルアパートメント・・・充実の共有施設を誇る物件を自社運営、カフェ等へ移設の物件も
- Rシェア・・・女性専用のシェアハウスを展開
- ファインセレクト ・・・女性専用のシェアハウス運営会社だが、男性も入居可能な大型物件も
- ボーダレスハウス・・・国際交流をコンセプトにかかげたシェアハウスを運営
シェアハウス運営会社は他にもいろいろありますが、大手と言われるところでも「かぼちゃの馬車」のように運営体制に問題を抱え経営破綻してしまうところもありますので注意が必要です。
物件のチェックポイント
通常の賃貸物件を探すときのチェックポイントからまず考えてみましょう。
- エリア&最寄り駅
- 最寄り駅からの距離
- 周辺環境(騒音・治安・公園等)・スーパー&コンビニなど
- 間取り・広さ
- 部屋の向き・日当たり
- フロア
- 築年数・建物外観
- 内装
- 収納
- トイレ・バスルーム、キッチンなどの設備
- 家賃・敷金礼金
他にもペットと暮らしたい人であればペット可否や、車を持っていれば駐車場などいろいろあると思います。
シェアハウス選びでも立地など共通のチェックポイントがありますが、シェアハウスならでは要素もいくつかあります。
- どんな共有スペース・設備があるか
- ラウンジスペースの雰囲気
- 清掃やゴミ出しは居住者当番制か管理会社が行うのか
- 居住者のイベントなどの開催
- 居住者の年齢層や男女比、外国人比率など
- 家賃に電気料金が含まれているか別か
- 初期費用
- 年齢制限などがあるか
- 自室に備え付けの家具には何があるか(冷蔵庫・エアコン・机・ベッドなど)
- トイレの男女別、シャワールーム・洗濯機などの数(中~大型物件の場合)
- キッチンの設備など
- 喫煙・友人宿泊などのルール
- インターネット利用
- 二人暮らしの可否
シェアハウス検索サイトでも運営会社の公式サイトでも、多くの場合、自室・共有スペースの写真がたくさん掲載されているはずなので、オンライン上でも雰囲気はかなりわかると思います。また訪問レポートなどが掲載されていると、居住者の年齢層やシェアハウスの雰囲気、キッチンなどの使い勝手がどうかということも、ある程度推測可能です。
賃貸料に電気料金が含まれている物件とそうでない物件があります。また通常の賃貸物件とは違う、初期費用に事務手数料などがかかるところもあり、退去時のクリーニング費用などもあらかじめ提示されているところがあります。物件情報上で確認できない点については、サイトの問い合わせフォームや電話で聞いてみましょう。
内覧時のチェックポイント
実際に物件を見にいく内覧は、シェアハウスの雰囲気やどんな居住者がいるのか確認できる機会。通常の賃貸物件の内覧以上にしっかりとチェックする必要があります。
自室については、広さや収納、日当たりなど通常の賃貸物件とさほど変わりありませんが、部屋数が多い大型シェアハウスの場合には、どのフロアのどの場所が生活する上で便利そうかなども確認しておきましょう。
例えばラウンジなどの近隣や真上などだと、遅い時間まで他の居住者の声が響いてうるさいということもあります。案内してくれる管理会社の人に聞いてみるといいでしょう。トイレや洗面所、ランドリースペースのすぐそばも、各部屋の防音性によっては夜少々気になる人もいるかもしれません。 大型物件では女性専用フロアが設定されている物件もあります。女性の方であれば、トイレや洗面所、ランドリースペースなどの男女別利用かどうかなども気になるでしょう。小規模なシェアハウスでは女性専用のところも結構あります。
キッチンでは、シンクなどの散らかりがないかどうかチェック。カオス状態のシェアハウスではまずキッチンが荒れます。キッチンのシンクに洗っていない食器類などが山積みになっていないかどうか、床にゴミが散乱していたりしないか、ゴミ箱があふれたままになっていないかどうか、キッチン内を歩いてしっかり見てきましょう。
ラウンジの掲示物や、置かれているもの(ゲームだったり本だったりいろいろ)などからも、シェアハウスの雰囲気や居住環境を推測することができます。私がずっと利用していたオークハウスの大型物件では、居住者の自己紹介シートなどがファイリングされ、ラウンジに置かれており、それを見るとどんな人達が住んでいるのかもわかるようになっていました。
居住者数と、トイレやシャワールームの数、キッチンの広さなどのバランスも重要です。共有施設によっては、入り口のホワイトボードに名前と時間を書いて予約できるようになっているものもあります。混み合ったりしないのか、どんな時間帯に使っている人が多いのかなど、担当者がこたえられる範囲で聞いておくといいでしょう。