初心者にもおススメ大型シェアハウス

シェアハウス=共同生活ではありますが、その“共同生活度”はシェアハウス規模によって大きく変わります。50人以上など大型シェアハウス物件の場合、シェアハウスといっても共同生活度はぐんと下がり、どちらかというと「バスルームやキッチンなどが共有の賃貸物件」という状態にも近く、ウイークリーマンション感覚で利用している人も。

大型シェハウスの特徴とそのメリットについて、簡単に紹介をしたいと思います。

大型シェアハウスってどんなところ?

仮にここでは、50室以上があるシェアハウスを「大型シェアハウス」と位置付けることにします。ここ数年、部屋数が非常に多い大型のシェアハウスが急増しています。

その多くはもともと企業の社員寮や社員向け施設(保養所など)だったところ。シェアハウス運営会社が買い取ってリノベーションしているケースもあれば、企業保有のまま運営だけ専門の会社が受託しているケースもあります。中には300室近い規模のところもあります。

私が最初に入居した「ソーシャルレジデンス花小金井」は、部屋数102室で7割が外国人。広いラウンジに、スタジオやシアタールームも完備されていました。

●ソーシャルレジデンス花小金井

大型ゆえ、ラウンジやその他共有施設が充実していたり、比較的広い世代の入居者がいるなど、シェアハウスが初めてという人や40代以上の人にとっても利用しやすいかなと思います。

シェアハウス内設備が充実

大型シェアハウスの魅力として筆頭にあげられるのは、やはり設備でしょう。小規模のシェアハウスとは違い、ある程度スペースが十分にあり維持費もかけられるため、共有スペースや備え付けられている設備が充実しています。例えば・・・

  • 広いラウンジ(バーカウンターやソファスペースなどいくつかのコーナー)
  • 調理家電も充実の広いキッチン(同時に複数人が利用可能)
  • トレーニングルームやフィットネススタジオ
  • 防音でバンド練習などもできる音楽スタジオ
  • ライブラリー/ワーキングスペース
  • 屋外スポーツ設備(テニスコートなど)
  • ランドリールーム
  • ジャグジーバス/シャワールームも多数

設備が充実しているところは、もちろんその分賃貸料も少しあがりますが、たとえば音楽をやっている人が、週末に外部で音楽スタジオを借りて楽器練習などをする場合には、その分の利用料がかかるわけです。ジムだって外部で利用しようと思えば月会費がかかります。

自分のようなフリーランスの場合、集中作業するために500円/時間、一日1,000円などの料金を払ってコワーキングスペースを利用することもあります。そうした施設が居住空間内にすべてあり、追加出費なしで利用できると考えると結構お得なものです。

人間関係が負担にならない

シェアハウスでの生活、未経験だと一番心配になるのが居住者間の人間関係ではないでしょうか。相性が合わない人がいたらどうしよう、溶け込めるのだろうか、ごみ処理とか掃除当番でのトラブルはないのかしら?などなど。

おそらく10人以下のシェアハウスだと、「同居人がどんな人か」は生活環境に大きな影響を与えることでしょう。入居している間にも人は変わっていきますので入居当初によかったとしても安心できないものです。それこそがシェアハウスの魅力であり醍醐味であるともいえるのかもしれませんが、あまりに濃厚な人間関係はちょっと・・・という人もきっと少なくないはずです。

その点、数十人が利用する大型シェアハウスでは、他の入居者とどの程度関わるかは自分次第。流石に廊下ですれ違っても会釈すらせずというのでは少々浮きますが、実際そんな方もいて、それはそれでその人の自由だと思います。共有スペースで会った時に挨拶したり、軽い会話する程度という人も多く、私もそのひとりです。キッチンなどでよく会う人とは世間話もしますし、SNSでつながったりもしていますが、シェアハウスイベントにはごくたまにしか参加しません。

いやいやそれじゃせっかくのシェアハウスつまらない。ということであれば、ラウンジでよくイベントもあるので、参加すれば仲良くなれる人も一気に増えるでしょう。平日夜、よく一緒に飲んでいる人たちもいますし、外国人居住者も交えてラウンジでテレビゲームで盛り上がっている人たちもいます。

特に全員とつきあう必要もなく、相性が合う人など特定の人とだけつきあえばいいのが大型シェアハウスのいいところかなと思います。

40代以上の入居者もいて居心地悪くない

このサイトは「40代以上の人」を対象としていますが、私自身も40代になってからシェアハウス生活を開始した人間です。シェアハウスは基本独身者が入居するということで、20~30代前半が大半を占めています。

その中で生活するということで、40代以上だと浮いてしまわないかなという不安がありますが、大型物件だと40代も少数ながらいますし、場所によっては50代の人もちらほら。やはり同世代の仲間がいると少し安心感も違うものです。

日本人だけでなく外国人居住者も多い物件だと年齢層も広がりますし、日本人だけの場合と異なりあまり世代的な壁はなくなったりもします。居住者にも多様性があるシェアハウスというのは、とりわけ年齢の高い人間にとっては居心地いいものです。

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もちろん、何をメリットと感じるかは人それぞれで、大型シェアハウスではつまらないと感じる人も間違いなくいるでしょう。ただ初めてのシェアハウス生活で不安を感じている人であれば、まずはエントリーとして選択してみるのはありだと思います。