ベランダで鳩が卵を産んだ

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つんつん状態の羽が生え「鳥」らしさ増す10日目

10日目に入ると、何やらハリネズミ状態になってきた。
つんつんとがっているものは、羽が収まっている薄い皮膜状態の筒だ。ヒナの時だけでなく春先に羽が生えかえる時の成長も、こんな感じのものが結構混じっている。

その羽が生えてきたところは、黄金色の産毛も抜け始めているようだ。

よく見ると、足も立派な鳥脚になっている。
わずか10日で、ベーコンの切れ端みたいだった小さな肉の塊が、ここまで鳥の形になっちゃうんだ。

インコの雛ともまた違う鳩の急成長ぶりにただただ驚くばかり。

一丁前に羽繕いなんかもしていた。

▼録画映像(2012年7月21日)

↑羽繕いをし始めるのは、1時間1分30秒あたりから。

ちなみにこのあたりから、「フン対策」第二弾を実行した。

巣の下はコンクリートになっていて、ビニールを敷き詰められていなかった。なのでかなりフンがたまってしまい、枝もフンまみれで虫がわきはじめていた。

そこで親鳩が留守の時を狙い、一度、雛ごと巣を移動させ、コンクリをきれいにし、全面にビニールを敷き詰めた。

そして三面に組み合わせた段ボールの上に巣を乗せて元の場所に戻した。
巣は、汚れた枝を捨て、残った比較的きれいな枝を自分が丸く整形しなおしたものだ。ちょっと量が減ってしまったが仕方ない。

親鳩が巣とヒナを放棄してしまわないか心配だったが、特に問題はなかった。

抗議の目を向ける雛たち。
許してくれ、近所から臭いとクレームが来たら、手続きを踏んで君たちを処分せざるを得なくなるのだから・・・。

しかしこの時期の雛のフンの量は半端なかった。
段ボール直接だとゴミが増えすぎて仕方がない。

考えた末、段ボールの上にチラシや新聞紙を敷き、その上に巣を乗せた。これなら一日置きくらいで段ボールを引き出し、チラシごと雛と巣を段ボールからスライドさせ、その間に新しいチラシを段ボールに敷き詰め、最後に雛と巣を移動すればメンテ完了だ。

使い捨てのビニール手袋がとても役立った。
雛をつかむのもビニール手袋越し。

この頃になると雛の羽の色も次第に明らかになってきた。
この子は母親と同じ、白い羽とグレーのツートンカラーに育ちそうだ。

こちらはグレー1色の父親と同じ色になるだろう。

もはや親の胸の下に収まるサイズではなくなっていて、雛二羽を残して親鳩は巣を離れている時間のほうがはるかに長かった。

巣に戻ってくるのは主にエサをやる時だけ。
その風景も、雛二羽が親を襲っているかのようなバイオレンスなものだった。

立ち上がったら親鳩と顔の高さも同じ。
くちばしに突っ込む勢いも半端なかった。

▼録画映像(2012年7月22日)

↑冒頭から父鳩が雛二羽に餌をやっているシーン。

▼録画映像(2012年7月23日)

↑こちらも、30分地点あたりから餌やりシーンが始まる。二羽同時にくちばしに突っ込んでなんとも苦しそうな父親の表情。

▼録画映像(2012年7月24日)

↑そして冒頭から餌やりシーン。喉まで顔を突っ込みそうな雛たち。
いやー、親って大変なんだなあ。

23分地点あたりに飛ぶと、ひたむきに羽繕いをする雛の姿。よく見ると、くちばしで整えたところから、つんつんの筒がとれて、中の羽が姿を現してゆく。

24分50秒地点では、巣の中心部からちょっと下がってフンをする様子も。

どんどん鳩になってゆく雛たち。
わずか10日間でなんと成鳥してゆくことか・・・。

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