エアアジアでは、機内食は「有料」だ。
有料というと「サービス良くない」と思うかもしれないが、むしろ逆で、利用者としてはむしろ望ましい気がする。「すべての航空会社が機内食を有料/選択式にすべきなんじゃないか?」とすら思った。
- 深夜便など、食べたくなければコストかからない
- メニューの中から食べたいものを選ぶ楽しみがある
- 帰途便では、余った現地通貨のいい使い道になる
通常の航空会社でも、「機内食がタダ」なわけではなく、航空運賃に強制的に盛り込まれてしまっているだけだ。
肉か魚か程度は選ぶことができても、エコノミー席ではそのくらいの選択肢しかなく、また順番が後になるとそれすら選択できない場合もある。ビールやウィスキーをがぶがぶ飲む人はいいが、そんな人の分まで他の人が負担しているともいえる。
機内食・ドリンク有料方式なら、食べたい人・飲みたい人がその分だけ支払うのでフェアだ。
深夜便で、食べたくもない機内食のため、変な時間に無理やり起こされるということもない。
それになにより選ぶ楽しみがある。
航空券を購入する際に、食事/軽食の中から選んで注文しておくこともできるが、座席前のポケットに入れられたメニューを見て、機内で注文することも可能だ。
いわゆる機内食(ちゃんとした食事)は、トレーの上に何品か載せられたものではなく、四角い容器にご飯やパスタとおかずが一緒に詰めあわされたお弁当方式のもの。便(路線)によって何が用意されているかは変わるが、どこでも・・・
- 多国籍料理(インターナショナル)
- アジア料理(マレーシア料理など)
- ベジタリアン料理
- お子さま料理
この4種類が用意されている(事前注文の場合羽田発700円・クアラルンプール発288円/2011年2月時点)。
ホットドック、サンドイッチなど軽食も充実している。機内でも、事前オーダーしている人以外は、軽食を注文している人のほうが多かったようだ。
ドリンク&スナックもいろいろ。
ちょっと甘いもの欲しいななんていう時に嬉しい。
カップ麺もある!これは実際の搭乗した人のブログ記事に「機内に匂い充満するからカップ麺はやめてほしい」なんてことが書かれていたが、ネタなので帰途便で挑戦してみた(レポートはのちほど)
ビールはカールスバーグでMYR12。
日本円にして336円なのでそれほど高くはない。
これらがどう販売されているのかというと・・・
新幹線や特急の車内販売と全然かわらない風景。
細いワゴンにお菓子や缶、カップがぎっしり詰め込まれている。
その場で代金を払って買うという仕組みだ。
ここで気をつけないといけないのが通貨。
行きも帰りも、機内食はすべてマレーシアリンギット(MYR)建てになっている。日本円・米ドルでの支払いも可能だが、
- お釣りはマレーシアリンギット
- 紙幣は使えるがコインは不可
となっているので注意が必要だ。
私はうっかり1000円札を忘れてしまい「もしやいきなり全部リンギット?」と焦ったが、支払い後回しになり、1000円札がある程度たまったところで5000円札を崩してくれ、1000円札で購入することができた。
クアラルンプール経由ですぐ別の国(タイやインドネシア)に向かうという人は、1000円分くらい使わないのであれば、細かい米ドルを持参したほうがいいかもしれない。1ドル札があればドリンク類を購入しても、差額は小さいので。
機内にあるメニューは、公式サイトにもある。
羽田便は、「エアアジア X のメニュー」をクリックして見ることができる。
帰途もマレーシア通貨を多少残しておけば、
ビールや食後のコーヒーなどを楽しむことができる。
またそれでも残ってしまうお金があれば、スナック菓子など買ってプチお土産にしてもいいだろう。