クロスカブで北海道一周ツーリング
私が乗っているのは排気量110㏄の原付二種、ホンダ「クロスカブ」です。
アウトドアなどレジャー用途として2013年に発売された比較的新しい110㏄のカブで、赤・黄・黒の3色展開。その後2018年に新型が発売され、50㏄のラインナップも登場しました。
小型バイク「クロスカブ」
もともと熱烈なファンも多いHONDAの「カブ」シリーズですが、中でも人気が高かった往年のハンターカブの面影ありということで売れに売れたのが「クロスカブ」。2018年に発売された新型も非常にスタイリッシュなモデルで、最近は街中でもよく見かけます。
■クロスカブ
- 排気量109cc
- 4ストロークエンジン/4速ギア
- 燃料タンク4.3L/燃費62.5km
- シート高784mm/車両重量105kg
ちなみに私にとってはこれが人生1台目のバイクです。2013年に普通免許を取得し、2014年3月にクロスカブの赤を買いました。250㏄にするかどうか非常に悩んだのですが、小型で軽量で女性でも無理なく乗れること、荷物を多く積めることからこの赤カブに。
クロスカブにパーツを追加
クロスカブ・・・というかカブのいいところは、カブ乗りブロガーが非常に多く、バイク知識ゼロの自分でも、キーワード検索で見つけた記事から有益な情報をたくさんもらえることです。
クロスカブ乗りの方のブログもたくさんあり、それらを参考にいくつかパーツ追加しました。
クロスカブはシート高784㎜と、カブにしてはちょっと高め(スーパーカブ735㎜/リトルカブ705mm)。身長156cmで胴体比率が高い自分は片足付きでもつま先になってしまうので、シートを取り換えました。
●クロスカブはシート高784㎜~足付き改善のためアウトスタンディング製シートに交換
ヘッドライトにはTAKEGAWA製のヘッドライトガードをつけました。
●SP武川 ヘッドライトガード F.RD クロスカブ 05-08-0199
完全に見た目だけですが、Amazonで購入したホイールリムステッカー(17/18インチ共用タイプ)。すぐ剥がれてもこの値段なら惜しくないと思ったのですが、5年以上経過した今も剥がれずしっかり残っています。
貼ったことすら自分では忘れていましたが、今回のツーリングでは出会った人から何回か「これ自分でやったの?」と聞かれました。
実はナンバープレートも途中で変えました。
千葉県香取市というところに住んでいるのですが、郷土の(非常に数少ない)偉人、江戸時代に全国測量した伊能忠敬です。
●千葉県香取市のご当地オリジナルナンバープレート「伊能忠敬」に交換
隠居後に天体観測や測量の勉強を始め、全国の沿岸を北海道から九州までくまなく歩いて精度の高い日本地図を作り上げた伊能忠敬。
40代になってからバイク免許を取り、沿岸ツーリングをしながら日本一周を目指す自分とほんのちょっとだけ重ね合わせています(レベル違いすぎですが)。
6,000円弱のパーツを買って、電源取り出しもしました。
前回の東北沿岸ツーリングでは、2時間ほどしかもたないGoPROバッテリー充電が大きな課題になったからです。
●SYGN HOUSE(サインハウス) バイク用電源供給 パワーシステム 5V6A パワーケーブルキット2・・・私が購入したのはこの製品の前モデルです
●クロスカブ電源取り出し「サインハウス パワーシステム 5V6A パワーケーブルキット」取付
今回はこのおかげで、iPhoneで音楽を聴きながら走ることもできました。特にキャンプツーリングでは必須です。これに大容量モバイルバッテリーを組み合わせれば完璧。
●Anker PowerCore Essential 20000 (20000mAh)
積載量を増やす
今回新たに取り組んだのが、積載量アップです。
クロスカブには、カブでは定番のアイリスオーヤマ箱を取り付けていました。容量は30L。13日間の東北沿岸ツーリングでは、ぎりぎりではありましたが、荷物すべてこの箱に入れて走ることができました。
●アイリスオーヤマ 職人の車載ラック専用 ボックス 密閉 ハードBOX ブラック/オレンジ MHB-460
●クロスカブに"定番"アイリスオーヤマ箱「RVBOXカギ付460」をボルトで固定
●クロスカブに「ブラック」のアイリスオーヤマホムセン箱
今回はキャンプ道具(テント・寝袋・マット・折り畳み椅子)を持っていくため、前回より明らかにその分荷物が増えます。また北海道ということで700mlの携行缶も。
ざっくりですが、10L分くらいでしょうか。
箱の容量アップも考えましたが、風抵抗を考え、箱の上と手前にネットを付け、防水ドライバッグを組み合わせることにしました。
まず箱の上。
箱の蓋に4つのフックを取り付けました。
●タナックス(TANAX)モトフィズ シートフック(4個入り) MF-524
内側は両面テープになっていて、本来の用途はシートの脇下にこれを差し込んで装着し、ネットやロープなどで荷物を固定できるようにするものです。
両面テープで仮止めした後、ペンチでぎゅっとつぶせば簡単に密着させられると思ったのですが、実はかなり厚手。そう簡単にはつぶせません。
結局、事前にペンチでぎりぎりの幅にまでつぶし、それを蓋に差し込んだ後、仕上げはウォーターポンププライヤーを使って潰しました。工具を使う時には、厚紙や布などを間に挟むとフックに傷をつけずにすみます(傷がつくと錆びます)。
箱の側面上部二か所には、穴を開けてこんなフックをつけました。
●タナックス(TANAX) カーゴフック (2個入り) モトフィズ(MOTOFIZZ) ブラック MF-4533
ホームセンターでU字の金具を買ってきて取り付けたほうが安いのですが、背中側でもあるので、未使用時に平らになるものを選びました。
これにネットを組み合わせると、防水バッグや、あるいはテント・寝袋といったものをここに固定することができます。
●Amazon「バイク用ネット・コード・フック」売れ筋ランキング
写真ではネット同梱のフックを使っていますが、フックが少々大きすぎる気がしたので、小ぶりのカラビナを購入し、実際にはそれを使いました。
カラビナは、両脇のネットを絞って横から荷物が落ちてしまうのを防ぐ目的でも使いました。上の写真をクリック拡大してもらうと、カラビナを脇にも使っていることがわかります。
●タナックス(TANAX) カーゴフック (2個入り) モトフィズ(MOTOFIZZ) ブラック MF-4533
このフックはとても便利だったので、その後追加購入し、ナンバープレートのところにも取り付けました。
荷物は箱に直接ではなく、いったんこのお買い物バッグに入れました。
そのほうが出し入れ便利ですし、上の紐をきゅっと絞るとネットでカバーされるので、箱を開け閉めする時や荷物の運搬時に中身がこぼれてしまうことを防ぐこともできます。
「レジかごバッグ」などで検索すると、同様にアイリスオーヤマ箱にぴったり入るサイズの底が広いバッグがいろいろ見つかります。
このハンドル下ラックは、ツーリング後に取り付けたものです。地図やパンフレット、スマホ操作のため脱いだグローブを一時的に入れる場所として、あったら楽だなと思ったもので。
これ、ほんと便利です。
ツーリング前に取り付けるべきでした。
●JA10/AA04専用メッシュインナーラック(アウトスタンディングモーターサイクル)
ただ元々取り付けられていたコンビニフック・ねじを外すのは容易ではなく、結局バイクショップに持ち込んで取付け作業してもらいました。二か所でも十分しっかり固定されたので、レッグシールドへの穴あけはしませんでした。
スマホ&ヘルメット用スピーカー
今回、ツーリングマップを箱に入れっぱなしだったので、地図は主にスマホで確認しました。クロスカブから電源取り出し、充電の問題がなくなったためです。
●MINOURA(ミノウラ) スマートフォンホルダー [iH-400 STD] スタンダードサイズ 22.2mm/25.4mm/28.6mm
本当は脱落防止・防水&スマホ保護という点からは中に入れることができるケースタイプのほうがいいのだろうと思いますが、見やすさ・操作しやすさからむき出しのものにしました(基本、雨天時には乗らないので)。
このホルダーはAmazonでのレビュー評価も高い商品で、約一年経ちますが、特に劣化などもなく安心して使えています。
●サインハウス(SYGN HOUSE) B+COM ヘルメットスピーカーNEO. 【Φ3.5ミニプラグ】 00073378
今回はヘルメット内側に装着するスピーカーも使い、iPhoneとオーディオケーブルで接続し、音楽を聴いたり、Googleマップの音声ナビを利用したりしました。これにBluetoothオーディオレシーバーを組み合わせると無線化できます。
ちなみに今はヘルメットも変えたことから、SYGN HOUSE(サインハウス)のインカム「B+COM ONE」を使っています。 非常に快適です!
クロスカブで長距離ツーリングって?
「これでまわってるんだ!!!」
と言われることもありましたが、原付2種なので30キロの時速制限はありません。北海道の道は一般道の法定速度上限の時速60キロのところがほとんどですが、60キロもそれ以上も問題なくだせます。
もちろん北海道はそれ以上のスピードで走っている車・バイクが多いのですが、自分はむしろのんびり走りたいタイプなので60キロ前後で走って、どんどん追い抜いてもらっていました。
小型で小回りもきくし、ゆっくり走行も全く問題ないので、漁港周辺の町では細い坂の路地などにも進入。タイヤは普通のものですが、ダート道も穏やかなところなら大丈夫です(穏やかではない場所で転倒しましたが)。
高速道路を走ることはできないので、往復はフェリーを使わざるを得ませんし、北海道内でも人気スポットから別の人気スポットへ高速使ってショートカットということはできませんが、沿岸をまわる分には高速利用ニーズは皆無なので気になりません。
今回は人生初のキャンプツーリング。カブならではの積載量もメリットのひとつだと思います。大きな箱を後ろに積んでがばがば入れることができるので、荷造り楽ちん。他のカブ乗りの方は、前カゴも付けてさらに積載量増やしていました。
唯一「もっと大きなバイクだったら・・・」と思ったのは、強風に晒された襟裳岬。
ただこれも、単純に運転技術の低さが問題なのであって、自分のようなスキル低い人間がもっと重たいバイクで転倒してしまったら、強風の中で起こすことも風にあらがって支えることもできなかった可能性あります。
今回約3,000キロを走り、総走行距離は7,400キロになりました。
この後も引き続き、赤カブと一緒にのんびり沿岸ツーリングを楽しんでいく予定です。