<3日目>函館→せたな町~暗くて狭いカーブだらけのトンネルにドギマギ
ライダーハウス「らいむらいと」は、同室だった親子3人(全員女性)が割と早い出発だったようで、5時前にがさごそ荷造りを始めたもので目覚めてしまった。ツーリングで寝不足はきついのだが、相部屋なのでやむを得ない。
私も早めに出発した。
▼北海道一周ツーリング<3日目>函館→せたな町 (10分31秒)
夜は歩いていたものの、明るい風景も見てみようと函館山ふもとに広がる石畳の坂道に。写真で見てもわかると思うが、バイクだと四つ角で一時停車するとその後の発進がちょっと厳しくなるほどの傾斜だ。
教会。
そして倉庫街。
そのまま函館駅の西側にかかるともえ大橋を越えて函館市街中心部を後にした。
途中、海上に長い橋のようなパイプラインのようなものが架設されていて何かと思ったのだが、あとで地図で確認すると、2キロある太平洋セメント海上桟橋とのこと。
市街地を抜けるとあとは左に海、右側に山という海沿いくねくねルート。
函館と松前の間では、海沿いの道がつながっていない区間もあり、内陸を走った。
山の斜面がそのまま海へ潜っていく地形の場所も多く、そのキワに作られた道にはこんな覆道も作られている。
北海道最南端・白神岬。
曇ってしまっていたのでダメだったが、青森県側も見えるらしい。
そのすぐそばで下を見下ろすと、漂流物もかなりたまっている狭い場所にシート敷いてパラソルをたて、潮遊びに訪れている家族もいた。
他でも何回かこうした小さなグループを見た。
広い砂浜のビーチはそれほど多くはなく、こんな場所になってしまうのだろうか。
気温もさほど高くなく、とても水着になりたい陽気でもなかったのだが、北海道の人にとっては貴重な夏なのだろう。
楽しそうではあるけど、見ているだけで寒くなる・・・
お昼は松前市街地にある道の駅「北前船松前」で。
追分ソーランラインこと国道228号線沿いには、この小さな白い花がたくさん咲いていた。山と海が隣接した地形で、海沿いの道なんだけど実はかなりの高台から海岸線を見下ろしながら走っていることのほうが多かったかもしれない。
トンネルもかなり多い道だ。
この写真のトンネルはまだ明るいが、照明が非常に少なく地面部分が真っ暗というトンネルも結構あり、しかも中でカーブしているところも多いので、慣れない自分はドキドキだった。
漁港のまわりには小さな集落。
ただ歩いている人もおらず、旅行者も函館から先はあまり来ないのか、地元の人の車以外はあまりすれ違うこともなかった。せっかく対向ライダーとタイムリーに挨拶交わせるよう、手を挙げる練習したのになあ。
ぐるっと回りこんで日本海側にくると、海の中からも岩がごつごつ顔をだす荒々しい風景へと変わってきた。
トンネルもますます厳しく。
決して幅広くなく、カーブもしていて見通し悪いのに、トンネル内法定上限速度の50キロくらいで走っていると急に後ろから追い越されるという。
長いトンネルな上、出るとさらに長いトンネルがすぐ待っていると知っている地元の人は、自分の後ろで50キロでノロノロ走るとか耐えられないのだろう。かといって自分も、暗くてカーブしまくりのトンネル内で出せるスピードはこれが精いっぱい。
なるべくトンネル手前で後続車に追い越してもらえるよう左に寄って道を譲るようになった。
奥尻島へのフェリーが発着する江差には、幕末の軍艦・開陽丸が展示されていた。
この日はバイク歴の中でちょっと記念すべきできごとも。
2014年3月に購入したクロスカブの総走行距離が5000キロに到達したのだ。
ちなみに場所はこんな、海中からごつごつした巨岩が無数に生えている長磯岬のあたり。
親子熊岩などがあるところだ。
最後ちょっと雨も降ってきたところで・・・
無事、この日宿泊する「せたな青少年旅行村」に到着した。
テント予定だったが、自分以外は札幌から車で来てバンガローに泊まっている家族が一組あるだけで、テントもその家族がバンガロー前に張ったものがあるだけ。
雨も降り始めていたのでバンガローにした。
一泊3000円とリーズナブル。
それほど広くはないが、新しいようで中もきれい。
近くのセイコーマートでお弁当やビールを買ってきて、さっそくGoPROで撮った写真をつなぎあわせて動画にする作業などを。
この日の深夜、短時間ではあるがびっくりするような豪雨がキャンプ場を襲ったので、バンガローにしておいて本当によかった!
▼北海道一周ツーリング<3日目>函館→せたな町 (10分31秒)