<4日目>せたな町→余市~まるで万里の長城な神威岬に積丹ブルーの海
曇り空のせたな町を出発。
時間もなかったのですぐ横を通り抜けただけだが、市内中心部の海には「三本杉岩」という巨岩がでていて(写真正面に写っている)、それが夜はライトアップされていたのだという。
▼北海道一周ツーリング<4日目>せたな町→余市(10分18秒)
ビールでひとり乾杯する前に気付いていたら見に行ったのだが。
この日も海と山が背中合わせで、海からは岩がごつごつ顔を出す、雄々しいというかちょっと荒涼とした雰囲気もある景色の中をひたすら走り続けた。
相変わらずトンネルだらけ。
そして雨まで降り始めてしまった。
うーん、青空の下で積丹半島の美しい海を見たいのに。
弁慶岬を通過し、寿都湾のところに1.4キロのダート道があると地図で知り、そこに向かってみた。
ダート道といっても、この先にキャンプ場もあって車も結構通っているらしく、舗装道路とほとんどかわらない平らな道だった。
その先には風力発電も。
なんで車が一台もいないんだろう?と思いながら走っていたら案の定、工事で行き止まりだったりなんてことも。
松前から積丹半島にかけては、ライダー的にはそれほど人気のルートではないのかほとんど会うことはなかったが、逆に自転車の人「チャリダー」には何度も出会った。
自分同様、北海道一周している人たちなのかもしれない。
バイクですらかなりのアップダウンだと感じるのに、キャンプ道具など一式積んで自転車で走り続けるって自分には想像もつかない。尊敬してしまう。
岩内に近づくと、湾をはさんで対岸に泊原発が見えてくる。
他の国内の原発同様、現在は稼働停止している。
岩内の道の駅で見つけたご当地キャラ。
アスパラガス栽培を最初に始めたところなんだとか。
なかなか原発近くを通る機会もないと思うので、泊原発の裏手にあるPRセンター「とまりん館」に立ち寄ってみた。泊原発自体は山と海に挟まれた陸の孤島のような場所にある。
原発の内部構造を解説する模型や展示など。
福島原発事故以来、ニュースでたびたび関連用語を耳にするようになっていたので、模型など見て「こういう風になっているのか」と。
非常にうれしいことに、積丹半島が近付くにつれ青空が広がってきた。
海の色も陸地に近いあたりは濃紺とエメラルドグリーン。
そしてとても険しい。
そしてついに神威岬に到着!
バイクで走っている時にはまったく感じなかったが、実は暑い!!!
バイク用にやや厚着だったせいもあるが、歩いていると汗がだらだら流れ落ちるほどだ。
駐車場からは片道20分くらいの遊歩道となっている。
これは女人禁制の門。
今はもちろん、女性もOKだ。
門をくぐると思わず息をのむ絶景が目の前に広がっていた。
見下ろす海の色の美しさ!
これが積丹ブルーか!
昔は海岸まで降りていくこともできたそうだ。
「まるで万里の長城みたい」
そんなことを言っていた女性がいたが、確かに。
人がふたりすれ違うのがぎりぎりな遊歩道が、上がったり下がったりしながら延々と伸びている。
シュノーケリングとかできないのかしらん。
そして辿り着いた神威岬の先端。
先には岩が連なっていた。
戻ろうと振り返ると、雨雲がこちらに迫ってきているのが見えた。
貴重な青空の下で神威岬を歩けたことはラッキーだった。
駐車場のお土産屋さんでは、積丹半島にちなんだお土産がいろいろ売られている。
汗だくの私が買ったのはいろはすハスカップ。
なかなか美味。
その少し先にある積丹岬にも行ったが、時間があまりなかったこともあり渚百選の島武意海岸を見下ろせる場所までいって、自然遊歩道は歩かずに帰ってきた。
そこから余市へ。
小樽まで行って泊まる予定だったが、時間もちょっと遅くなってしまったこと、小樽は宿がかなりとりにくそうだったので、手前の余市で探すことにした。
残念ながら見学時間は終わってしまっていたが、何回か来たことがあるニッカウヰスキーの余市蒸留所前で記念撮影。以前ここのマイウイスキー作り企画に参加した時の樽がこの中に眠っている。ボトリングされて届くのはまだ先だが今から楽しみだ。
泊ったのは「ライダーハウス余市」。
海水浴場に隣接したラーメン屋さんの隣の一般の民家で、オーナーさんの家の二階が宿泊するスペースになっていた。まさに「民宿」。
この日の宿泊者はなんと私一人だったので、たった1000円の宿泊費で一部屋まるごと使わせてもらった。窓の外はいきなり海という部屋で、波の音を聞きながら寝た。
チェックインした後、余市蒸留所の並びにある「余市川温泉」にやってきた。
入浴料に海鮮丼とブルーベリーソーダがセットで1000円というプランがあったのでそれで。
海鮮丼食べ過ぎだなあ。
▼北海道一周ツーリング<4日目>せたな町→余市(10分18秒)