九州までのフェリー路線
125cc以下の原付一種・二種の小型バイクは、高速道路を走ることができません。管理人が載っているホンダ・クロスカブは110㏄なのでダメです。そんなわけで近場ツーリング以外は「フェリー」利用が前提となります。
国内の長距離フェリー航路は、ここで見ることができます。
九州へ行くフェリーは、東京からは「オーシャン東九フェリー」で、東京→徳島→北九州の航路があります。大阪からは新門司・別府・志布志行きがあり、神戸からは大分・宮崎行きもでています。
ちなみに東京発のフェリー便はないのですが、WILLER TRAVELでこんな特集もありました(~2016年9月30日)。
東京と北九州をつなぐ「オーシャン東九フェリー」
関東から九州までフェリーで行く場合は、東京・有明フェリーターミナルから出航し、徳島を経て北九州・新門司フェリーターミナルに向かう「オーシャン東九フェリー」一択となります。
東京を出発するのが19:30。徳島に到着するのが翌日13:20。そして北九州着が翌々日5:40。所要時間はなんと
「34時間」
仮に金曜日の夜に出航すると到着は日曜日の朝です。
それだと時間がかかりすぎちゃう!!!という場合には、バイクだけフェリーで無人輸送をし、2日後の飛行機で北九州空港もしくは福岡空港へ飛ぶという方法があります。
ちなみに料金はこんな感じ。
■旅客運賃(東京→北九州/2016年7月~9月分)
2等洋室/2等寝台 | 16,060円 |
2等洋室/2等寝台は、二段式のベッドがいくつか並んだ部屋で、他のお客さんとの相部屋になります。個室希望の場合には個室料金が追加となります。フェリー種類によっても異なるので、詳細は公式サイトをご覧ください(2015年までは2等・1等・1等寝台・特等という種類だったのが大幅改定になった模様)。
そしてバイクの運賃はこんな感じ。
■バイク運賃(東京→北九州/2016年7月~9月分)
原動機付自転車 | 6,330円 |
750㏄未満 | 9,480円 |
750㏄以上 | 12,650円 |
バイクだけ無人輸送する方法
時間節約するなら、バイクだけ無人輸送して、自分は別途飛行機で九州入りするという方法もあります。私は今回、行きでそうしました。
バイクだけ無人輸送する場合、船への積み込みと船からの積み降ろしをフェリー会社に委託すると、その作業料金がかかります。
積込み作業料金 | 1,130円 |
降ろし作業料金 | 1,130円 |
月曜日から土曜日までの東京出発時間は19時半。
車・バイクは出航時刻の1時間前に乗船開始となるので、18時半頃(状況によって遅れることも)。その時間帯にフェリーターミナルに行って自分でバイクを船内まで積み込むなら、積込み作業料金はかかりません。
ただ北九州への到着は早朝5:40なので、こちらはおそらく作業委託が必要になるでしょう。その場合、到着当日の夕方17時までに引き取る必要があります。
バイクの荷物は積んだままで問題ありません。私はヘルメットも専用袋に入れ、ネットでケースに固定して一緒に運んでもらいました。
北九州到着後は、屋根のない駐車場の片隅に置かれてしまうので、サイドバックなど防水になっていないものがあれば雨に備えレインカバーをかけておいたほうが安心です。
バイク無人輸送・人は飛行機だといくらかかる?
東九フェリーは運賃16,060円と比較的高額。なので飛行機でも福岡空港行きの格安チケットを買うことができれば、それほど大きな差にならずに済みます。飛行機チケットは時期によっても、どれだけ事前に購入するかによっても料金が変わるのであくまで目安ですが、私が試算した時点ではこんな感じでした。
■バイクと人どちらもフェリー乗船の場合
旅客運賃(2等洋室) | 16,060円 |
原付バイク | 6,330円 |
計 | 22,390円 |
■バイクだけフェリー航送/人は飛行機で北九州空港の場合
飛行機チケット | 19,390円 |
原付バイク | 6,330円 |
積降ろし作業料金 | 1,130円 |
フェリーターミナルまでの交通費 | 4,200円 |
計 | 31,050円 |
■バイクだけフェリー航送/人は飛行機で福岡空港の場合
飛行機チケット | 約10,000円 |
原付バイク | 6,330円 |
積降ろし作業料金 | 1,130円 |
フェリーターミナルまでの交通費 | 5,570円 |
計 | 23,030円 |
バイクの積込みは自力で行い、新門司フェリーターミナルまではJR駅からタクシーを使うという前提です。あくまで試算なので実際の料金は飛行機チケット代やタクシー代によって異なってきます。目安程度に考えてもらえたら。
東九フェリーの船内設備
管理人が帰途乗船したのは、カジュアルフェリーの「おーしゃんのーす」二等寝台。
客室内の写真を撮り忘れてしまいましたが、上下二段のベッドが3セットあり、奥にはカーペット敷きのスペースと小さなテレビもありました。上記ページの写真とはちょっと異なりますが、広さは一緒で、おそらく奥の片側のベッドがなくそこと通路部分がカーペットスペースになっていたのだろうと思います。
カジュアルフェリーには、レストランがありません。
替わりに電子レンジが何台も置かれた「オーシャンプラザ」というスペースがあり、周囲にはさまざまな自動販売機が置かれています。
たとえば冷凍食品。
スーパーやコンビニで売られている、電子レンジでチンするだけで食べられるリゾットや、カップ麺、菓子パンなどもあります。
缶ビール・缶ジュース含め、特別高い値段ではありません。
私は2食分は新門司フェリーターミナルにあるセブンイレブンで買ってきて、残り2食は船内の自動販売機グルメをいただきました。
くつろげるスペースは結構あります。
展望大浴場も快適です。
カジュアルフェリー「おーしゃんのーす」の他に、シンプルフェリー「びざん」「どうご」「しまんと」「りつりん」が就航しており、船内設備はまた異なります(ただレストランがなくて自動販売機コーナーなのは一緒)。
運航スケジュールは公式サイトで確認ができます。