<小型バイクでツーリング>北海道一周沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>北海道一周沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>北海道一周沿岸ツーリング記

赤いクロスカブ(110㏄)に乗って残暑の関東を脱出し真夏の北海道へ!バイク歴1年半の初心者ライダー(♀45歳)が、北海道沿岸ルート約3,000キロを2週間かけてのんびり走ってきました。
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<10日目>雄武町→知床半島・ウトロ~紋別に網走、そして海まで続く直線の道と夕陽

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夕陽だけでなく日の出まで雲に阻まれるのか!!!とちょっと心の中で叫びながらテントを出ると、びっしり水滴。雨降ったか?と思ったけど、雨ではこうはならないと思うので、きっと霧なのだろう。

乾くまで待つ余裕はなかったので、収納袋には入れず、さっくり折りたたんで箱の上のネットに挟んで運ぶことにした。どこか日中晴れたら、駐車場でバイクの上に広げて乾かそう。

▼北海道一周ツーリング<10日目>雄武町→知床半島・ウトロ(12分49秒)

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しばらくセイコーマートばかりだったので、ローソン見つけて朝食。

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そしてオホーツク海側を再び南下。
なかなか晴れ渡らないなあ。

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ほどなく紋別に。
時間早すぎて、ゴマちゃんランドも開園前。

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展示されているガリンコ号。

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紋別といえばカニ。
巨大なカニのはさみのモニュメントがランドマークだ。

これ見ると、昔北海道にひとりで旅行きた時にお土産として買ったライターを思い出す。二個買って飛行機に持ち込もうとして、確か一個は没収になったかオイル抜かれたかした記憶が。

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その後、サロマ湖の海沿いの道を。

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「アイスブームを整備しています」ということで、地図で見ていたよりずっと手前で行き止まりになってしまった。

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湖上には無数の漁船。
ここでは夏、何がとれるんだろうか。

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そこから戻って今度は陸側の湖畔に。
対岸にはさきほど自分が走っていた、湖と海の間の細長い陸地が見える。地図で見た時には想像もしていなかったけど、そのものすごく細い帯に、民家がいくつも集まった集落もあれば港もある。キャンプ場まであった。

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サロマ湖畔には、計呂地交通公園というのがあり、SLが展示されている。

・・・だけじゃない!

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この客車、一台は昔ながらの木製の椅子が並んでいるのだが、もうひとつはすべて取っ払って宿泊施設となっている。ひとり300円払えば、ここにマットや寝袋を敷いて寝ることができるのだ。

「駅長の家」というワンランク上の場所は500円。

夏休みだし、こういうの大好きな人も多いだろうからきっとあっという間に満員になっちゃうんだろうなと思っていたが、実際に泊まった人の話によると2、3人しか泊まってなかったとか。穴場だ。

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そして博物館網走監獄。
明治時代に作られた網走監獄の建物を移設して公開している。

北海道開拓のため、厳しい気候と過酷な条件で道路建設や農地開拓などを行った明治時代の受刑者たちの生活を当時の建物の中で、パネルや蝋人形展示などで学ぶことができる。

かなり多くの数の受刑者が命を落としたそうだが、それ以前に、占領された樺太から強制連行され炭鉱で使役されたアイヌ人たちも相当数、命を落としたようだ。ほとんど奴隷制のようなむごい話。近代日本の黒歴史のひとつだ。

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これは職員官舎。
・・・というか、これまで肝心なところでいつもどんより曇り空だったのに、なぜ無意味に網走刑務所でこんな晴天が広がっちゃうのよ!!!別にここは雨だっていいのに。。。

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拘束具などを体験できる場所も。

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放射線状に伸びた細長い建物からなる五翼放射状舎房は登録有形文化財。中央の監視台から効率よく監視ができる仕組みだ。部屋を順番に覗いていくとところどころに蝋人形の囚人が座っている。

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大浴場も。
なかなかリアルでちょっとなまめかしい。

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ここはお土産物ショップも大人気。
特にユニークTシャツ・トランクスに人が集まっていた。

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その後知床半島の付け根にある斜里町へ。
国道334号が知床半島に向かって左に大きくカーブしてゆくところで右に向かってゆくと、ライダー名所「海まで伸びる直線道路」と「名もない展望台」がある。どちらもきっと固有名詞の地名じゃないと思うんだけど、多くのライダーが持参する「北海道ツーリングパーフェクトガイド」にはそう紹介されていた。

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まっすぐな上り坂を突き当りまでいくと、そこには何人ものライダーがいて、写真を撮っている。

どんな風景かというと・・・

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圧巻!!!

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テンションあがるなんてもんじゃない。
ぜひ動画で見てほしい。

▼斜里町「名もない展望台」(9分37秒目からスタート)

あまりに感動で、コマ撮り写真とムービーの両方を撮るため、2往復しちゃいましたよ。

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そこから知床半島へ。
今回のツーリング中、奇跡といえるほどの見事な晴天が広がった。

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オシンコシンの滝。

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そしてこの日は、ウトロの中心地からすぐの高台にある知床国設野営場。
その名の通り、林野庁所管のキャンプ場だそう。

着いたのは夕方五時半頃だったが、すでに大賑わい。

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家族用の大きなテントから、一人用の小さなものまで、びっしりテントが張られていた。自分もトイレの近くにスペースを見つけ設営。

たまたまだが、その隣とそのまた隣が台湾から来ていた観光客一家だった。札幌ナンバーの車で来ていて、調理道具なども一式もっていたので、キャンプ旅を手配する専門の会社などもあるのかもしれない。夜、ほんのちょっとだけお話しさせてもらった。

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そのすぐ隣には小ぶりなホテルがあり、日帰り入浴ができコインランドリーも使える。しばらく洗濯をしておらずTシャツの替えもなくなっていたので、ズボンからジャンバーまで一式丸ごとお洗濯。

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実はこのキャンプ場の奥は、夕陽絶景スポット。
北海道西側の日本海沿いを走っている時、あれほど切望していながら全くかなわなかった「海に沈む夕陽」、まさかオホーツク海側に来た後に見れるとは・・・

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振り向くと鹿の親子も見ていた。

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真っ赤に海を染めた黄金色に輝く夕陽を。

▼北海道一周ツーリング<10日目>雄武町→知床半島・ウトロ(12分49秒)