中津唐揚げに宇佐神宮、国東半島を快走し別府温泉へ
ずっと前に何かで聞いたか読んだことがあった程度の知識だが、中津といえば「唐揚げ」。ご当地グルメなんだそうで、ガイドブックにも人気のから揚げ専門店がいくつも紹介されていた。
新門司フェリーターミナルを出た後、ほとんど海も見えないバイパスなどを走りながら、まずは中津を目指した。
ご当地グルメ「中津唐揚げ」を食べる
入ったのは国道213号線沿いにある「からあげの鳥しん」。
国道からちょっと奥まった場所にあったことと、大きな看板などもなく一度通過してしまい戻る羽目に。
ここが本店なのだが建替えたのだろうか、新しい。
雑誌などでも取り上げられる人気店。
店内の一角にはさまざまな盾も。
からあげグランプリなんてのもあるのか。
調べると主催は「日本唐揚協会」。
このからあげグランプリは2016年で第七回となっており、その西日本しょうゆダレ部門のところに最高金賞としてこの「からあげの鳥しん」の名前がある。他の金賞受賞店も中津に集中している。
そして偶然なのだが、たまたま取材の入っているタイミングだった。店長親子だろう、唐揚げをもってにっこり。
「最近はちゃんとアプリできれいにしてくれるんでしょ」と創始者らしい年配女性。女性の九州弁を聞くと「ああ、九州に上陸したんだなあ」という実感がわく。
一日十食限定と言うお弁当。
すでに終わってしまっていたというが、残念そうな顔をしていたら、厨房にご飯の量を聞いてくれ、作ってくれることに。
一階の店内は販売オンリーだったが、二階にイートインがあるというので行ってみると・・・
え。テラス!?
てっきり涼しいところで食べられるのだと期待していたのだが・・・(気温は35度以上)。
別に十食に限定する必要なさそうだよなあと思うお弁当だったが、おそらくほとんどの人が唐揚げだけ買っていくので、ご飯はそれほど炊いていないのだろう。
唐揚げは2種類で、非常にジューシー。
そしてお肉はそれほどたくさんは過熱していなそうな、どこか生にも近い食感がある唐揚げだった(火はちゃんと通ってる)
これは人気でるわけだなと納得。
全国の八幡様の総本宮「宇佐神宮」
次に向かったのがここ。
神社仏閣が多数ある国東半島の少し手前、大分県宇佐市にある宇佐神宮は、全国の八幡様の総本宮だという。ちなみに写真は西参道の鳥居。
神社に向かう時はGoogleマップの音声ガイドだけに従うと一番近い入口を示されてしまうんだなとひとつ勉強に。まあ地図を見てもよくわからないかもしれないけどね。
国道10号に面しており行きやすい場所にある。
そして敷地は非常に広く、上宮と下宮があり、さらに境内に幾つもの神社がある。とにかく広い。
下宮にお参りしている時、別の男性2人組が後からやってきた。写真を撮りながらその参拝の様子をなんとなく見ていたら「あれ?」と思った。四拍手なのだ。
もしやここは流儀が違うのか?
上宮で疑問解決。
ここには「二拝四拍手一拝」と書かれた立て看板が設置されていた。
古い神社はどこもそうだが、聖域感が漂っている。
ものすごく暑い日だったが、樹木がたくさんで日陰に入ると意外に心地よい風も吹いてきたり。
ちなみに「ポケモンGO組」もたくさんいました。
国東半島を快走!
独自の仏教文化が起こった国東半島。今も山の中に多数の神社仏閣があり仏像鑑賞ができるということで、仏像好きの人にとっては聖地のようなエリアだ。
この国東半島、実は海沿いもなかなかの快走ルート。まず目に飛び込んできたのは上の写真の風景。ちょっと見づらいと思うが干潮の海の中の様子わかるだろうか。大きな洗濯板状態になっている。自然が作り上げた不思議な景色だ。
少し走ると「恋叶ロード」とやらに入る。
観光促進で、恋愛に絡めたスポットやら道やらが増えているがまあ、「デートにきたくなる魅力的な場所」くらいの認識で受け止めよう。もちろん恋の予感すらもなし。
お洒落なカフェがあり、そこで注文したグレープフルーツジュースの容器がこれ。
ちなみにテラス席もあってよさげだったんだけど、焼けつくような暑さの真昼間に外で飲んでいたら、おそらく店員さんにも周囲のお客さんにも「大丈夫か、あの人」と心配されるはず(しかもバイクに乗ってるので長袖ジャケットに厚手パンツだし)。
岬と赤いクロスカブ。
赤いクロスカブと・・・これ、写真だと何だかまったくわからないと思うけど、実はひまわり畑。
国東半島の北部の岬「長崎鼻」で香々地プロジェクトというものがあり、夏は一面のひまわり畑となるというので行ってみた。早すぎたのか遅かったのかは不明だが、花は咲いておらず、かなり葉っぱを虫にやられたひまわりが青々しているだけだった。
咲いていないものは仕方がない。
心の目で黄金色に輝くひまわり畑を想像し重ね合わせた。VRなんて人間、イマジネーション駆使すれば特別な道具がなくったって実現できるもんよ。
すぐ近くにあるレストランでは、ひまわり油を使ったお料理も食べられるんだとか。また次回!
そこからはかなりの山道も。
トンネルもあり、海沿いルートとは思えないアップダウンも多かった。
走り屋出没スポットなのだろうか。それとも単なるスリップ防止?
溝を刻んだ道も。
突如現れた広い駐車場は大分空港だった。
大分市からも結構距離ある国東半島の東側にあることを、今回初めて知った。
国東半島の付け根あたりで開けた平地風景に。
パームツリーが立ち並ぶ南国風の道を走り・・・
無事、1日目の宿を予約してある別府に到着!
街中いたるところから白い蒸気がもくもくと立ち上っていて、わくわく♪
別府・鉄輪温泉の宿「きらく」
バイク旅だと、その時々の気候や体調で計画通りに目的地までつけないこともある。そこを無理してしまってもいけないので、宿は極力事前に予約はしない方針だ。
ただ流石に初日から大幅ビハインドという事態はないだろうと、別府温泉だけ宿を押さえておいた。別府温泉の中でも、地獄めぐりスポットなどもあり多くの宿が集まっている鉄輪温泉にある「きらく」という温泉旅館だ。
事前予約しておいたのにはもうひとつ大きな理由がある。
7月以降何回か配布された、熊本・大分大震災の復興クーポンを使うためだ。
10,000円以上の宿が7,000円引きになるという、「いくら復興支援とはいえ観光客に大盤振るいすぎるだろ」というクーポンを使い、ここもなんと3,000円。
熊本・大分はまだ理解できるけど、福岡から鹿児島まで九州全県で、金額は違えど同様の観光客誘致のためのクーポンが大量配布された今回の震災。確かに風評被害もあって、被害ないところまでキャンセル相次いでいるのだから必要な部分もあるんだろうけど、甚大な被害をこうむってる阿蘇エリアとかにもっと手厚くできないものか・・・(とか言いながらちゃっかり使わせてもらってますが)。
宿から歩いていける場所には、地獄めぐりスポットもいろいろ。
そして至る所からもうもうと湯気が立ち上っている。
というか、ものすごい勢いで噴出している。
この光景と香りだけでもう、別府は興奮させられる。
どこかで火事が起きても、わからないんじゃないだろうかと、どうでもいいことが心配になるほどだ。
宿のすぐ横の駐車場一角には、こんな釜も。
温泉の蒸気で蒸し料理をするためのものだろうか(追記:地獄蒸しゆうらしい)。
同じく駐車場の一角には、源泉的な場所も。
「今晩はお泊りの方少ないので」
と、大浴場と離れにある露天風呂は、どちらも「貸切」に。つまり入るときに入口に「入浴中」という木札を提げておけば他のお客さんは入ってこず、ひとりで大浴場・露天風呂をそれぞれ貸し切れるというものだ(通常は男女入れ替え制)。
いやー、まさか別府の温泉宿で(3,000円で泊まっておきながら)大浴場貸切で入れるなんて。別府温泉は間違いなく今が行き時です!!!
温泉からあがり、「お食事はどちらですか?」とスタッフに聞くと、「もうご用意してありますよ」とのこと。なんと部屋食だった。
ほ・・・本当にいいのか、これが3,000円で・・・。
ビールまでついていた。
食事の後は、さらに離れにある露天風呂へ。
やや暗めの露天風呂は庭園になっていて風情たっぷり。
しかも奥には砂風呂や・・・
蒸し風呂まで。
こんな露天風呂を貸切で入る機会なんて滅多にないのでお恥ずかしながら撮っちゃいましたよ、スマホタイマーで。
うーん、せっかくならもっとセクシーショットにすればよかったなあ。
これじゃ、おばさんだかおじさんだかすらよくわからん。