九十九島を眺め、本土最西端に
九州には、走っているだけで爽快になる道がたくさんある。阿蘇もそうだし、日南海岸のあたりもとてもよかった。でも個人的なベストは、長崎の西側の長距離にわたる「ながさきサンセットロード」が最高だったかなと。
道の駅夕陽が丘そとめに到着してびっくり。
テント下に「100km徒歩の旅」と書かれた笠をかぶった大量の小学生。目があうとみな、笑顔で挨拶をしてくれる。付き添いの大学生や大人もたくさん。
話を聞くと、長崎青年会議所が主催する、小学生4~6年生を対象とした5日間で100キロを歩く企画なのだとか。
●第3回ながさき100km徒歩の旅 | 長崎青年会議所|長崎JC
なんという・・・小学生が毎日20キロというだけでもかなり大変なはずだが、はっきり言って、駐車場から道の駅の建物まで歩くのだって焼けるような陽射しに耐えなくてはいけない猛暑の中。そして長崎の海岸線はアップダウンが半端ない。この日は出発翌日だったとは言え、既に一日以上、私もバイクで走ってきたルートを歩いているわけだ。小学生たちがよく、泣いたりごねたりもせず、大人たちの指示のもときびきび元気に動いているなあとそれに驚いた。
入り江の漁港の海の色の美しさ!
他の地域だったら、海水浴場として人が殺到するだろうような場所も、長崎ではありふれ過ぎていてほとんど人がいなかったりする。
途中、西海市の「いわした製菓」というカフェ併設の洋菓子店で生ジェラート。
ところでジェラートに「生」が付くのはどういう時なんだろう。牛乳を加熱していないということなのかな。
どこまでも続く、ながさきサンセットロード。
海沿いだけどアップダウンがかなりあるので、走っていると突如展望が開け、視界のほとんどが海になることも。
次に夏に長崎にきたら、シュノーケルやりたい。
そういえばダイビングスポットもかなりあるとか聞いたことがあるなあ。
気付けば2週間ずっと走り続けたので、JAのガソリンスタンドで空気補充。思ったほどは抜けていなかったけど、前輪も後輪も基準値よりは少なかった。北海道ツーリングの時は、チェーンの手入れもタイヤの空気圧チェックも全くしないで3,000キロ走ってしまい、後半は車体調子悪くなり反省したので、今回はこのあたりしっかりと。
軍港・佐世保では、人気店「ヒカリ」でハンバーガー。
実はそれほど期待していなかったんだけど、食べてびっくり。なにこれ美味しい美味しすぎる!!!お腹いっぱいで眠くなってしまうリスクさえなければ、同じものをもう一個お替りしたくなるほどだった。
佐世保港の南側に突き出した半島の高台にある、展海峰。
きらめく海の中に点在する九十九島。
でもさすがに99はないよねと思って調べてみたら、なんと「208」あるんだとか。
●九十九島パールシーリゾート公式サイト|西海国立公園 九十九島の紹介
佐世保港はこんな感じ。
より佐世保港よりのところにも展望台があって、軍港を見るならそっちからのほうがよかったかも。巨大なドックなどもあり面白い。
日本本土最西端にも到達。
場所は長崎県佐世保市の神崎鼻。
風強い中、なんとかスマホを地面に立てかけてタイマー撮影。
最南端は鹿児島で、そして最北端・最東端は昨年の北海道ツーリングで到達したので、これで4端制覇だ!
これは九州に来てからよく見かける、ビニール袋入りのかき氷。
最近は関東のコンビニでもあるとFacebookコメントで教えてもらったが、私は今回初めて見知った。
一個48円。
50代の夫婦が、これを4つか5つ、がばっと買い物かごに入れていたが、冷凍庫ストックでおやつにでもするんだろうか。
ためしに金時を買ってみたら、氷自体が砂糖水でできているようで、かなり甘かったが、猛暑で疲弊した体には非常にきいた。
そして夕方ツーリング途中にネット予約したビジネスホテル。
Googleマップのナビでは「あと3分」などというのに、右見ても左見ても田んぼと山しかないから「本当か?」と懐疑的な気持ちいっぱいで走っていたのだが、突如小さな町が現れ、そしてまわりに高い建物ほとんどない場所に立派なビジネスホテルが現れた。
島原でも泊まったチェーンの「ホテルAZ」だが、ロードサイド型で九州の郊外を中心に展開しているそう。
もちろん観光客が泊まるような立地ではないので、広い駐車場には工事用車両などもたくさん。コインランドリーも洗濯機・乾燥機ずらり並んでいて待つ必要がないので、ツーリング時の宿としてはなかなか便利。