<小型バイクでツーリング>九州一周沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>九州一周沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>九州一周沿岸ツーリング記

バイク歴2年半の初心者ライダー(♀46歳)が、赤いクロスカブ(110㏄)に乗って九州へ!総距離3,000キロ以上。2016年4月の大震災&豪雨で被害を受けた熊本・南阿蘇へも足を伸ばし、海岸線を時計回りにぐるり一周してきました。
はじめに目的&計画宿泊施設装備アクションカム関連サイト絶景スポット●ツーリング記録●映像
トップページツーリング記録

遂に最終日〜小倉・門司港レトロ、そして関門海峡

泊まったゲストハウスのダイニングがとてもよかったので、500円の朝食も。

なんだか海外のホテルに泊まってる気分♪ 食べながら本棚に置かれていた小倉のガイドブックを見て最終日の観光プランを練る。

小倉市内から新門司フェリーターミナルまではすぐなので、夕方までたっぷり観光できる。

まずは小倉城。市内中心部、高台にもなっていない広い敷地にある。

小倉城の一角に松本零士記念館があった。
そういえばガイドブックに、銀河鉄道999関連の観光スポットいくつか紹介されていたなあ。何かゆかりのある場所なのかしらん。受付女性もどこかメーテル思わせるミステリアス美女。さすがだ。

ところが展示スペース入り口の案内に「日本の黒い霧上映予定」と言ったことが書かれていて首を傾げた。ん?

そう、松本零士は私の思い込みで、松本清張記念館だった。そういえば小倉の人だ!

松本清張も子供の頃からのファンなので、展示物、特に年表は夢中になって読んでしまった。

小倉城。そういえば九州ツーリング中、たくさんの城を見た。九州は城が多い。

小倉駅近くのショッピングアーケードの「揚子江の豚まん」。

とろとろになるまで炒めた玉ねぎは刻みも大きく、最後は肉汁をすする感じ。

門司駅近くに残る赤レンガの建物群「門司赤煉瓦プレイス」。
サッポロビールの旧醸造棟などで、その前身は幻の総合商社こと鈴木商店が1912年に立ち上げた帝国麦酒。今は「門司麦酒煉瓦館」という資料館や、お洒落なカフェになっている。

帝国麦酒時代のブランド名は「サクラビール」。

なんと大正時代すでに輸出が始まっていたというから驚きだ。

このあたりはポケストップが多いせいもあり、わずかな日陰に昼休み中と思われる人たちがびっしり集まってスマホ上で指を滑らせていた。

さらに北上して門司港レトロへ。

門司港レトロエリアには、明治から大正にかけて作られた建物が今でも残っています。 木造建築の門司港駅を初め、大正浪漫ただよう建物たちがエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。 夜になれば華麗な照明と噴水のショーで彩る光のファンタジックショー「門司港レトロナイトファンタジー」が始まり、 建物たちが光をまとい、幻想的な空間を演出し、静かな時を紡ぎます。 また、商業施設も充実しており、ミュージアムや美術館など歴史やアートを感じられる場所も多く、 ゆっくりと散策を楽しむことができます。

●門司港レトロについて

場所はJR九州の起点である門司港駅の周囲一帯。

九州鉄道記念館。運転シミュレーターなどもあり子供たち大喜び。
時間がなかったので乗れなかったが、門司港レトロ観光列車「潮風号」というトロッコ列車が40分おきにこの記念館すぐ近くの駅からでており、関門海峡の少し先まで行くことができる。

●門司港レトロ観光列車 トロッコ【潮風号】/北九州銀行レトロライン

門司港レトロの中心地で、レストランや観光客向けのお店が立ち並ぶ。

煉瓦造りの旧門司税関の後ろにそびえたつ超高層マンション。
最上階は展望台になっている。

妙にひょろ長い建物で周囲の景観とのバランスにも違和感を覚えたのだが、後で検索したら、やはり建築計画をめぐって市と建築主が法廷闘争まで展開したそうだ。その妥協点が細長さと屋上の展望台らしい。

●門司港レトロハイマート - Wikipedia

さらに奥に関門橋も見える。

「もっと観光客いると思ったのになあ」と建物内に入ると、冷房がんがん聞いた屋内には大量の、ややぐったりした人達がいた。やはり九州は真夏は外したほうがいいのかもしれない。

船だまりと言われる場所には、こんな海上レストランも。
「ファンキータイガーカリビアン」という名前で、ロバート秋山さんの父親が経営しているんだとか。確かにあちこちに写真が貼ってあり、船内のテレビではロバート秋山のインタビュー映像が流れていた。

名物の焼きカレーではなく、「テレビで話題」とあったハンバーグに。
アルミホイルの包みをその場でスタッフの女性が切り分けてくれるのは面白かったが、味はそれほどぴんとはこなかったかなあ。肉の味がよくわからなかったというか。

ところで船だまりの一角でこんな看板を発見。
下関までの船があり、さらに巌流島直行便もあるという。下関までは片道5分、巌流島までは10分。どちらも近い。

よし行ってみるか!と思ったのだが、乗船時間は短いものの、門司港・巌流島間は40分に一便しかない。最短で帰ってくる方法を考えた結果、巌流島での滞在時間は数分になってしまうが、門司→巌流島→下関→門司となり、結果割安な1日フリーパスに。

「小次郎待たせたな」「遅いぞ武蔵」「小次郎敗れたり」の巌流島。

そしてほんの一瞬だけ上陸した下関。

どちらも観光は全くできていないけど、下関の港のファミマで「おそいぞ武蔵」どら焼きを買ったのでよしとしよう。

九州と本州をつなぐ関門橋。
ここが九州と本州の間でもっとも距離が短い場所ということなのだろう。

下には関門トンネルがあり、山陽新幹線が走る新関門トンネルもそのすぐ隣だ。

歩いて関門海峡を越えることもできる。
越えるというか潜るというか。つまり海底トンネルだ。

押していくのであれば、自転車・50㏄以下の原付バイクも通れる。

大きなエレベーターで地下に潜ると・・・

本当にトンネルが!
右側通行のようで「↑下関」と床に書かれている。

いざ下関へ!

と思ったりもしたが、さっき船で行ってきたばかりだし、往復すると1.5キロ以上あるので数十メートルだけ歩いて引き返してきた。

前半は緩やかな下り坂で、中央地点から今度緩やかな上り坂になるらしい。ジョギングしてる人の姿も。何もこんな閉鎖空間でと思ったけど、暑くもなく、車も走ってなく信号もなく、そして一定傾斜の緩やかな坂で好条件なのかも!

関門海峡をバックに。
写真を撮ってくれたのは徒歩旅していた爽やかなおにいさん。このあたりでどこかおススメあります?と聞かれたので、関門トンネル人道を推薦しておいた。

そして遂に・・・新門司フェリーターミナルだ。
3週間前の8月4日朝、話好きで旅好きのタクシー運転手さんに旅の前途を祝福してもらい、単身船でやってきたクロスカブの鍵を受け取りここから走り出した。

走行距離は3,281キロ。
鹿児島の南端で坂道Uターンしてこけたプチ事故を除けば、何もトラブル・失敗なく走ることができた。

行きは別々だったけど、帰りはクロスカブと一緒に34時間フェリーで。

汗だくだったので、荷物だけ部屋においたら速攻で船内の大浴場へ。
窓のスクリーンをあげると海が見える。

デッキにでると、北九州空港や沿岸の灯りが見えた。
初日に走った道だ。

毎日、左側に海を見ながら走り続けた3週間。九州は広かった。そして暑かった。
またこのフェリーにクロスカブと一緒に乗って、今度は内陸部を中心に走ってみたいなと思う。

以上、2016年8月4日から25日までの九州一周ツーリングのレポートでした。