<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

沿岸ツーリングもこれがラストステージ!小型バイク「クロスカブ」に乗って山口県下関市を出発し、日本海側の沿岸を東進北上し青森県八戸市まで23日間で3,714キロを走りました。
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ツーリング目的

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第一回沿岸ツーリングは、免許を取得し初めてバイクを購入した2014年。
東北太平洋側を青森県八戸市から茨城県鹿嶋市まで走ったのが最初です。

東日本大震災以降、災害復興ボランティアとして何度も訪れていた東北沿岸の被災地がその後どうなったのか、バイクでまわってみようと思ったのがきっかけでした。

その後、「海沿いをただ走る」という沿岸ツーリングのスタイルが気に入り、毎年夏から秋にかけて数週間仕事を完全に休み、日本一周を目的に沿岸ツーリングを行うようになりました。

●東北太平洋側沿岸ツーリング(2014年)
●北海道一周沿岸ツーリング(2015年)
●九州一周沿岸ツーリング(2016年)
●東海道沿岸ツーリング(2017年)
●四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記(2018年)

年一回の沿岸ツーリングを実施しながら、遂に今年は6回目。
そして・・・

「沿岸ツーリング最終回」

となったのです。

高速道路を走行できない小型バイクゆえ、遠方へはフェリーという手段を使います。
これまでの沿岸ツーリングでも、東北太平洋側沿岸のゴール地点と東海道沿岸のスタート地点以外は、すべて長距離フェリーを利用しています。

最後まで残ってしまったのが「日本海」でした。

理由は2つあります。

1つは、関東からフェリーで行ける港を始点・終点とした場合、日本海沿岸ツーリングは距離が非常に長くなってしまい、分割することも難しかったからです。富山あたりで区切って2回にわけることも考えましたが、そうすると日本海側から東京まで、高い山があるエリアも越えて自走で帰ってくる他なくなります。沿岸はいいのですが、アップダウンは苦手です。

2つめは、関東の太平洋育ちとして、日本海側の多くの場所が「未知の地」だったことです。山陰エリアは家族旅行で一度ドライブしたことあるだけで、それ以外は全く訪れたことがない場所でした。新潟はスキーなどで訪れたことが何度かありますが、それ以外の東北日本海側も数えるほどしか行ったことはなく、地名も馴染みのないものが多く。

結果、日本海側が最後となってしまったのです。


日本海側を知る!

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そんなわけで、今回最後の沿岸ツーリングの目的はずばり。

「日本海側を知る」

自分にとって、他地域と比べると馴染みが薄い場所も多い日本海側。そこを小型バイクでのんびり走り、沿岸風景の中に身を置き、風を感じながら移動することで新しい発見が得られればというのが、今回の沿岸ツーリングの目的のひとつです。

日本海側は、太平洋側と異なり平野が限られており、海から比較的近いところまで高い山々がせり出しています。それゆえ、海沿いぎりぎりの場所を幹線道路とJRの路線が併走する区間が非常に長くあります。

常に海を眺めながらどこまでもまっすぐ走っていける。
これは、沿岸ツーリングとしても非常に魅力的な環境です。

もちろんまっすぐな道ばかりではありません。若狭湾はじめ、入り組んだ海岸線の場所もたくさんあります。島根半島のように海岸線が切り立った崖となっていて、海沿いの道自体が極めて限られる場所などもあります。

温泉地や観光名所なども、名前だけは知っているものの実際どういった場所なのかは全くの無知というところもたくさんあります。きっと新鮮な体験も多いはず。


最長距離のツーリングに挑戦!

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目的というより結果としてそうなったのですが、過去の沿岸ツーリングと比べてもかなり距離が長くなり、日数的にも伸びます。

そして8月に実施ということで、もっとも暑い時期とも重なります。
今回は行きも帰りも長距離フェリーでコストも相当なものとなるため、宿泊費をかけすぎるわけにはいきません。身体を疲れさせない範囲でなるべくキャンプ泊にしようと思っています。

過去、沿岸ツーリングを重ねるたび、ライダーとしての自分がちょっとずつではありますが、成長をしてきました。

  • 新しい場所での走行でも緊張しなくなった
  • 周囲の状況もしっかり確認して安全に走れるようになった
  • ツーリング荷物が次第に洗練され、無駄なものはなくなった
  • その日にどこまで走れるか見積もれるようになり到着時間も一定に
  • 他のライダーとの交流が自然にできるようになった
  • 身体や神経を疲弊させてしまうことなく一定のコンディションを保てるようになった
  • 宿探しが上手になった
  • 興味そそられる風景・場所ではスムーズに停まれるようになった
  • バイクを停める場所をさっくり探せるようになった
  • キャンプ泊の時の設営・撤収が手早くできるようになった
  • 写真の撮り漏れ・撮り過ぎがなくなった
  • アクションカメラGoPROのバッテリー・SDカード交換の失敗がなくなった
  • ツーリング途中の立ち寄り先情報の収集がうまくなった
  • 途中でのバイクの簡単なメンテナンスができるようになった
  • バイクの積載量を増やせた
  • ツーリングを心から楽しめるようになった

書き始めるとキリがありませんが、初回は「二車線以上の太い道」での車線変更・右折すら自由にできず、目的地がわかっているのにそこへ行けずに苦戦するような状態だったので、思えば本当に成長したものだなあと。

今回は泣いても笑っても最終回。
沿岸ツーリングを通して身に着けたスキルや知識、習慣などを総動員して、現時点の自分としては最高の状態のツーリングができたらと思っています。


沿岸ツーリングは「線」のツーリング

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ツーリングでは多くの場合、景勝地や絶景ロードなどの目的地が設定されます。そこに至るまでの道を走ることも楽しみではありますが、ツーリング目的としては「サブ」かもしれません。

沿岸ツーリングでも観光スポットや岬などには立ち寄りますが、メインはむしろ沿岸ルートそのものです。

地元の人しか知らない地名の連続。車とすれ違うこともほとんどない道、繰り返される入り江とトンネル、小さな漁港、海水浴場。時折大都市の埋め立て工業地帯や巨大な港湾エリアも。決して派手ではないのですが、視界に次々飛び込んでくる初めて出会う風景群は新鮮です。茨城の端っこの海辺の町で育った自分には、懐かしい記憶も呼び戻してくれる体験でもあります。

沿岸ツーリングは「線」のツーリング。しかも一筆書きなので、その多くは二度と走らない可能性の高い一期一会の道。風景を目に焼き付け、かつヘルメットに装着したアクションカメラで撮影もしながら、日本の外周の今の景色を記憶・記録していきたいと思っています。


念願のあの場所を訪問!

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とは言え、景勝地や絶景ロードももちろん楽しみにしています。

関東の人間にとって、日本海側というのは距離的にも心理的にも遠い場所。興味あれど、なかなか行く機会がなかった場所がたくさんあります。

今回は「海沿い縛り」はありますが、今まで訪れる機会がなかった様々な場所をしっかり満喫してこようと思っています。

例えばなのですが・・・

  • 城崎温泉
  • 東尋坊
  • 千里浜渚ドライブウェイ
  • 奥能登
  • 男鹿半島
  • 竜飛岬・階段国道
  • 下北半島&恐山