「DDタープ」で初・超軽量キャンプ!
今回の沿岸ツーリングでは、レンタルバイクで荷物積載にも限度があるため、人生初の
「タープ泊」
に挑戦することを決めました。
そのため新たに購入したのが「DDタープ」。
評判通り非常に使い勝手よく、かつ今後のキャンプの可能性を広げてくれるものだったので、ここでも紹介します。
そもそもタープって何?
キャンプや屋外BBQなどの時、快適な空間を作るために使うのが「テント」と「タープ」。
「テント」は、その中で宿泊することもでき、入り口や側面の通気用の窓などを閉め切れば、クローズドな居住空間になります。
一方「タープ」は、食事をしたりBBQしたりくつろいだりする空間を日差しや風、時に雨から守るための"屋根"。テントが立体的な作りなのに対し、タープは通常一枚の耐水性能のある布で、正方形や長方形、時に六角形のものなどがあります。
ポールを1~2本たて、あとはロープとペグを使って広げて設置します。
今回はこのタープを、本来の役割だけでなく「テント替わり」にもしちゃおうというものです。
「DDタープ」とは?種類もいろいろ
英国に本社を置くハンモック他アウトドア製品のメーカー「DDハンモック」が開発・販売しているタープです。日本でもベテランキャンパー中心に人気で、ソロキャンプでブレイクしているヒロシさんも愛用しています。
本来ハンモックと組み合わせて使うタープとして開発されたそうなのですが、日本では野営できる場所が少なく、公園やキャンプ場でも自由に木にハンモックを取り付けて使えるわけではありません。ハンモックキャンプも一般的とはいえないでしょう。
そんなこともあり、日本ではタープ単体で利用している人が多く、特に「タープ泊」したいミリタリー系キャンパーなどからも強い支持を集めています。
- 軽量なのに非常に頑丈で耐水圧も高い/超薄タイプも
- 周囲だけでなく上部中央ラインにも輪っかが付いていて使いやすい
- 様々な形状に設営しやすくタープ泊にも便利
サイズもいろいろ
- 3x3メートル
- 3.5x3.5メートル
- 4x4メートル
- 5x5メートル
- [S]2.8×1.5メートル
- [M]3.5x2.5メートル
- [XL]4.5×3メートル
ソロキャンプの人だと「3×3メートル」を使っている人が多く、複数人・ファミリーだと「4×4メートル」が多いようです。長方形サイズもあります。
またスタンダードな製品の他、ハイエンドの「プロ」、超薄の「スーパーライト」があります。
DD Hammocks DD タープ 3×3 (オリーブグリーン)日本正規品 価格:¥12,100
DD Hammocks タープ 正方形 4X4 [並行輸入品] 価格:¥10,800
DD SuperLight Tarp スーパーライト タープ 価格:¥12,398
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DDタープの設営方法を動画で学ぶ
設営方法は、諸先輩方が役立つブログ記事やYouTube動画をたくさん公開してくれているので、そちらをご覧ください。人数・用途・場所などに応じていろいろな設営スタイルがあります。基本をいくつか学んでおけば、実際に現地の環境や条件に応じて最適な形に設営できるはずです。
「初心者では使いこなせない」という方もいますが、自分自身、ど素人として使ってみて思うのは、むしろタープ初めての人こそ、細か所にまで工夫たっぷりのDDタープがいいんじゃないかなということです。
●DDタープの貼り方ガイド!ソロキャンプでも活用できる方法とは? | 暮らしーの
●DDタープの張り方を種類別に紹介!アレンジ次第でバリエーション豊かな万能タープ!|山行こ
DDタープでキャンプ荷物を軽量化
今回自分が購入したのは、サイズ「3×2.9メートル」の「スーパーライト」です。
軽さ最優先だったのと、基本ソロキャンプでの利用だからです。色はオリーブグリーンで重さは460g。
ポールはDODの「アンコウスタンド」(現行製品は780g)を持参しました。
一般的なタープ用ポールよりは細くて軽量、分割すると45センチサイズになります。
DOD(ディーオーディー) アンコウスタンドRX 価格:¥4,980
これにペグとロープを合わせても、全部で1.5キロ以内。
他には地面に敷くグラウンドシート、エアーマットと寝袋、調理道具としてメスティン軽量五徳、チタンマグ、折りたたみスプーン&フォークを持参しました。あとで正確な重さを書き足しますが、寝袋もダウンの500g程度のものなので、全部合わせても5キロ以内かなと思います。
今回のようにリュック1個に格納して飛行機で移動したり、レンタルバイクでツーリングすることができます。
また重たくてかさばるテントと違い、「使うかどうかわからないけど念のため持参しよう」ということも、このDDタープならできます。ポールは仮になくても現地で木材や竹を調達できればそれで代用でき、夏の暑い時期なら寝袋も不要です。
今までの旅行やツーリングでは「キャンプをするかどうか」は出発前に決めていましたが、DDタープ泊前提なら「天気がよくいい場所があったらキャンプ」というフレキシブルな対応が可能となりますし、お盆時期など宿が直前では取りにくい時期の保険にもなります。
初めてのDDタープ泊挑戦レポート
沖縄では全7泊8日のツーリング日程のうち、3泊をタープ泊しました。1泊はキャンプ場、残り2泊はキャンプ禁止されていないビーチです。
これが1泊目の場所、沖縄本島北部やんばるエリアの「引地大滝キャンプ場」です。
ハブ対策で地面に直接設営することがNGだったので、テント台上への設営は少し手間取りました。ペグで地面に打ち付けるのであれば確実に固定できるのですが、ロープだと2点で留めても動いてしまうし、風で煽られると浮かんでしまうのです。
何度もロープの角度を変えたり、固定場所をずらしてやっと安定しました。
ただ風が強かったので、夜中にポールの高さを低くしたり、ロープを張りなおしたりも。まだコツがつかめていない時だったので無駄な作業も増えてしまいました。
また湿度90%越えの日で、朝起きたらタープ内側が水滴びっしょり。最初それに気づかず動いて、寝袋や髪をびっしょりにしてしまいました。インナーテントとフライシートで二重になっているテントに泊まっていた時には未経験の出来事でした。
2泊目と3泊目は、那覇市内からも近い北名城ビーチです。
ここも初日は風との戦いになりましたが、木を使ってなんとか風に負けない寝床を作りました。3泊目はあえて木がない場所で、バイクを支柱のひとつに。
1泊目の反省を踏まえ、100円ショップで小さなカラビナを複数購入し、また途中で形を変更する前提でロープの長さや結わい方も工夫しました。
夜間は強風ではためかないよう、なるべく低めかつロープで四方からしっかり固定。
寝る前の晩酌タイム、そして起きた後の朝食タイムにはトランスフォーメーションし、空間をなるべく広く使えるように。日差しと風はもちろんのこと、人目も気にせずにのんびり過ごせ、とても快適でした。
「タープって楽しいかも」
今回初めてちゃんとタープを持参して、宿泊空間としても利用したことで、「タープ1枚でキャンプ」する自由度の高さ・面白さに魅せられました。
まだ初心者で、設営にも時間かかりまくっていますが、場数を重ね工夫と改善を積み上げれば、きっともっと自由自在に楽しめるようになれるんじゃないかなと思ってます。