<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

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110ccの小型バイク「クロスカブ」で日本一周!を目的に、毎年ひとりで「沿岸ツーリング」をする40代♀の管理人。今年は茨城・鹿島港から房総半島・伊豆半島・東海道そして紀伊半島をまわり大阪・神戸までの約2400キロを走りました。宿場町の風情残る街道や半島の入り江風景を堪能♪
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【8日目】うなぎパイファクトリーから渥美半島・伊良湖岬まで

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目覚めた時、テント越しに太陽の光を感じて「こっちが東だ」と知ることができるのはキャンプ泊の楽しさのひとつ。まあ本当はちゃんと設営時にそれも考えておくべきなんだけど、だいたい真っ暗な中で適当にやっちゃっているもので。

朝方少し冷えるかなと、普段いつも持ち歩いている防寒シートを広げてかけておいたら、それがとっても優秀で、かなりの保温効果だった。隙間開けておいたので蒸れることもなく、ただ薄いアルミホイルのようなものなので、寝返り売った時の「シャリシャリ」音だけがちょっと気になったかな。

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広い芝生のキャンプ場。
他のライダー3人も既に起きていて、お湯を沸かしていたり、早くも撤収作業をしていたり。

私は一週間経過ということで、設定していた行程にはこだわらず少しのんびりすることにした。天気もいいし。

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まさかこの年で、ソロキャンプとかすることになるとは思わなかった。

大学生の頃は、サークルの合宿で毎年春と夏にキャンプしていた。
その後はまったくキャンプする機会もなく、2011年の東日本大震災の際のボランティア参加で、久々必要になりモンベルの2人用テントを購入した。

その後、2013年にバイク免許を取り、翌々年の北海道一周ツーリングからだ。キャンプをするようになったのは。

夏のツーリングだと、お盆中など当日だと宿がどうしてもとれない可能性もある。といって、事前にすべて宿を予約していくと、「夕方までに●●に到着しないと」と焦ってしまう可能性も。

そんなわけで、宿に縛られる必要なく無理なくツーリングするためにも、最低限のキャンプ泊装備は自分には必須だった。テントとマット、寒い場所なら寝袋、あと照明くらいをロングツーリングの時は持参している。

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フライの内側だけ湿ってしまっていたので、クロスカブに台になってもらい天日干し。

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7日間で自宅からの走行距離は1,113キロになった。

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8時前には全員キャンプ場から出て行ったので、べノーヴァをちょっとだけ練習。最初は息を吹き込む練習だけやるということで、取扱説明書を見ながら一番出しやすい「ソ」の音だけきれいにでるよう繰り返し吹いてみた。

なかなか・・・

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浜名湖畔のクロスカブ。

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キャンプ場は浜名湖の上に浮かぶ四角い島の中にあるので、橋をわたってもう一度東側に戻った。

どこに向かったのかと言うと・・・

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昨日時間がなくて諦めた、「夜のお菓子」こと春華堂のうなぎパイファクトリーだ。もう10年も前だろうか、その存在、特に「うなぎパイを使ったスイーツが食べられるカフェがある」と知ってから、ずっとずっと来たかった場所だ。

ただ駅からも少し離れているので、何かのついでに来れる場所ではなかった。

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工場見学コースそのものは、ビール工場などと違いそれほど大きくはなく、パネルなどが少し見た後、窓越しに実際に製造している行程を見下ろすことができる程度。

でもそれがとっても面白かった!

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製造からパッキングまでは、すべて機械によるオートメーション。ベルトコンベアのスピードも速く、どんどん完成品が流れてゆく。

それをじっとひとつひとつ見て点検するのが人の役目。
脇には、割れやヒビ、変形などだろうか。ケースにいくつか除外された製品も置かれていた。

「あの作業もそのうち機械でやれるんじゃないのかなあ」

なんて声も近くから。
どうなんだろう。

でも人がやるにはしんどすぎる作業な気もした。自分だったら無理だ。

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記念撮影。
右の金色のパッケージは「真夜中のお菓子」ともいわれるブランデー入り「うなぎパイV.S.O.P」だ。

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そしてカフェに一番乗り。
お洒落な空間だが、よく見ると照明が。

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注文したのは単品950円の「うなぎパイV.S.O.Pの紅茶パフェ」。

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差し込まれたうなぎパイが全く違和感ない。

これ本当に感動だった。
単に「うなぎパイを使った変わり種スイーツ」というだけではない。パフェとしての完成度がとっても高いのだ。

クリームや紅茶アイスは甘さも抑えめで、うなぎパイを少し割って一緒に食べるとまた違った味わい。

グラスの中、クリームとアイスの下にも砕いたうなぎパイが入っている。その下も、味わいも食感も、温度までもバリエーションいろいろなクリームやジュレが詰め込まれていて、最後まで飽きずにいただける。

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そこから近くのイオンに。
3階のフードコートに電源席があったので、そこでしばらくパソコン作業。

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静岡県を抜けると、持参した関東甲信越版のツーリングまっぷるの範囲外になってしまうので、新たに中部北陸版を購入。

しかし開いてみてびっくり。

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なんと静岡も大部分が含まれているじゃないか!
これだったら先に買って、静岡県内は新しい地図を見て走ればよかった。

いやちょとまてよ。
紀伊半島の南端は関西版に含まれているのか。

もしや関西版を買えば、愛知以西が含まれていたなんてことあったのか!?

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ふたたび渚園キャンプ場に戻り(バインダーを返却し忘れていた)、地図を必要な個所だけチョキチョキ切り、透明バインダーに入れる。

毎回地図はこうして必要な分だけ前かごに入れて利用している。

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遅い出発になったが、午後再び西へ。
浜名湖から海沿いの道は国道1号バイパス(潮見バイパス)で、まわりの車にあわせようとするとすごいスピードになってしまい、普段60キロ以上ださない自分は心臓ばくばく。

これは早めに下りないと・・・と焦ったらちょっと分岐を間違えてしまい明後日の方向にいってしまった。

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それでも無事、最初の目的地の道の駅潮見坂に到着した。
Facebookのカブ乗りグループの方から教えてもらった場所だ。

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海と潮見バイパスが目の前という足湯がある。

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感動したのがこの浜名湖焼き。
中にたっぷりのシラスが入っただし醤油味で、もちもちの生地にしゃきしゃき食感のキャベツの組み合わせもいい。

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さらに同じ方から「道の駅の前の右を西に進めたはず。途中からダートだけど」との情報をもらい、地図にもGoogleマップにも載っていない道を進み始めた。

真横に太平洋が広がる開放感たっぷりの道だ。

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途中からダート道。
たぶん人生でもっとも長く走ったダート道だと思う。

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かなりエキサイトした。

フラットダートだがでこぼこがすごい箇所もあり、なるたけそれを外そうとハンドル切りまくって走ることに。

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普段なら全く問題なかったと思うのだが、今回は荷物をかなりたくさん積んでいるため、タイヤが跳ねるたび後ろの箱がガタガタ大きな音をさせてしまったため。

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やはりダート道は軽装の時に走らないとだな。

でもいい機会だった。
教えてもらわなければこんな道、なかなかひとりで入っていく勇気がでないので。

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そこから渥美半島の東岸へ。
残念ながら防砂林で遮られており、途中で海が見えたのはロングビーチと書かれていてサーファーがいっぱいいたここくらい。

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でも半島の先端のほう、伊良湖岬に近付くにつれダイナミックな地形となり、道からの風景もかなりの迫力もの。

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雨じゃなければ散策路も歩いて灯台まで行きたかったんだけど。

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地図で見ると「細長い半島のどん詰まり」の場所にしか見えない伊良湖岬だけど、ここでお話した地元の方3人のうち2人が「この後は伊勢方面にいくんですか?」と聞いてきた。

そう、伊良湖岬からは、伊勢湾フェリーがでているのだ。

海の国道こと伊勢湾フェリーも念頭におけば、ここはどん詰まりの場所ではなく、伊勢への途上なのだ。

今回は「沿岸」にこだわる必要があるので乗らないが、このルートも楽しそうだなあ。

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ここでひとつ悲しいお知らせ。
サイドバックの右側のレインカバーを紛失してしまった。

雨の中、コンビニで急にはめたのだが、その時紐の絞りが甘かったのだろう。休憩のための止まった場所で、なくなっていたことに気付いた。

とりあえず代替のカバーを用意しなくては・・・

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直前に楽天トラベルで予約した民宿まるえい。
オーガニックな宿で、ボディソープやシャンプーなどは宿側が用意したエコ対応のもの、歯磨き粉も利用を控えてほしいと張り紙があった。

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食事は、宿から歩いて5分ほどのお店に。
おすすめメニューのマゴチのフライ定食を頼んだら、これが白身ぷりぷりでジューシーで美味しかった。

かなり大きくなる魚で、今年はそろそろ旬も終わりになるらしい。

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キャンプ場泊の翌日は2枚洗濯。
明日までにちゃんと乾きますように。

そして雨、早めにやみますように。