<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

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<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で日本一周!を目的に、毎年ひとりで「沿岸ツーリング」をする40代♀の管理人。今年は茨城・鹿島港から房総半島・伊豆半島・東海道そして紀伊半島をまわり大阪・神戸までの約2400キロを走りました。宿場町の風情残る街道や半島の入り江風景を堪能♪
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【1日目】茨城鹿島港から銚子、九十九里浜を経て勝浦まで

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いよいよツーリング出発日の朝。
ここ数年、ツーリングの時に新しいシールドを装着するのが習慣になっている。気に入ってリピートしているのが、OGKカブトのワイドバブルシールドだ。今回は夜走ることもあるかなと思い、クリアなものを選んだ。

ちなみにヘルメットに装着したアクションカメラ「GoPRO」で五秒に一回のコマ撮り撮影をしており、それを並べて動画にしたのが上のYouTube動画。
一日走行した沿岸ルートの風景をダイジェストで見ることができるので興味ある方がいたら、動画の真ん中の再生ボタンを押してみてほしい。

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自宅前にてクロスカブと記念撮影。

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毎日何キロ走ったか記録するため、出発・到着時にはメーターをスマホで撮影している。

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ただ今回の出発地点は自宅ではない。
鹿島港・鹿島スタジアムの少し北側の海沿いだ。なぜかというと、4年前の東北太平洋側沿岸ツーリングの最終日、そこから内陸部に入り、利根川を渡って自宅がある香取市に向かったからだ。どうせならその続きを走りたい。ということで、出発地点としては少々中途半端だが、この場所からとなった。

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出発地点のメーター。

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まずは鹿島港。
T字型に運河が掘られており、その一角に港公園がある。釣り客がかなり来ていて、私のヘルメットの頭頂部につけられたGoPROのカメラを見て「YouTuberさんですか?」と。確かにそんな感じに思われているのかもなあ。

展望台に上るつもりだったが、家を出るのがちょっと遅くなったのと、スタート地点が思っていたより遠かったためパス。

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住友金属や日清製粉など、大手企業の広大な工場敷地が延々続く鹿島臨海工業地帯を走り抜け・・・

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波崎方面へ。
風力発電の巨大なプロペラが、強風に勢いよくまわっていた。

あまりの風に車体が煽られてしまうほど。

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波崎の海水浴場は広い砂浜。
実は自分、小学校3年生までを波崎で過ごした。海からも近く、夏は毎週のように松林を越えて砂浜に来ていた。懐かしい。

波打ち際近くまで車が入っていたので、バイクでも走れるかな?とちょっと思ったけど、おそらくすぐ転倒して起こすのも一苦労しそうなのでやめた。今度いつか、荷物がない時にちょっとだけ挑戦してみたい。

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閑散とした波崎港。
イワシの水揚げが多いところだ。

海面がキラキラしているのでちょっと覗き込んだら、小さな魚でびっしりだった。

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若人よ海へ!

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強風の銚子大橋を越えて・・・

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銚子港へ。

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海上保安庁の大きな船も停泊していた。

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犬吠埼。

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屛風ヶ浦の上を走るきれいな道は、私が子供の頃は有料道路だったところだ。

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途中で酒屋さんを見つけ、お土産買おうと思い入ってみた。
地元のお酒がたくさんあってびっくり。千葉の地酒のラインナップもすごい。

と言いながら、結局買ったのは地元のお酒ではなく、おそらく日本全国で買えるのだろう落花生の焼酎なんだけど。素材は千葉の落花生とのこと。

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飯岡刑部岬の展望台。
ここは天気によっては、外何も見えず真っ白な靄の中になってしまうこともあるが、今日は快晴。

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ここで「写真を撮りましょうか」と声をかけてくれ、しばしお話させてもらったのが、佐倉市からひとりでドライブに来ているという方。お寺で住職さんから渡されたというソルティライチのジュースまでもらってしまった。
旅先でこうやって誰かとお話をするというのはやはり楽しい。自分からはなかなか声をかけるということができずにいるが、この方見習ってもっと積極的に話しかけてみようと思った。

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展望台の中の部屋には、2011年3月の東日本大震災時の津波被害の写真も掲示されている。
屛風ヶ浦は高さもある切り立った崖だが、その分、屛風ヶ浦が終わった旭市飯岡町のあたりの沿岸は津波に襲われ、犠牲になった方もでた。

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展望台から見下ろせる、飯岡港のあたりだ。

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写真に写っていた場所にもいってみた。
漁船がびっしり。

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そして長い長い九十九里浜の始まりだ。
といっても、このあたりは既に防潮堤も完成しているので、海沿いの道から海が見える場所は少ない。

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防潮堤の上に車であがれるところもあった。
かなり幅もある、どちらかというと利根川のスーパー堤防のような感じだ。

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そして高台も高いビルもないこのあたりでは、津波時に逃げ込むための「津波避難タワー」も多数つくられていた。

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地元の人だけでなく、海水浴場には東京など都市部からもたくさんの人が訪れているからだろう。
津波時の避難先を指し示す誘導看板も至る所に。

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突如、たくさんの人たちの賑わう声やアナウンスが流れてきて覗き込むと、蓮沼プール。
小学生の頃は夏になると毎年ここに来ていたっけ。

海の波が高くなると、ビーチで遊んでいた人たちもどっとプールに押し寄せるため、プールの水がしょっぱくなった。そんなどうでもいい記憶が残っている不思議。

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8月も残り僅か。
でも海の家はまだまだ盛り上がっているようだ。

そして気付くと、長生村に入っていた。
長生村と言えば・・・

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最終的に大学としての認可が下りなかったこの宗教団体の施設があるところだ。
実物を見るのはこれが初めてだったが、予想以上の規模とゴージャスさに驚かされた。

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学生寮などもあるようだ。
今は学園として運営されているようだが、どのくらいの生徒がいるのだろうか。

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白子町から一宮町にかけての海岸は、サーファー天国。
幹線道路にはサーファーのためのショップやペンション、レストランが並び、夕方近くにもかかわらず、たくさんのサーファーが浮かんでいた。

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信号待ちの間につい撮影してしまった「ひあり内科医院」。

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ここで記念すべき瞬間が。

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総走行距離16,000キロ達成だ。
場所はいすみ市の海沿いの住宅街の中の細い道。

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ピンク色の壁の、不思議な構造の家があるすぐ近くだ。
あの部屋はいったいなんなんだろう・・・かなり落ち着かないと思うのだが。

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気付けば太陽の位置もかなり下がり、潮風ですぐ曇ってしまうヘルメットのシールドに夕陽が反射してつらいのなんのって。

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突如目の前にそびえる高層マンション群。
御宿のリゾートマンションだ。

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白砂のビーチでは、小さな子供たちが走り回っていた。
既に月の砂漠記念館は閉まっていたので・・・

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月の砂漠記念像の写真をぱしゃり。
この写真を見るたび、砂紋はどうしているんだろうと思っていたのだが、実際に来てみたら、コンクリートで砂紋が作られていて、そこに海岸の砂が堆積していた。

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ちょっと離れるとこんな感じ。

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タイマーで記念撮影。
この写真を撮ろうとして、カメラを砂まみれにしてしまったこと、近い将来大きな後悔につながるかもしれない・・・まあいいや。

日没時間も迫ってきたので、ここで電話をし勝浦の旅館を予約した。
素泊まり3000円というリーズナブルなところが空いていてラッキー。

御宿から勝浦までは幹線道路を走れば15分ほどなのだが、せっかくだ。海沿いにこだわって突き出した半島をぐるりまわって勝浦に向かうことにした。

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この御宿から勝浦までの短い道のりが、今日一日の中でもっとも変化にとんだ沿岸ルートだったかもしれない。
小さな漁港あり、入り江あり、そしてプリミティブなトンネルに、切り立った断崖絶壁。

途中で「ガソリンがほとんどない!!!」と焦り始めたが、それでもこの道を走ってよかった。

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勝浦ではまっさきにガソリンスタンドを探し、ついでに持参した携行缶にも入れてもらった。
自宅の前に停めていたバイクを盗まれてしまったというスタンドの男性、「U字ロックあるなら必ず使いなさい」とアドバイス。

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そして初日の宿に到着。

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鹿島のスタート地点からの走行距離は178キロ。

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宿は古いが、ちゃんと浴衣やタオルまである。
それより驚いたのは・・・

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チェックインの時、「サービスです」と1.5Lのオレンジジュースのペットボトルを渡されたこと。
今までかなりあちこちで旅館・ホテル・民宿・ゲストハウスに泊ってきたが、ソロ宿泊で1.5Lのドリンクを渡されたのは初めてだ・・・

果たして飲み切れるのか!?