<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

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<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で日本一周!を目的に、毎年ひとりで「沿岸ツーリング」をする40代♀の管理人。今年は茨城・鹿島港から房総半島・伊豆半島・東海道そして紀伊半島をまわり大阪・神戸までの約2400キロを走りました。宿場町の風情残る街道や半島の入り江風景を堪能♪
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【14日目】南紀白浜の白砂ビーチに温泉、まるで異世界の白崎海岸

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南紀白浜では、ちょっと奮発してリゾートホテルに泊まろうかなと思っていたのだが、Facebook知人が南下して一緒に走ってくれることになり、ホテル滞在時間も短くなりそうなので、いつも同様、手頃な宿に。

ここが割とよく、南紀白浜にありながら「沖縄民宿かりゆし三段壁」というところなのだが、一泊3,580円とは思えない広い部屋だった。

場所は三段壁のすぐ近くなので、朝から三段壁の自動音声ガイドが流れ続け、脳内リピート。


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ちなみに外観は割と派手に塗り分けられた建物。

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よく見ると、どこかの大学のセミナーハウスだった建物のようだ。

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そしてここで、バイクのエンジンオイルの確認。
そろそろオイル交換しなくちゃと思いながら、走り出す前の点検を怠り今に至った。

いつも地元のショップ任せにしちゃっていて、自分で見ても今一つ判断できずにいるのだが、やはりそろそろ交換が必要な色だろうか。

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三段壁の駐車場にバイクを停めたところ、後からカッパを着込んだハーレーのおにいさんがやってきた。

紀伊半島に入って以来、「今は晴れているのに突如大雨」という体験を何度かしている。カッパを着たライダーに出会ったら、どっち方面から来たのか聞くことにしている。

幸い、私同様、海岸線を時計回りに走っており、雨が降っていたのは紀伊半島南端の串本町だという。よかった。

それはそうと、目に付くのはやはり搭載装備だ。
ウレタンマットを持っているということは自分同様キャンプもしながら回っている人なのだろう。

話を聞くと栃木から来たライダーの方で、日本一周中とのこと。
しかも「日本の城百選」もテーマにしており、そのコンプリートのルートにかなり苦戦しているそう。

話を聞いてみると納得だった。

たとえば長野でも、この城から向こうの城に向かうのに、間に幹線道路があるとは限らない。まったく別の道からアプローチせざるを得ない場合も多い。

大阪中心に関西にも多数の城があるようだが、どうまわったら効率的かを考えるのがかなり大変なようだ。

あらためて、自分のテーマである「沿岸を時計回りに一周ぐるり」がどれだけ簡単で悩まずにすむかということを理解した。

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そして三段壁。
紀伊半島の東岸の楯が崎で、柱状節理の地形を見るのに往復2時間も歩いたっけと、しんどかった記憶がよみがえってきた。

ここは簡単にアプローチできていい。

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駐車場に戻ってきて、ハーレー日本一周中のお兄さんとの記念撮影を近くにいた台湾人観光ツアーの人にお願いしたのがきっかけで、ハーレー記念撮影祭りが発生してしまった。

「なんかすみません、私のせいで」
「いやいや、日本のいい思い出になってくれればそれで」

とのこと。
いい人だった。今もきっとお城まわりのルート選択を頑張っているのだろう。

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せっかくのリゾート地・南紀白浜なので、白浜ビーチも体験。

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昨日Yさんからいただいた美味しいブドウがまだ残っていたので、ここでブレックファースト。

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さらにビーチ隣接の、水着で入れる露天風呂に向かったところ・・・

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月曜日でまさかの休館日。
がーん。そのためだけに水着を持参していたし、このためだけに朝から服の下に水着を着込んでいたのに(涙)

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気温も高かったので海で泳ぐことも考えたが、それで身体を疲れさせバイクで事故ってしまっては元も子もない。

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次の候補だった「崎の湯」に向かった。
ここがすごくよかった!!!

●崎の湯 | 白浜観光協会公式サイト

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完全に「岬の海沿いの露天風呂」。
洗い場などはなく、そもそも内湯もなく露天風呂だけ。

湯船の湯でかけ湯をしたら、後は海に向かっていくつか縦に並んでいる露天風呂に入るだけ。一番海沿いの湯船にはすこし藻も発生しており、岩場ではフナムシが大量に走り回っていたので、ダメな人にはダメかもしれないが、「海岸の岩場の露天風呂」感たっぷり。

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さらにスタッフの方のおもてなし度が高い。

「せっかくだからバイクをここに持ってきて記念撮影したらどうよ」と促されるままに運び、写真も撮ってもらった。

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昨日夕陽を眺めた円月島。
昼間にみるとこんな感じ。間の渡り廊下的な部分は補強もされているらしい。

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観光パンフレットにのっていた「とれとれ市場」も立ち寄ってみた。観光客向けのよくある海産物販売所だよねと思っていたんだけど、入ってみてびっくり。

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規模がスゴイ。
マグロの解体ショーも行われており、台湾からの観光客がいっぱい!!!

購入したホタテや魚などを隣接するBBQ上で焼いて食べることもできるので、海外・遠方からのお客さんにとっても魅力的なのだ。

屋内の食べるスペースでも、場内で購入したパック入りのお寿司や刺身を食べている人がたくさんいた。これはうまいなあと。

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紀州といえば梅干し。
南高梅が生産されている南部・田辺では、ウメタの梅干館を訪れた。

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期待以上の工場見学になり、いろいろ試食もさせてもらった。高級梅干しはやはり美味しい。

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そしてさらに北上。
海沿いぎりぎりの場所を線路が走る紀伊半島。鉄道旅でもかなり風景楽しそうだ。

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ツーリングまっぷるに記されていた「親子カエルのアート橋」は、イメージしていたのと違い、親カエルが妙にでかかった。

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この間お世話になってる道は「国道42号線」が多い。
たまにふと表示を見ると、浜松からの距離が書かれている。

●国道42号 - Wikipedia

国道42号(こくどう42ごう)は、静岡県浜松市西区から紀伊半島の太平洋岸をひとまわりして和歌山県和歌山市へ至る一般国道である。

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この日は和歌山市内まで行ければよく、時間に余裕もあったのでなるべく沿岸を攻めることにした。

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例えばこんな道。

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海岸線ぎりぎりを海面とあまり違わない高さで走れるのは快感だ。

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調子に乗ってくねくね道を登り切ったら・・・

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実はもう先がなかったなんてこともありつつ。

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でも無駄な遠回りということはまったくなく、おそらく一生で二度と来ることもないだろう場所の風景を見ることができたのは貴重だ。

一期一会。

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大きな入り江の由良町にはドックも。

●MES-KHI由良ドック株式会社

かなり大きな客船が停まっていた。
点検・修繕なのだろうか。

こんな風景が突如展開しびっくりするのも、沿岸ツーリングならではだ。

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そして今日のハイライト「白崎」。

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昨日一緒に走ってくれたカブ乗りの二人が「絶対に行くべき場所」と話していたが納得。

●白崎海岸の歴史 | 白崎海洋公園

白崎海岸はその名の通り、岬全体が白い石灰岩でできています。2億5000万年以上も前になる古生代ペルム紀のもので、今でもフズリナやウミユリなど、古代の化石が至る所で発見されています。もともと石灰岩は、サンゴや貝殻が大量に集まって長い年月をかけて固まった炭酸カルシウムが主成分。セメントや肥料の原料として採石されていた時代もあり、日本の産業発展の一翼を担っていました。

真っ白な岩場が広がる風景はまさに異世界。
しかもそんな中に、コテージがありキャンプ場があり、野営できてしまうという。

人気のダイビングスポットでもあるらしく、沢山の人が訪れていた。

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その後もずっと海岸線を走ったが、こんな真っ白な岩場が広がるのはここだけ。不思議だ~。

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醤油発祥の地なども通過し・・・

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トンネルも抜け・・・

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この写真だとちょっとわかりにくいが、峠の道を抜けた時に突如広がる眼下の大都会。海南市とその奥の和歌山市だ。

停車できる場所がなく写真撮れなかったのが残念だが、それまで走ってきた道とのギャップで結構感動できる瞬間だ。

ちなみに時間帯ゆえだと思うが、対向車線は帰宅ラッシュで、延々と長い車列が続いていた。他に下ってゆく道がないのだろう。

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この日の宿は、和歌山市内の川沿い問屋街の一角にあるゲストハウスRICO。

●Guesthouse RICO, Wakayama | 和歌山 ゲストハウス |

昨年、和歌山経済新聞にかかわっている知人2人がFacebookでここ関連の記事をシェアしているのを見てから、いつか近くに行く機会があったら必ず泊まろうと思っていた。

●和歌山にバー付きゲストハウス 若手有志とビルオーナーが一丸となって開業へ - 和歌山経済新聞

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ドミトリーの部屋は、和室と洋室がくっついたところ。
和室は2人分の布団が用意され、洋室には二段ベッドが2つ。この日はそれほど混み合っておらず、女性専用のこの部屋に泊まったのは私ともうひとり若い大学生っぽい女性の2人だけ。

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設備も整っており、居心地よい。

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「屋上も風情あるのでぜひ」

と言われあがってみたら確かに!
ここでビール飲んだりしてもいいなあ。

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せっかくの初・和歌山市滞在なので、噂の和歌山ラーメンも食べてみた。知人が教えてくれたRICOからも歩いてすぐの丸京。

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もともと「和歌山ラーメン」と呼ばれるものは存在しておらず、長らく和歌市内で「中華そば」として愛されていたものが、とある店がきっかけで和歌山ラーメンとして脚光を浴びるようになったらしい。

●和歌山ラーメン - Wikipedia

そんなわけでメニューにも「中華そば」としか書かれておらず少々戸惑ったが、ネギ中華そばを注文。

さっぱりとした醤油スープに硬めの麺。
普段あまりラーメンは食べない自分だが、このストレートな味は好みかも。