南阿蘇のブルーベリー農園でボランティア活動
ボランティアベースで朝のミーティング。
実は前日夜に大学生中心に何組ものボランティアが次々やってきて、この日はかなりの人数に。
仮設住宅にビラ配布したコンサートを行う演奏の人たちやそのお手伝いの人たちもいる。今ちょうど仮設住宅への入居が進んでいるタイミングで、今後はきっとますます仮設住宅での生活支援の活動なども増えていくのだろう。南阿蘇復興支援センターのFacebookページを見ると、どういった内容のボランティア活動ニーズがあるかなども事細かに説明されている。
●南阿蘇復興支援センター よろず相談室「ボランティア募集のお知らせ」
そして私の2日目の作業は、ブルーベリー農園で刈払機を使った下草刈。
作業が終わった後、現地から直接バイクで熊本市に向かうこともあり、テントも撤収してバイクで向かうことにした。
断水エリアが多い南阿蘇村。
大きなタンクを積んだ軽トラをあちこちで見かけた。
東日本大震災では、千葉の実家も一か月間断水となった。それでも大変だというのに、この真夏、酪農で生計たてている人も多いエリアで四か月もの間水道が使えず、この先の見通しも立たないだなんて本当に大変なこと。
そしてブルーベリー農園。
このあたり一帯の農家では、繁忙期の戦力だった数千人の大学生がいなくなってしまい深刻な人手不足。ボランティア拠点にはそんなニーズも集まっている。
そんなわけで刈払機デビュー。
前に別の場所で笹薮の草刈りで使ったことはあるが、短時間だったので、こんなにがっつり作業するのは初めてだ。慣れない作業で最初は無駄に力を入れてしまい、腕が痛くなった。
「全部食べちゃってください」
と出された、よく冷えたブルーベリーは、過去最高の甘さ。
日照時間とかの関係なのだろうか、とにかく美味しかった。いやほんと。今写真見てもまた食べたくなるほどだ。
お昼は明神そばで。
今は「復興そば」として、盛りそばが500円で食べられる。
香ばしくて美味しい。
南阿蘇は、湧水の地でもあり、至る所水源だらけ。11か所のうち震災後も一か所を除き健在だという。見てみたいというと、リーダーの男性が、ボランティアベースから一番近い水源に立ち寄ってくれた。
その水源は汲んで持ち帰れるということだったので、てっきりなにか、蛇口付の水汲み施設がある場所なのかと思ったら(そういう源泉には何回か行ったことあるので)全然違った。
あったのは柄杓とじょうご。
これを使って、ペットボトルでもポリタンクにでも自由に水を汲んでいくのだという。
午後も引き続き絶賛草刈り。
こんな感じで草ぼうぼうだった場所が・・・
こんな風にすっきり♪
一緒に活動させてもらった、栃木からきている女子大生とリーダーのボランティアベテラン男性。
楽しかったです。
再び、急な坂を上り下りして外輪山をバイクで越えなくてはいけないので、ジャケットにプロテクターを。
そして、テント連泊と慣れない肉体労働で居眠りリスクがあるので、念のため眠眠打破も投入。
帰りはアップダウンが厳しいグリーンロードではなく、「渋滞覚悟」のミルキーロードを通ってみたのだが、予想をはるかに超える渋滞っぷり。登り坂に入るずっと手前からのろのろ状態になり、見上げると山の中腹もさらにその上も、つづら折りの道は車びっしりでかつ停まってしまっている状態だ。それでも傾斜もカーブも急な道を後続の車にせかされて走るよりは安全なのでよしとする。大型トラックは別として乗用車だったらグリーンロード経由したほうがはるかに空いているんだけど、おそらくその情報が観光客には伝わっていないんだろうなあ。
そして無事熊本市内に帰着。
2泊目は、城下町にある「染物と宿の中島屋」という不思議な名前のゲストハウスに。
ここまで「和」なゲストハウスも久しぶり。
ここは共有スペース。大量のコミックもあって自由に読むことができる。
そしてこちらは女性専門のドミトリーで確か8人部屋。
枕元には鍵のかかる昔ながらの木箱があり、それが私物入れロッカー替わりになっている。
私がチェックインした時先に部屋にいたのは、ドイツから来ている旅行者。
なんでも三か月間日本を旅しており、北海道から九州までぐるりまわっているとのこと。日本人だってそんな長期間かけて国内旅行してる人いないよ!!!
あまり宿では過ごさなかったのでちょっと会話した程度だったけど、そこまで日本が好きな理由とか、面白かった場所とか質問したらきっといろいろな話が返ってきたんだろうなあ。
洗濯物を干しに屋上へ。
おお、ほんとだ!
熊本城が見えた!!!
そしてこの夜もまた、夢子さんご夫婦に美味しいお店でごちそうしてもらいました♪