<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

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沿岸ツーリングもこれがラストステージ!小型バイク「クロスカブ」に乗って山口県下関市を出発し、日本海側の沿岸を東進北上し青森県八戸市まで23日間で3,714キロを走りました。
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【4日目】境港からクロスカブと隠岐・西ノ島へ~摩天崖の絶景

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沿岸ツーリングでは、基本海沿いを走ってゆくのでルートはあらかじめ決まっているし、だいたいの日程も事前に決めている。台風や体調不良に備え予備日は用意しているが、それ以外で大きな変更というものはない。

ところが今回、完全に予定外の動きを早くも4日目にしてしまった。
ゲストハウスで朝食とりながら宿のオーナーさんと話をしていて、突如

「隠岐行き」

を決めてしまったのだ。

▼日本海沿岸ツーリング4日目<鳥取県境港~隠岐西ノ島>(3分20秒)

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隠岐汽船の出航時間14:25まではまだ時間もあるので、水木しげる記念館へ。

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ゲゲゲの鬼太郎以外も含めた作品紹介や、従軍体験も含む水木しげる先生の人生年表など。さらに妖怪の展示も非常に凝っていて見ごたえあった。

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記念館の後は、海産物の販売などが行われているという「大漁市場なかうら」へ。

・・・向かう途中のホームセンターで新たに帽子を買った。
最初の3日間の日差しが半端なく、バイクから下りヘルメットを脱いで砂浜や神社などを歩いているわずかな時間であっという間に日焼けしてしまった。

もちろん帽子は持参していたものの、つばも短いものだったので、ここで農作業用のがちな帽子を購入。ブランド名は「NORA STYLE」だ。

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大漁市場なかうら。
ここにもゲゲゲの鬼太郎。

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カニ!

・・・ではなく、カニの形をした蒲鉾。

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すぐ近くには巨大なショッピングセンター「PLANT-5」もあった。
島根半島でうっかりサングラスを落としてきてしまったので、それを買いに。

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ここ、本当に巨大で驚いた。
アウトドア用品コーナーも千葉ではなかなか見ないほどに充実していた。アウトドア用品専門ショップでもないのに、焚き火アイテムだけたくさん並べたコーナーまである店なんて、初めて見たよ。

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そして境港のフェリーターミナルに戻りチケット購入。
バイクが2,590円、2等客室の運賃が3,240円だ。

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時間も少しあったので、ゲストハウスオーナーが「ここは本当に美味しい」とおススメしていた、フェリーターミナルと同じビル内にある回転ずし「大漁丸」に。

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地元の人と観光客でごった返す店内。

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リーズナブルで確かに美味しい。

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境港と隠岐諸島の西ノ島・隠岐の島を結ぶ、フェリーしらしま。
他に「おき」「くにが」が運航しているが、その2つは境港発ではなく、車で15分程、島根半島の日本海側にある七類港からの出航だ。

●時刻表 | 隠岐汽船株式会社

境港から西ノ島・別府港までは2時間半。

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さっき買ったばかりの帽子とサングラスをさっそく試着。
これなら日焼けはかなり防げるはずだが・・・ちょっと怪しいか。

西ノ島の別府港に到着する少し前。
見渡す限りが山で、水平線がどこにも見えない。

隠岐諸島は北側にある大きな「隠岐の島」と、その南側にあるひとまわり小さな島々からなっている。隠岐の島が「島後(どうご)」で、南側の知夫里島、中ノ島、西ノ島が「島前(どうぜん)」。

●隠岐諸島 - Wikipedia

島前は火山活動によってできた地形で、西ノ島の中央部分の高い山「焼火山」が火口。それを丸く取り囲むように島が連なってカルデラを形成している。

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七類港に到着したのは17時過ぎ。
すぐ近くには島前内航船の「いそかぜ」が停泊していた。

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日没までにまだ1時間以上の時間があったので、西ノ島の観光名所「摩天崖」「通天橋」に行くことに。

途中からかなりの山道になり、うっかり違う道に入ってしまったことも。

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そして途中から道は山の峰筋を走るルートに。これがもう

絶景!!!

西ノ島は、まるで翼を広げた鳥のような、なかなか複雑な形をした島で、「西ノ島町」と書かれた右下あたりが火山の火口となる。
カルデラが形成されているのが地図でもよくわかる。

そして羽のように広がる西ノ島の外側の部分は火山の外輪にあたる。
大部分が山で、峰の道まであがると遮るものもなく両側に海が広がって見える。

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「バイクで隠岐諸島を走る機会なんてもうないかもしれないし」

と朝方少し悩んだ末に隠岐諸島行を決めたのだが、ほんと来てよかった!こんな風景を見れるとは思ってもいなかった。

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かなり長い距離、山の尾根部分をずっと走り続ける。
どんなコースかというのは、この衛星写真だとわかりやすい。

そしてこの道の両脇は牛の放牧地となっており、牛自身もこの道を使うようで、糞がいっぱい。絶対に転んではいけない場所だ。

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展望台のようになっている摩天崖の駐車場。

風もかなり強く、下から斜面に沿って霧があがってきていた。

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記念撮影。
こういう写真を撮っているから日に焼けちゃうんだよな。

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ここから柵に取り付けられたゲートを開け、草原のようになっている場所をずっと歩いて下まで下りてゆくこともできるのだが、日没間際だったこともあり自分はここまでで。

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持参した360度カメラ「THETA S」の出番だ。

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この尾根筋を走る道では、バイクに「THETA S」を取り付けて走った。

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牛もいっぱい。
カーブを曲がったらいきなり目の前の舗装道路上に牛がいて、慌てて急ブレーキなんてことも。

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海岸線まで下りてきて、もうひとつの観光名所「通天橋」に。
日没が見たい気持ちはやまやまだったが、街灯も道両脇の反射板も設置されていない道が多い離島の夜はどう考えても危険。

日没までに走行を完了させねばと先を急いだ。

そしてやってきたのは、島の北側の静かな入り江にある「耳浦キャンプ場」。公営のキャンプ場で、観光案内所できいたところ管理人さんは17時にはいなくなるが、空いている場所に適当にテント張っていいとのこと。

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空いている場所どころか・・・

誰もいないよ!!!

まさかの「自分一人」キャンプ場。
目の前が静かで美しい海で、キャンプ場としては非常にいい環境なのだが、流石に誰もいないと怖い。どう考えても夜中真っ暗だし。

しかも・・・

圏外!

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お湯沸かして、島の商店で買ってきたカップ麺「ラ王」を食べ、夜は早寝した。

せめてスマホ電波がキャッチできればこの心細さは埋められるんだけどなあ・・・と思いながら。

翌朝、気付いて愕然とした事実。
この圏外キャンプ場・・・

「観光客用Wi-Fi」が設置されていた!!!

想像すらしなかったよ。

▼日本海沿岸ツーリング4日目<鳥取県境港~隠岐西ノ島>(3分20秒)