<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

沿岸ツーリングもこれがラストステージ!小型バイク「クロスカブ」に乗って山口県下関市を出発し、日本海側の沿岸を東進北上し青森県八戸市まで23日間で3,714キロを走りました。
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【7日目】鳥取1号店のスタバにエメラルドグリーンの海、余部鉄橋から城崎温泉

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鳥取砂丘に隣接する無料キャンプ場で目覚めた朝。
砂丘に登る朝日が見れるのでは?と早朝から砂の中をざくざく歩いたが、残念ながら太陽は、砂丘の上空ではなく内陸の山々の上にあがっていた。

▼日本海沿岸ツーリング7日目<鳥取県鳥取砂丘~兵庫県城崎温泉>(7分4秒)

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それでも誰もいない時間帯。
足跡ひとつない砂紋が見れたのだから大満足。

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朝日というより夕暮れ時のような写真ではあるが。

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そして、米子のファミマで受け取ったヘルメットシールド、本日より利用スタート。シールドが卸したてだと本当に気持ちがいい。

沿岸ツーリングを始め一週間となるが、その間のレポート作成どころか、写真整理・GoPro撮影写真の動画化も全然進んでいないのがストレスだったので、ちょっと出発を後らせ、街中のカフェで作業をすることにした。

向かった先は・・・

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「すなば珈琲」

のはずだったが、どう見てもこれは看板を剥がした後だ。

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なんと移転していた。
Googleマップを頼りにやってきたらしい観光客が何組も同様にここで戸惑い、そしてこの案内板を撮影していた。

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移転先は徒歩数十秒くらいで近かったのだが、残念ながら開店前。

仕方ないので向かったのは・・・

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わずか数年前まで、全都道府県のうち唯一鳥取県にだけ店舗出店していなかったスターバックス。ここが鳥取1号店だ。

鳥取県知事の「スタバはなくてもすなばはある」発言もあり、スタバがオープンした時には夜遅くまで長蛇の列ができた。

●鳥取県にスターバックスが初オープン! 開店時は1000人以上待機、夜になっても列が絶えない盛況ぶり - ねとらぼ

店内は非常に広く、電源も利用できるカウンター席で写真整理やバックアップなどを行った。

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その後出発し、蒲生川を越えたところで国道9号を離れ海沿いの山道へ。海岸線が切り立った崖になっているところで海は見えないままだったのだが、登り切ったあたりでびっくり。

驚くほどの車がずらり路駐していたからだ。

少し行くと「鴨ケ磯展望駐車場」と書かれた看板。この駐車場に車が入りきらず溢れていたようだ。

更に不思議なことに・・・展望台的なところにいっても人の姿は皆無。ビブスを付けた監視員っぽい人がいたので聞いてみると

「皆、下で泳いでいる」

とのこと。

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覗き込んでみると息をのむような美しいエメラルドグリーンの入り江。
かなり先まで浅いらしく、子供もたくさん泳いでいる。岩場の間などにも人がいっぱいだった。

海辺には道がないため、皆ここに車を停め遊歩道をたどって下りているそう。どこから離発着しているのか不明だが、遊覧船もきていた。

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ここから先は、こうした「美しすぎる海水浴場」が次々現れた。週末だったこともありどこも家族連れで賑わっており、巡回するパトカーも何度か見かけた。

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ビーチの人気っぷりに駐車場の総量が足りていないのだろう。多くが満車状態で駐車場探しが結構大変らしく、少し遠くに停め、浮輪などもって道端を移動している家族連れの姿も。

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そりゃそうだよなあ、こんな海なんだもん。
沖縄か!という感じ。

山口以来、日本海側の海の美しさにただただ驚いているけど、それは鳥取県でも状況は一緒だった。関西・瀬戸内海方面から来ている車もみかけた。

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いやほんとにきれい。
シュノーケリングしたくなる。

ちなみにここは、岩美町の陸上岬の近くにある特に名前もない展望駐車場。
綺麗な弧を描いた砂浜は海水浴場になっているところだ。

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一方、海沿いの道は結構なアップダウン。
奇岩などで有名な浦富海岸など、実は鳥取県は入り組んだ断崖絶壁が続くリアス式海岸が多い。そんなことも今回初めて知った。

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ランチは温泉地でもある浜坂温泉・但馬海岸のマル海渡辺水産の建物で。ツーリングマップルに書いてあった上のほうのフロアは団体客のみとなっていたが、2階で様々な定食が提供されていた。

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結構な品数なことを考えるとお値段は比較的リーズナブル。

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ツアーバスの団体客が多いところのようで、正直特別美味しいというものでもなかったけど、この量で1,500円なら満足だ。

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その後は、こんな青々とした田んぼの中を走ったり

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急坂を海見ながら下りたり。

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上り道が結構な傾斜だったところもある。

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最初の沿岸ツーリングで東北太平洋側を走った時も、岩手がリアス式海岸で海沿いとは思えない道を、口の中カラカラにしながら走ったよなあと懐かしく思う。

今はもちろんそんな緊張感はない。
どう走れば安全かということも理解でき、のんびり心から楽しみながら走れる余裕もできた。

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そうして山と海が接する海岸線を上ったり下りたりしながら走っていると・・・

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突如目の前にかなり高い場所にかけられた鉄道の橋が現れた。
よく見ると右側の一部だけ赤い鉄橋。

そうこここそが・・・

余部鉄橋

だ。
私が子供の頃は、ここにかかっていたのは真っ赤な鉄橋。

観光名所ともなっていて、余部鉄橋を通ることが旅の大きな目的という鉄道旅行をする人も多かったはずだ。私もよくテレビなどで見ていた。

明治45年に作られた歴史もある橋だが、1986年に重大な事故を起こした。最大風速33mの突風にあおられ、客車が橋から転落したのだ。列車は回送中で乗客はいなかったが、地上にあった工場と民家を直撃し、工場の従業員と車掌がなくなった。

●余部橋梁 - Wikipedia

自分も高校生だったのでそのニュースは記憶に残っている。

その後運行基準が厳しくなって運休が増え、新たな橋の建設に至った。
現在のコンクリート橋は2010年から運行されている。
惜しまれながら赤い余部鉄橋が解体されてゆくニュースも見た。

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そして余部鉄橋は西側の3本の橋脚が保存され、そこに展望施設「空の駅」が作られた。

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地上からエレベーターで橋の上まであがっていくことができる。

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しかも古い橋の上をこんな風に歩けてしまうという!

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古い線路もそのまま保存されていて、柵越しに見ることができる。
右側は新しい橋。なかなか貴重な体験だ。

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橋の下には事故で亡くなった方の慰霊碑も作られていた。

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コンクリート橋とクロスカブ。
奥にある赤い鉄も、解体した余部鉄橋の一部なのだろう。

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ちなみにひとつだけ心残りがある。

道の駅の建物前に設置されていた、イカの顔はめパネル。
無性にはめて記念写真撮りたくて仕方なかったのだが、撮影頼めそうな人がなかなか現れず。結構な時間、この前でうろうろした後、後ろ髪ひかれながら立ち去った。シャイな自分・・・

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さらに但馬漁火ラインを東へと走り、円山川の河口から川沿いに内陸部に入っていった。

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ちょっと遠回りにはなるが、志賀直哉の「城の崎にて」で昔から名前だけは知っていた城崎温泉に立ち寄るためだ。

温泉街を軽く走ったら先に進もうと思っていたのに、風情ある街並みに通過はできなくなり、急きょ一泊することに。

スマホで調べると、なんと城崎温泉にもゲストハウスがあった。
しかも部屋に空きがあるという。

行ってみると・・・

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え、ここ!?

●ゲストハウス城崎若代 ~城崎温泉の女性限定の素泊まりのお宿

あまりに立派な門構えに驚いてしまった。

私たちは、旧い小旅館「若代」で生まれ育ちました。 今から約90年前、大正時代に建てられたという建物は、 戦後祖父母が置屋として使っていたもの。 その後、父母が旅館をしていましたが、父が他界して、一度は廃業しました。

そして、建物の取り壊しも考えていた頃。
父との思い出
母娘・姉妹の思い出
そして、お客様との楽しい思い出
「また紡いでいくことが、できないかしら」
そんな気持ちが、日に日に募り。


平成30年にゲストハウスとして生まれ変わったのだという。
若い女性ふたり(たぶん姉妹なのかな)が運営を担っていて、中もとってもお洒落。

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ここが共有スペース。

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キッチンも自由に使える。

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この日の利用者は自分一人ということで、ドミトリー料金なのに個室貸切利用。

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さらに浴衣と、風呂敷バッグまで貸し出してくれる。
そんなわけで・・・

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浴衣で城崎温泉散策に。
まさかこんな展開になるとは、城崎温泉に着くまで想像もしていなかった。

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トワイライトタイム。
中心部を流れる川の両岸や建物がライトアップされ、映画の世界にトリップしたかのような感覚に。外国人もかなり来ていて、浴衣写真を撮りまくっていた。

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旅館も多いが、日帰り利用できる温泉も複数。
しかも建物が本当に立派。

クラフトビールが飲めるビアバーなどもあり、お土産店もたくさんあり、ぶらぶらしていても飽きることがない。

残念ながら温泉は入れない日だったんだけど、それでも温泉街を満喫。
来てよかった、城崎温泉!

▼日本海沿岸ツーリング7日目<鳥取県鳥取砂丘~兵庫県城崎温泉>(7分4秒)