<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

沿岸ツーリングもこれがラストステージ!小型バイク「クロスカブ」に乗って山口県下関市を出発し、日本海側の沿岸を東進北上し青森県八戸市まで23日間で3,714キロを走りました。
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【16日目】くらげで人気の加茂水族館、酒田・山居倉庫

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夕食も凝っていたつるおかユースホステル。
朝、吹き抜けのロビーに降りてくると、窓ガラスの外はまぶしいほどの緑で、高原のペンションかホテルにでもやってきた気分。

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テーブルには松井源吾作品集が置かれていた。
早稲田大学の教授で、今はもう建替えられてしまったものも多いが早稲田大学内の建物もいくつか載っていて、懐かしかった。

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もちろんつるおかユースホステルも載っている。
1971年に建築されており、もうすぐ半世紀となる。

一時期は閉鎖もされていたという。
今もギリギリの状態での運営が続いているとオーナー談。

この日も、お盆休み中でこれだけの部屋数がありながら、宿泊していたのは自分含めて3組。おそらく夕食も朝食もとらず素泊まりの人もいたと思うが、それでも5組くらいだったかもしれない。

なんだかすごくもったいない。

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お盆すぎると一気に秋模様なんて言うけど、空に広がる雲は確かにそんな感じ。

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前半は雲一つない青空が連日続き、日焼け止めぬりまくっていても焦げてしまったので、この雲はありがたい。

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そして一箇所目の立ち寄りは、クラゲで有名な加茂水族館。

●鶴岡市立加茂水族館 | 世界一のクラゲ水族館 鶴岡市立加茂水族館

9時オープンで到着したの20分くらい経ってからなんだけど、既に入場行列が!!!これがお盆というやつか・・・びっくり。

トンネル抜けてすぐの場所にある駐車場の入り口も結構混雑していた。ちなみに車と違ってバイクは大体どんな場所でも駐車場はするっと入って停車できるので楽チン。車だとヘタすると、駐車場空き待ちから始まるので。

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くらげは本当に癒される。
この動きを見ているだけで時間が止まる。

住まいの近くにあったら、年間パスポートを購入したいくらいだ。

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動画でも撮ったので、いくつかアップしておく。

小さな女の子が即興で歌っているくらげの歌があまりにかわいく、この後しばらくフレーズが脳内リフレインしていた。

実に幻想的。

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くらげが舞泳ぐ巨大な水槽も。

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経営の危機からアイディアで立て直したといえば北海道の旭川動物園が有名だが、ここも実は倒産寸前だったのがクラゲでV字回復したところ。

しかもそれが「偶然に沸いて出たクラゲの赤ちゃんを育てたところ」から始まるのだからすごい。

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ただクラゲで一発逆転!というわけではなく、軌道に乗るまでは試行錯誤の連続だったようだ。「第一回クラゲを食べる会」とかシュールだなあ。資金難でクラゲが死んでしまったことも。

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もちろんクラゲ以外の一般の(?)お魚さんたちもいる。

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屋外ではアシカショーも。

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最後に、かわいいクラゲグッズでもあったら買おうとお土産ショップに立ち寄った。
残念ながら気に入るものは見つからなかったんだけど、おつまみにおススメだという「梅クラゲ」と「くらげみそ」が販売されていた。

ちょっとシュールだ。

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続いてやってきたのは山形県酒田市。
観光客がまず訪れる場所といえば「山居倉庫」。

明治時代、米穀取引所の付属倉庫として、2つの川の間に作られたものだ。

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中にはいくつかのお店が入っていて、お土産物もたくさん。
要冷凍なので買えなかったが、納豆好きとしてはこの「しお納豆」がとても気になった。

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そして酒田といえばおしん。
いかだにのって最上川を下ってくるシーンの写真が掲示されていた。

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倉庫の中のひとつは、「庄内米歴史資料館」として米づくりの歴史や倉庫の歴史などが展示解説されている。山形県の主要なコメの系統図などもあって面白かった。

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山形の当時の農家の女性の中には、300キロを背負える人もいたそうで、こんな展示も。ほんとかよ!!!

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そこから、とびしまフェリーターミナル隣接の海鮮どんやとびしまに来るも、長い長い行列で断念。そりゃお盆休み中だもんな。

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ここでは魚介類も売られていて・・・

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私は天然ガキを一個。
とろり濃厚な味に感激。

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結局ランチは、滅多に外で食べることないラーメン。
酒田ラーメンの名店「満月」の支店だ。

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ワンコイン500円の「中華」。
煮干しダシのスープはしつこさもなく、麺も美味しい。

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山居倉庫でいろいろ買い物をし、また山形までの間にも購入したものもいくつかあったので、酒田市内のヤマト運輸の宅急便センターに立ち寄り、お土産品と使わなくなったものを千葉自宅に発送。

段ボール一個分でも荷物が減ると、バイク箱にも余裕ができ、出発時の支度が楽になる。

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風力発電施設もどんどん増えてきた。
実際かなり風も強かったので、発電に向いている土地なのかもしれない。

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右手には鳥海山。
・・・だと思う。山は形見てもよくわからないんだよね。関心があまりないからなんだろうけど。

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千葉RBつながりの知人が今朝まで泊まっていた三崎公園キャンプ場。
Facebookで写真も見ていたんだけど、来てみたら眺めも環境も最高の場所。

さすがいいキャンプ場知ってるなあ。
ここはいつか泊りにきたい。

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雲がないと直射日光がきついのだが、海の色はその分きれいになる。

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道の駅象潟(きさかた)ねむの丘。

●道の駅象潟「ねむの丘」

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ここには足湯もあって・・・

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名物はイチジクソフト。

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無料で利用できる6F展望塔があり、そこからぐるり360度の景色を楽しむことができる。

圧巻は、山の稜線にずらり並ぶ風力発電施設。
あの間にはちゃんと保守用の道とかが作られているんだろうか。ちょっと走ってみたい気もする。

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鳥海山も。

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一瞬買いたくなった秋田Tシャツ。

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事件はこの直後に起こった。
まわりを田んぼに囲まれた、見通しもいい道。

後ろの車がちょっと車間距離詰めてくるのが気になり、少々スピードをあげ始めていた時のこと。

蚊柱ってあるが、あれが蚊とかの羽虫ではなく、カナブン大の虫が集まった蚊柱状の場所に突っ込んでしまったのだ。時速50キロ以上で。

もう大変。

風防つけてるから身体直撃は腕くらいで済んだけど、ヘルメットのシールドと風防に「バリバリ」という爆音とともにぶつかり、一瞬前が何も見えなくなり、次の瞬間には体液べったり。

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シールドにぶつかって飛散した体液がジャケットの両肩にも飛び散ったほど。

精神的ショックで思わずふらついてしまった。
後ろの車のフロントガラスも相当悲惨なことになったろう。

なんだったんだあれは。

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あとでGoPRO写真を見たところ、ちょっとわかりにくいかもしれないが、道の右側の空にうっすらと、黒い物体が舞い散るゴミのように映り込んでいた。

イナゴ的なものかもしれないし、あれだけの密度で飛んでいるということは移動中の蜂の群れだったのかもしれない。

なんにしても、沢山の命を一瞬で奪ってしまっただろう心地悪さもあってぐったり。

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とりあえず休館だったTDK歴史みらい館の門前でウェットティッシュ使って掃除。

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こんな感じの透明の液体がバイク風防やヘルメットシールドにべったり付いていた。

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そこから先は、道もかなり空いていた。
開放感たっぷりの風景、その中に風車がたくさん。

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風車は、海沿いの幹線道路と海の間に建設されているところが多く、松林の細い道を走ってすぐ下まで見学に行ったりもした。


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意外とこぶりなものも多かった。

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次第に傾いてくる太陽。
その影を見ると、道は北に向かってまっすぐ伸びていることがわかる。

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西目漁港と雲。
まるで鳥が大きな翼を広げているかのよう。

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日本海に沈む夕日。
毎日どこかで見ているが、何度見ても見飽きることはない。

太平洋側に暮らす人間にとって、海の上に沈む太陽というのはちょっと特別なものなので。

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秋田市内に入り、昨日とはがらり異なるユースホステルに。
秋田県青少年交流センター内にある「ユースパルあきたユースホステル」だ。

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夏休みの特別課外授業などだろうか、小学生がたくさん宿泊していた。

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部屋は完全にビジネスホテル風。
今回の沿岸ツーリングではキャンプかゲストハウスばかりだったので、なかなか新鮮。