<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

<小型バイクでツーリング>日本海沿岸ツーリング

沿岸ツーリングもこれがラストステージ!小型バイク「クロスカブ」に乗って山口県下関市を出発し、日本海側の沿岸を東進北上し青森県八戸市まで23日間で3,714キロを走りました。
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【18日目】風車まみれの道にリゾートしらかみ併走~りんごの国津軽

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キャンプ場で目覚める朝。
今回はいつも以上にテント泊の頻度が高く、テント設営も撤収&バイクへの積み込みも本当にスムーズに行えるようになってきた。6回目そして最後の沿岸ツーリングということで、余計な荷物を持ってきてしまうこともないのがよかったと思う。

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ちなみに朝ご飯はこんな感じ。
菓子パン1~2個に珈琲、コンビニの袋入りサラダとシーチキンなど。

サラダにシーチキンを投入し混ぜれば、ドレッシングは不要だしほどよい塩分も加わる。

他に小さなプラスチック容器に入ったオリーブ油と塩も持参しているので、シーチキンがない場合にはサラダにオリーブ油と塩でいただいている。普段も家で毎朝生野菜を食べる習慣があり、ツーリング中もそれをなるべく維持している。

おかげで3週間のツーリングでもそれほど野菜不足にはならず、快調だ。

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気になるのはやはり台風の進路。
本日15日に西日本を縦断して日本海に抜け、東北日本海側が影響を受けるのが明日16日午後から17日深夜にかけてになりそう。

そこの宿は流石に早めに押さえたいところだが、困ったことにお盆のど真ん中。空きあるのだろうか。「お盆」「台風」これだけは一緒に来てほしくなかったのだが、まあそう思っているのは自分だけではないだろう。

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秋田の沿岸は右見ても左見ても・・・

「風車」

だらけ。

男鹿半島までもすごかったが、後半はさらに半端なかった。
せっかくなので風車地帯を走ろうと海沿いの未舗装の道に侵入。

大きな風力発電施設は松林の中にぽつんと建っていて、メンテナンス用にそこに至る道が作られているものの、その道が全部つながっているというわけではなく、行き止まりになっているところが多かった。

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一方、小ぶりな風力発電施設はこんな感じで、道の両脇ににょきにょきと。

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砂の芸術祭も行われていた。

●サンドクラフト2019 in みたね

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私の地元の千葉でも旭市で毎年行われていて行ったことがあるが、ここもかなりの大作がずらり。
台風で損壊が発生しないといいんだけど。

そしてアートもすごいが・・・

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風車も壮観!

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バイクと風車。

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「ババヘラアイス」もやっと初体験。

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色は自分で選べるのかと聞いたら、落とされたものをやるので選べないと。

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「落とされた?」

と一瞬聞き返しそうになったが、きっと会社の手配する車などで必要な機材から何から任地に運ばれるのだろうから、車から降ろされたということなのだろう。

このお母さんは青よりピンクの方が好きだそう。場所も選べずシフトで配置されるので、前の日はドライブインだかなんだかで、そっちの方が涼しかった、浜は逃げ場がないとのこと。

この暑さでも溶けないようにはなってるそうだけど、「はっきり言って3時過ぎたらもう食べ頃じゃないよ」なんて、なかなか本音で語ってくれる素敵な方だった。

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ここからさらに未舗装の道を北上。
舗装されていなくても特に問題はないんだけど、ひとつ困ったのはなぜだか車が次々とやってくること。

しかも、それらの車がレンタカーだらけ、かつワゴン車が多く、どう考えても運転慣れしていない人達だったこと。

そんなわけで、対向車が来るとこちらがめいいっぱい草むらに突っ込んで避けないとダメなことが多く、なかなか大変だった。

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詳細は不明だが、この日「能代宇宙広場」で宇宙関連のイベントがあったらしい。おそらく次々やってきていた車はその会場設営などの作業をするスタッフやボランティアだったのだろう。

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おそらくここが能代宇宙広場。

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能代市内では、ひとつ大事なミッションがあった。
アクションカメラ「GoPRO」をヘルメットに取り付けるためのアダプタが一部破損してしまい、それをAmazonで注文していた。

お盆中という時期や場所の関係もあるのだろうが、到着が予想より遅れ、私がそのコンビニに着いた時にはまだ荷物きておらず。店長さんにも「何時になるかまったくわからない」と言われていたのだが、駐車場でこの後のルート確認などしていたら、ちょうどクロネコヤマトのトラックが到着し、私宛の荷物が店内に運び込まれるところだった。

ラッキー!!!

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おそらく花火大会の準備。

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前日に食べそびれたハタハタを今度こそと、八森いさりび温泉ハタハタ館へ。

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ここの物産館は、バイクツーリング中でなかったらお土産に買って帰りたいものがたくさん。バター餅や・・・

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ハタハタもいろいろ。

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そしてランチはこれ。
盛り付けも丁寧で、何種類もちょっとずつ食べれるのがうれしい。

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今回は連日厳しいほどの日差しで、ついに日焼け止め2個目突入。
顔はこんがり焼けてしまった。

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特にお盆期間中の渋滞などもなく、真っ青な空の下を快走。

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遂に到達した青森県。

今回の沿岸ツーリングで訪れる最後の県であり、5年前の初回沿岸ツーリングの出発地でもある。

残りあと少し!と言いたいところだけど、2つの大きな半島があり、何気に海岸線の距離は長かったりする。

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この辺りからまた海岸線の風景ががらり変化してきた。
ごつごつした岩場が伸び、それが海の上にもちりばめられている。

湾になったところはきれいなエメラルドグリーンのところも。

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ここで感動的な出来事が。

後ろから電車の音が聞こえてふと線路を見たところ、走っていたのは

観光列車「リゾートしらかみ」

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・・・の青池だ。
風景を楽しみながらだから、スピードもおさえてのんびり走っているのだろう。私のバイクと同じくらいの速度。私がちろちろ見ていたら、海側を向いた観客が気付いてカメラを向け、さらに手も振ってくれた。

こちらも一瞬だけ手を振り返す。
誰かの旅行写真の中には、海を背景に走る赤いクロスカブが写っているのかもしれない。

こんな出逢いもいいなあと。

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いつまでも併走していてもきっと乗客の写真撮影の邪魔になると思い、途中でスピードを落として後ろに下がった。そして路肩に広いスペースがあるところにバイクを停めて撮影。

すてきな夏休みを!
(まあ明日は台風だけど)

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せっかくなので、ちょっと内陸に入るが十二湖巡りもすることにした。
こちらは流石に車多かった。

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ひとつひとつ全く異なる色をした神秘的な池。

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実際は12個ではなく、約33個もの湖沼が散在しているのだそう。

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十二湖観光の目玉、青池の近くには広い有料駐車場もあった(入るまでが行列)。
そこで目にしたのは、荷台に乗せられて運ばれていく品川ナンバーの大型バイク。

お盆休みを使っての東北ツーリングの途中で、何かトラブルでも起きてしまったのだろうか・・・ドナドナされてゆくバイクがなんとももの悲しい風景だった。

ライダーがどの人かはわからなかったが、きっと意気消沈していたことだろう。
路線バスで帰るのだろうか・・・他人事ながら気になった。

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青池までは遊歩道。

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なんという美しさ!!!

と感動したいところだけど、湖面に葉っぱがたくさん浮かびすぎていて色もよくわからない。

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確かに青い・・・青いんだけど、日が当たっている一部だけだからなあ。きっと違う時間帯に来て、湖の全体がこんな色に輝いていたらすごかったのかもしれない。

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再び、山と海の間に作られた道を走る。
すぐ隣には五能線の鉄路。青森に入ってからずっと、鯵ヶ沢まではずっと線路と国道101号が併走する。

平らな土地がなさすぎて集落もない場所が多い。

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奇岩の名所、千畳敷海岸。

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1792年の地震で隆起してできた岩床の海岸だそう。

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再びであったリゾートしらかみ。
これは「橅(ブナ)」だ。デザインも美しい。新しい車両でハイブリッドで走り省エネだ。

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そして最後に立ち寄ったのは、鯵ヶ沢の「海の駅わんど」。
鯵ヶ沢出身の著名人といえば、やはり「わさお」。

町内の七里長浜きくや商店の看板犬で、ブロガーが取り上げたのをきっかけに全国デビューし、テレビでもたびたび紹介された"ぶさかわ"秋田犬だ。

映画にもなっている。
ここにはパネルが設置されていた。軽トラとセットで。

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店内では晩御飯調達。

実は電話しまくったものの宿がとれず、台風前夜で不安ではあるがテント泊となってしまったのでここで食料調達。まさか2日連続でテントになるとは・・・

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ここから少し内陸に入ったところのキャンプ場に向かった。
途中で見かけたのは、メロン満載の軽トラ。このあたりの特産らしい。

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さらに緑色の実をたっぷりつけたリンゴの木。

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青森だ~!!!

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やってきたのは「つがる地球村」。

●つがる地球村公式サイト

原発マネーで作られたかなり巨大レジャー施設の一部で、非常にきれいなオートキャンプ場だった。

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残念ながらフリーサイトがないので、自分も無駄に広いこんなテントサイトで。

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夜は敷地内の温泉に。
地元の方もたくさん入りにきていた。きっと何か地元の人向けの割引や優待券があるのだろう。帰省した家族と一緒にきているという人も多かったのかもしれない。

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鯵ヶ沢で買ってきた酢飯的なものなどをつまみに晩酌。
無事台風を乗り切れますように。