<小型バイクでツーリング>沖縄本島一周沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>沖縄本島一周沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>沖縄本島一周沿岸ツーリング記

南の島をレンタルバイクでぐるり一周!今回は「沿岸ツーリング」番外編として沖縄本島を走りました。那覇を出発し7泊8日、タープ泊もしながらやんばるエリアや海中道路なども。
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ツーリング初日から試練の豪雨~北谷・名護・本部半島

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出発3日くらい前に確認した時には、滞在期間8日間はずっと晴天続きの予報だった。しかし沖縄の天気予報を信じちゃいけない。初日夜、あまりの音で眠れなくなるほどの大雨に見舞われた。幸い朝方にはあがったけど、バイクはびっしょり。

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荷物はこんな感じ。

お買い物バッグの中身は「かわるビジネスリュック」と寝袋・エアーマットだ。
頑張ればかわるビジネスリュックに全部詰め込むこともできたんだけど、パンパンすぎるのもバッグに負担かけるかなと思い、かさばるものだけ外に出した。

この中にキャンプ道具も全部入っている。ここまでコンパクトな沿岸ツーリング装備は私も初めて。自分のクロスカブなら、荷台に箱もつけサイドバッグもあり積載容量は大きいのだが、荷台も小さなDio110だとこれが限度だ。

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今回も毎日走行距離を記録することにした。
まだ2454キロしか走っていない、Dio110。

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那覇・牧志を出発し、海沿いの道を北上する。
沖縄本島の西側の沿岸ルートは、その大半が国道58号となる。

この国道58号、起点は実は鹿児島市内。

●国道58号 - Wikipedia

鹿児島から奄美大島を経て沖縄本島の那覇にいたる、海上区間も入れると総延長879.9キロとなる日本最長の国道だ。

那覇からしばらくは、片側4車線で交通量も非常に多い道だ。
初めて沖縄本島で50㏄バイクを借り、伊計島目指しこの道を走った時には、周囲の車のあまりのスピードにどぎまぎ緊張した記憶がある。

沖縄で内地からきたバイク乗りが戸惑うのは、二輪の走行レーンが左端に限定されていることだ。
普段も第一車線を走っているので一緒だが、問題は右折しなくちゃいけない時。四車線もあるとどこから中央寄りのレーンに車線変更すればいいのか困惑するし、割とみな飛ばしているのでタイミングよく車線変更するのが難しかった。

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最初に訪れたのは北谷。
沖縄の観光マップをもらおうと北谷観光案内所に立ち寄ったところ、すぐ近くにアメリカンヴィレッジがあったので立ち寄ることにした。

カラフルな壁の塗装で、ここだけ別世界。

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敷地の路地もお洒落。土産物店などがびっしり立ち並ぶ。
ただ新型コロナ情勢下で観光客の姿はほとんどなく。これでよく店を開けていられるなあと驚くほどだ。

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今回初体験となったのは、アメリカンビレッジの海沿いエリアにあるデポアイランド。

●北谷町美浜のデポアイランドシーサイドエリアに、新しいスポットが登場。 - ニュース | たびらい

私の写真は、いつ雨が降ってもおかしくない曇天の時のものなので、実際の雰囲気は上の記事の写真を見てもらえたらと思う。

ヤシの木の下にテーブルやチェアが並べられ、カフェやレストランで注文したお料理を食べながら、海を眺めながらのんびりくつろげるお洒落エリアだ。

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観光客の多い時期だったら、こんなフォトジェニックな場所、日本人観光客と外国人観光客でごった返し、椅子に座ることすらできなかったろう。今はどこも座り放題。

お店も空いていたので、直前にイオンで買った「沖縄でしたい100のこと」に紹介されていたカフェ「ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA」で、甘いドリンクを注文してみた。

ちなみにこの本。
なかなかよかったので沖縄に行く予定がある人は是非チェックを。

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そこから、沖縄そば専門店「浜屋」に。観光客にも地元の人にも人気の店で、Facebookで知り合いから「絶対にいってみて」とおススメされた。

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路上駐車の車はたくさんあったが、特に待ち時間もなくすぐ入店。
どこも閑散としている沖縄では珍しく人が結構いたが、それでも密になるほどではなく空いているテーブルも結構あった。

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今回初めていただく沖縄そば。
ラフテーこと三枚肉がとろんとろんで美味しい。

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この辺りからは米軍施設も増えてくる。

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読谷村では、国道58号がやや内陸側を走っているので、そこから離れ海寄りの道に。
・・・といっても、海が見える道は非常に限られており、視界はほとんどの場所で防風林にさえぎられていた。

それでもなんとか海が見える道にでたいなと、防風林の中の細い道を横切ってみると・・・

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なんとびっくり2020年オープンの「星のや沖縄」が現れた。
ホテル日航アリビラなどリゾートホテルの多いエリアだ。

海もきっとこのあたりはプライベートビーチなんだろう。

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沖縄本島最西端の残波岬。

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絶壁がそそりたつ荒々しい海岸線。高さ30メートルの断崖絶壁がなんと2キロも続くのだという。

●「残波岬」断崖絶壁が2km続く迫力の絶景 | たびらい沖縄

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高さ8.75メートルの巨大シーサー。

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恩納村では、「おんなの駅なかゆくい市場」にも立ち寄った。

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内地の人間にとっては珍しい野菜だらけ。
赤紫色のものが多いのも特徴だ。

島ラッキョウも売っていた。帰途近くなったら買いたい。

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こぶりだけど甘い沖縄産パインも。

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万座毛。
ここは小学生の時の家族旅行で来たことがあるけど、当時はこんなゴージャスな建物はなかったと思う。

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ここも独特の海岸線風景。
子供の頃、初めて見るエメラルドグリーンの海の色に驚いたっけ。そして風が強かった記憶だ。

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残波岬を越えると、待望の「海沿いの道」が始まった。
やっぱり沿岸ツーリングはこうでなくちゃ!

天気悪すぎ、今ひとつ「南国・沖縄」を味わえずにいるけれど、こんな曇天でも海の色はきれい。

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名護市街地でA&Wの看板が飛び込んできたので入ってみた。
初めて見るスタイルの駐車場型ドライブスルー。屋根付きの駐車スペースに何台もの注文用の設備が備え付けられていて、店内に入らなくても注文できる。

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私はルートビア一杯を注文し、外のテーブルとチェアでいただく。
飲みながらスマホの天気予報アプリを開いてびっくり。巨大かつ強烈そうな雨雲が間近に迫っていた。

ここで気付いてよかった!

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前夜の雨による寝不足もあり、軽い睡魔に襲われていたので、近くのファミマで眠眠打破とビニール袋を購入。
そしてカッパ上下を着こみ、バイク足元に置いていた小さなリュックをビニール袋で保護した。後ろの荷物にはとりあえずエアマットを広げてかぶせる。あとで考えたら防水のDDタープで包むべきだったのだが、この時はそこまでの雨になるとは思っていなかった。

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実際はもう大変なことに。
途中でさらにコンビニに立ち寄り、ビニール手袋を購入したほど。

スコールともいえる強烈な雨で、路上はあっという間に川状態に。このあたりは埋め立てなどもあり大型ダンプが多く走っていたのだが、すれ違うたびに大量の水しぶきを浴びた。

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もはや、海沿いの景色を楽しむどころじゃない。

知人によると「沖縄の道路は、砂利の替わりにサンゴ礁でできた砂を使って建設したため、濡れると滑りやすい」とのこと。何人もの方に「雨で濡れたら滑るから注意」と警告を受けており、頭の中でアラートが鳴り響き緊張しまくった。

途中、制服を着た大量の警察官が縦横にびっしり並んでブロック封鎖しているところもあった。埋め立て反対問題だろうか。ビニールカッパは着ていたものの屋根も何もない場所。待機場所がある程度固定されているなら、簡易屋根くらい作ってあげればいいのにと思ってしまった。仕事とはいえ過酷すぎる。

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天気がよく時間があったら日帰りで行きたかった伊江島は今回見送り。タカバシさんによるとラムが美味しいのだという。

橋でつながっている瀬底島には、ちょっとだけ入った。

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幸い、激しい雨は短時間だけで、美ら海水族館に着くころにはあがっていた。
閉館まであと1時間ほどだったので悩んだが、見どころの大水槽だけでも見ようと、500円ほど割引になる16時からチケットを買って入った。

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舞うようにゆったりと泳ぎ続けるジンベイザメにマンタ。
なかなか癒される。

ただふと思ったりもする。
定時ごとにエサももらえる。命の危険もない場所だ。

「俺たち別に一日中泳いでなくてもよくね?」

ってならないのだろうか。
彼らは何のために泳ぎ続けているんだろうか。

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本当は本部(もとぶ)のフクギ並木の一角にあるキャンプ場を利用する予定だったが、天気予報アプリによると夜中も雨が降るようだったので断念。

実は一か月ほど沖縄旅行した人から美しいフクギ並木の写真を見せられ、キャンプ泊もできるという情報ももらいキャンプ道具を持参した経緯がある。なのでかなり残念だったのだが、不慣れなタープ泊で無理をするわけにはいかない。

急遽予約した「ゲストハウスいーさー」は、宿泊費2000円なのに個室。しかもとてもきれいな部屋だった。

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濡れてしまったものもここで乾かすことができた。
壁にはビートルズのTシャツがデコレートされていた。オーナーの趣味だそう。

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晩御飯は、オーナーの奥様が庭で営業している鶏のから揚げ専門店で唐揚げ弁当を。口コミ通りの美味しさだった。

ここでは、愛知から病院支援でやってきて三か月長期滞在しているというショートヘアの女性とも出会った。病院のこと、離島への訪問看護の話、新型コロナ対策、沖縄の人の暮らしなど貴重な話をたくさん聞くことができた。

3月末で任期が終わり、数日後には愛知に戻るのだそう。
車も長期レンタルしていて、休みの日にはドライブで気分転換していたという。

心の底からお疲れさまでしたと言った。

> 3日目に続く