<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

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<小型バイクでツーリング>東海道沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で日本一周!を目的に、毎年ひとりで「沿岸ツーリング」をする40代♀の管理人。今年は茨城・鹿島港から房総半島・伊豆半島・東海道そして紀伊半島をまわり大阪・神戸までの約2400キロを走りました。宿場町の風情残る街道や半島の入り江風景を堪能♪
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伊豆半島の絶景&訪れておきたいスポット

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海に突き出した形から「出づ」→「伊豆」となったともいわれる伊豆半島。東に相模湾、西に駿河湾が広がる半島は、海岸線ぎりぎりまで山がせり出し、海岸線もかなり入り組んだ地形になっています。

そんなわけで、天気がよければ最高なんですが、運悪く雨にぶつかってしまうと最悪の連続カーブ道。でも幸い、ツーリングでは2日間ともに晴天に恵まれました。

今回訪れた中でおススメの場所をご紹介いたします。

岩場から荒波の海を見下ろせる「城ケ崎」

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まずはここ。伊豆観光では外せない景勝地です。私は高校生の時にひとり旅行で伊豆半島をまわったのですが、その時以来でした。「吊り橋」が有名ですが、柵もなにもない岩場から断崖絶壁と荒波の海を見下ろせるこの場所のほうが盛り上がっていた気がします。

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駐車場からも歩いてすぐこれるのがうれしいですね。


伊豆半島東側の海沿いの道

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右に山、左に海。
点在する海沿いの町と町の道は、やや海面からも高い傾斜地に道が作られていることも多く、海側の視界が木などで遮られていないところも多く、見晴らしがいい中を走れるコースです。また町が近付いてくると下り坂になるため、その時に目の前に広がる風景もかなり感動的。

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岩場も多く、海岸線には伊豆大島も見えてきます。


下田の千人風呂「金谷旅館」

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下田の市街地からちょっと内陸部に入っていったところに「金谷旅館」があります。40畳もあるという広い浴室の「千人風呂」で有名な宿です。

千人風呂は男性風呂ですが、女性風呂の脱衣所から連絡通路もあり、そこに入っていくこともできます。そう、つまり「混浴」なのです。とは言っても、タオル巻OKですし、連絡通路の木戸の手前から湯船が始まっているため、肩まで湯に沈んだ状態で入っていけば、暗めの浴室内でそれほど抵抗感もなく入れると思います。

まあ女性はそれでいいのですが、男性のほうはすっぽんぽんのところにいきなり女性が入ってきちゃうわけですから困惑かもしれません。

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建物も風情あり、スタッフもみなとてもいい感じでした。日帰り利用も可能なので、伊豆半島ツーリングの時にはぜひ立ち寄りたいところ。


資料もいっぱいで勉強になる!下田開国博物館

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予想外に・・・というと失礼ですが、資料も充実していて展示されているものも非常に興味深かったのが下田開国博物館。ペリーが黒船でやってきて下田と函館の2つの港が開かれ、ここに領事館が置かれたのですが、中学・高校で勉強した日本の近代史の一幕を深く学べるのがここです。

当時の写真や絵も多数展示されており、「異人さん」でいっぱいだった下田の当時の様子を知ることができます。NHK大河ドラマでも重要なシーンとなった、吉田松陰が密航を試みて黒船に乗り込んだのもこの下田。その場所には今、吉田松陰と弟子の2人の像が立っています。


穴だらけの岩が不思議な風景を形成する石廊崎

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伊豆半島南端は、海底火山が噴出した溶岩流によって、穴だらけの黒い岩がにょきにょきと海面に伸び、非日常的ともいえる風景になっています。残念ながらバイクで走りながらその風景が見れる場所はほとんどないのですが、石廊崎遊覧船に乗ることで、そんな海岸風景や、抜群の透明度を誇るヒリゾ浜の海を見ることができます。

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そのヒリゾ浜が凄かった!!!「伊豆半島の秘境」と船内音声ガイドでは紹介されていましたが、狭い浜にびっしりの人・人・人。さらにその後バイクで走っていたら、このヒリゾ浜の駐車場に入る順番待ちをしている人たちの車列が延々と続いていました。

もしかすると、バイクだと比較的楽に入れるかもしれません。

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近くには手作りところてんが食べられるお休み処見須も。
歯ごたえのある太めのところてんは、今まで食べたことのない美味しさ。立ち寄るべき場所です。

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上から見下ろしたヒリゾ浜。


集団生活の辛さは猿も一緒~波勝崎苑

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群れを作って暮らす猿たちを間近で見ることができる波勝崎苑。
ここも高校時代以来、うん十年ぶりにやってきました。おそらくサルたちは既に世代交代していると思いますが、何もかも当時と変わっておらず、どこか昭和懐かしの施設でした。

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ほのぼの親子の毛づくろい風景や、かわいい赤ちゃん猿が遊ぶ姿に心癒されたりもするのですが、それ以上に至る所で展開する熾烈なバトルのほうが目に付いてしまいます。とにかく壮絶。人も猿も、群れの中で生きるというのは大変なことです・・・。


なまこ壁の建物群が残る松崎町

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伊豆半島の西側には、なまこ壁の立派な建物群が今も残る町があります。数としてはそれほど多いわけではありませんが、干物定食が美味しいレストランもあり、立ち寄りたい場所です。


伊豆半島北西部の海沿いの道

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時間があるならぜひ走りたいのが、伊豆半島の北西部、半島の付け根のくびれ部分のすぐ南の海沿いの道。国道136号を走るよりかなり距離も伸びてしまい、見通しが悪い山の中の道が多いのですが、それでも展望台からの景色や、見晴らしのいい道などもあって、沿岸ツーリングとしては最高の道です。

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ただ、カーブが非常に多くアップダウンもあり、事故も多そうです。実際私も1組遭遇しました。レンタカーでドライブに来ている若いカップルも多く、バイク初心者の私ですら後ろから見ていて「大丈夫か???」と不安になる運転の車も。とにかく過剰なくらい気を付けたほうがいい道だなと思います。


●【5日目】小田原城に絶景の伊豆半島東岸、そして巨大混浴「千人風呂」の金谷旅館
●【6日目】伊豆半島南部&西岸~石廊崎遊覧船に波勝崎の猿、山と海がせめぎ合うくねくねロードに絶景スポット