九州一周ツーリング必訪の絶景
火山も多く海と山が密接する半島・岬も多い九州の沿岸。
高台から見下ろしたリアス式海岸や洞窟の中の神社、島々をつなぐ橋に棚田風景など、息をのむ絶景に出会える。
大観峰展望台
沿岸ツーリングなのだが、九州では2度、沿岸ルートを離れ内陸を走った。その一回目が大分別府からやまなみハイウェイを走って、見渡す限り阿蘇の草原が広がる大観峰展望台まで。何度もリピートする人がいる理由がわかった。本当に絶景だし気持ちのいいツーリングルート。夏休みだったにもかかわらず車もバイクもほとんど走っておらず、雄大な景色独り占め感覚。また走りたい。
別府で地獄めぐり~やまなみハイウェイを走り阿蘇・大観峰展望台へ
関崎灯台に向かう途中の超沿岸ルート
ツーリングマップに「海にダイブ!?ちょっとスリルのある道」と書かれていたこの道。よそ見運転していたら海にダイブしちゃいそうなほどのザ・沿岸ルート。特に防波堤もないので、波がダイレクトに道路の上にはねあがり、タイミング悪いとびっしょりになりかねない、夜は絶対に走りたくない道だった。
●大分なのに愛媛街道・佐賀関?~入り江連なる日豊リアスラインを走る
大分県佐伯市の入り江風景
日豊リアスラインこと国道388号は、大分県佐伯市から宮崎を経て熊本に至る200キロ超の道。入り江の連続で、海岸沿いなんだけど山の中の細い道も多く、クロスカブにはやや息切れしそうな傾斜の場所もあった。そして木々の間から覗き見る入り江風景の美しい事!
沿岸ツーリングは最高だなと改めて思った。
●大分なのに愛媛街道・佐賀関?~入り江連なる日豊リアスラインを走る
日本一の柱状岩「馬ヶ背」
火山噴火物や地下のマグマが冷え固まる時にできたといわれる柱状岩。
断崖絶壁の一部にそれがある程度かと思ったら大間違い。かなりの広範囲にわたり、見渡す限りの柱状岩。打ち付ける波の色もきれいだった。
険しい海沿いの崖に建つ鵜戸神宮
海沿いの道が崖崩れで封鎖されており、結果、高温の中を延々歩かされる羽目になったんだけど、この風景を見ることができればもう大満足。鵜戸神宮は、岬の突端にある洞窟の中に作られた神社。奇岩がにょきにょきと生え、荒波が打ち付ける風景を見下ろしながら神社に向かって降りてゆくのはなんとも新鮮な感覚。高所恐怖症の人には絶対に無理かも。
本土最南端佐多岬
新しい展望台を作り一帯を公園にするための工事が行われていた本土最南端の佐多岬。
険しい海岸線で、海沿いまで降りてゆく道はなさそうだったが、海の色もきれいで、ソテツのような樹もうっそうと生い茂っており、なにやら熱帯ジャングルの風情も。
枕崎から野間岬にかけての入り江風景
薩摩半島の南側、枕崎から野間岬にかけては、入り江も多く絶景スポットが至る所に。細長い野間岬も、行けるところまで行ってみようと未舗装の道を走ってみたのだが、最後、転回も難しいかなという草むらになってしまいそこで断念。のどかな風景にもたくさん出会える場所だった。
野釜島の海の家から眺めた夕陽
天草諸島の付け根あたりにある小さな島・野釜島にある八福キャンプ場。
昭和レトロ感も漂う海の家の一角にあり、そこから眺めた夕陽が見事だった。
天草の海の色
本当にきれい!
"海の中に電柱が並ぶ"不思議な風景「長部田海床路」
満ち引きで海岸線が大きく動いてしまう遠浅のこの場所で、干潮時でも船の着岸ができるようにするための施設とのこと。干潮から満潮へと向かう時間帯で、写真撮影している間にもじわじわと道が海の中に飲み込まれていくのがわかった。
柳川の水郷風景
柳が重たく垂れこめる川沿い風景。
外国からも観光客が多く訪れており、うなぎ店も大賑わい。
佐世保港の高台から九十九島を見下ろす展海峰
佐世保バーガーを食べた後に向かった展海峰。
きらめく海の中に点在する九十九島。99もないよねと思っていたけど、実際はなんと「208」というからびっくり。
平戸島の棚田
ちょっと迷走した結果、思いもかけない風景に突如出会った時の感動たるや。
この時も、大型トラックに道を阻まれ、じりじりして山道に抜けたところこんな絶景が広がっていた。
平戸島はエメラルドグリーンの海と白砂のビーチも美しく、絶景だらけだったかも。
日本の水浴場88選・芥屋ビーチの夕陽
日本の水浴場88選にも選ばれた海水浴場。
天草の野釜島もそうだったが、ここも昭和館漂う海の家が健在で、しかも大賑わい。福岡市内からも近いのでそこから大勢来ていたのかもしれない。
日没近くには、大量にいた海水浴客が一気にひきあげ静かなビーチに。夏の終わりを感じてちょっと切なくなった。
九州と本州をつなぐ関門橋
ツーリング最終日に訪れたのは、関門橋。
海の下には関門トンネルが走っていて、徒歩でも海峡を越えることができる。