<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で海沿いの道をただひたすら走る「沿岸ツーリング」を続け、気付けば5年目&5回目。今回は四国一周そして瀬戸内の北側・山陽地方の海岸ルートをぐるり走ります!
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【1日目】徳島港を出発!日本一低い弁天山に四国最東端「蒲生田岬」、南阿波サンラインを走り竹ヶ島へ

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徳島港に着いたのが定刻通りの13:20。
ただ下船までには多少時間がかかり、地上に降り立ったのは13:40頃。

フェリーターミナル敷地を出たあたりで停車すると、群馬在住の男性ライダーが片手を軽くあげて通過していった。乗船前のバイク待機列の時に話しかけてくれ、船内でもツーリングの話などさせてもらった人だ。連絡先交換しそびれたので一期一会の関係だが、ツーリング途中でのこんな束の間の交流はいいなあと。

同じフェリーで四国入りした8台のバイクが次々に飛び出し、四方八方へと走り去っていく姿は、放流された鮭の稚魚のようもであり面白い。

みなさん、よい旅を!

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング1日目動画(6分39秒)

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私はまずは南下だ。
徳島市内を貫く高架のバイパスは本当に立派で、間違ってうっかり高速か自動車道に入り込んじゃったのでは?と不安になるほど。

その道を割とすぐに降りて最初に向かったのは・・・

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田んぼの真ん中にこんもりと生い茂る深い緑の樹々が見えるだろう。
知らなかったら神社の境内かなにかだと思うはず。

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でも実はここ・・・

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「日本一低い山」

なのだ。
その名も弁天山。

この「日本一低い山」は、定義によってひとつではない。

●最も低い山 - Wikipedia

Wikipediaに詳しく書かれているが、山として一番低いのは大阪の「天保山」と宮城県の「日和山」だそうなのだが(東日本大震災で順序が変わったりした)、"自然の山"としては、この徳島市内の「弁天山」が日本一だとのこと。

ちなみに高さは6.1メートル。大人の身長4人分程度だ。

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登山口には赤い鳥居。

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山頂には小さな小さな神社、厳島神社。

途中は階段で、普通に歩ける人なら一瞬(30秒ほど)で登れてしまう。
そんな山だが地元には保存会があり「山開き」行事が行われる他、有料で登頂証明書も発行しているとのこと。すごい!!!

しかも公式サイトまであった。

●日本一低い山 --弁天山 -- 公式サイト

いろいろスゴイ(笑)

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さらに南下。

本当は徳島市内ももっとあちこち見たいところがあったのだが、10月8日の和歌山城カブミーティングに間に合うかもとフェリー船内で気付き、予定より少しピッチをあげることにしたのだ。

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途中、ホームセンター「コーナン」を発見し、ネジのゆるみ止め剤を購入。
出発前にサイドバック装着でリアケースのボルトを締めなおしたので、その緩み防止だ。

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徳島から室戸岬に向かう幹線道路を外れると、いきなり山の中のくねくね道に。

一年に一回しか実施しない沿岸ツーリングなので、初日はいろいろ忘れかけていた感覚を取り戻す日となる。こんなアップダウンとカーブの連続道も沿岸ツーリングでは必ず登場する道だが、日常生活では体験しないので、慣れるまでにちょっと時間がかかる。

しっかりカーブミラーをチェックしていないと、油断をしたころに軽トラがぽんと飛び出してくる。

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そして遂に「沿岸ツーリング」ならではの風景にも。
右側に山、そして左側に海あるいは入り江。

これだよこれ!!!

沿岸ツーリングはこうでなくちゃ!

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走り始めてまだ間もないが、早速クロスカブを主人公に記念撮影。
まるで湖かのような穏やかな海面だ。

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小さな船が滑るように走っている。

「ああ、一年ぶりの沿岸ツーリングに帰ってきたんだ!」

そんな感動がこみあげてくる。

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初日2つ目の目的地は「蒲生田岬」。
これで「かもだ」と読むのだという。

●蒲生田岬 | 徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」

写真の奥のほうに見える突端がそうだ。

ちなみにこの写真を撮った後・・・

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いきなりタイヤとられてこけそうになった。
単なるダート道だと思っていたら、実は砂浜の砂が大量に堆積している場所だった。危ない危ない・・・。

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駐車場からは長い遊歩道。

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さらに長い長い階段。
時間もそれほどないので登るかどうするか躊躇したが、おそらく人生の中でもう一度くることはないだろう場所だ。

登ろう!

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蒲生田岬灯台。

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この小さな岬をパスせず突端までやってきた理由、それはここが・・・

「四国最東端」

だったからだ。

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最東端記念写真。

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誰も人がいないと遠慮なく自撮りできてうれしい。

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そしてここで初日の宿を電話予約。
頑張れば室戸岬まで行けるんじゃないか?なんて思ったが、蒲生田岬灯台での自撮りで貴重な時間を浪費してしまいそれどころじゃなくなった。

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つか、半島を引き返す途中で既に空が赤くなり始めてるよ!!!
まずい!
やばい!

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そんなわけで少し内陸ショートカット。

この沿岸ツーリングでは、「沿岸ぎりぎりの道」にこだわりつつ、同時に妥協もする。九州同様四国も、かなり入り組んだ海岸線になっているところが多く、すべて海沿いの道を走ることに徹したら、ものすごい長距離になってしまうので。

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国道55号。
徳島県内の幹線道路はどこも立派で驚いた。

明石海峡大橋・大鳴門橋、そして徳島港があり、地理的には関東・関西からの四国入り口に当たる場所なのかもしれない。

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途中で55号を外れ、海沿いの南阿南サンラインに。

●~オーシャンビュー~南阿波サンライン・風景海道|四国の風景街道

↑このページの一枚目の写真を見ると道路周辺の地形がよくわかる。

山が海にせり出し複雑な海岸線になっている山斜面裾野に作られた道。切り立った千羽海崖を見渡せる展望台がいくつもある。

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息切れしそうなほどのくねくね道。

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晴天の日中に走れば本当に気持ちのいいツーリングロードだったと思うのだが、残念かな。「日没前に何とかここを抜けないと。真っ暗になったらかなり厳しい状況になるぞ」と焦る気持ちで、風景を楽しむどころじゃない。

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秋の夕べはつるべ落とし。
ヘルメットに取り付けたGoPROではぶれない写真が撮影できないほどに暗くなってしまった。

やはり来年は暗い中での撮影にも秀でた最新モデル「GoPRO HERO7」を購入しよう(今回のは5年前に購入したHERO3)。


GoPro HERO7 Black
¥53,460

地図には「海に飛び出すようなコーナリングがスリリング」なんて書かれていたが、薄暗くてそのスリリングさも半減。ああ、明るいうちにここ走りたかった!

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一分でも急ぐべき状況なんだけど、雲間に残る赤い夕焼けにひきつけられ第三展望台に入ってしまったり。

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きれいだなあ。
なんて写真撮ってる場合じゃないよ!!!と、初日から自分で自分に突っ込み。

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日没後も・・・

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頑張って走りました。

昨年からクロスカブのヘッドライトをLEDにしたので、以前よりは夜間走行もかなり楽に。

●クロスカブのヘッドライトをLED化~スペシャルパーツ武川 LEDヘッドライトキット

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そしてやっと平地の街中に。

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夕方、電話で予約した海部町・竹ヶ島の民宿に到着。

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民宿竹ヶ島。

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こじんまりしたところだけど、民宿オーナーさん家族はにこやかで感じよく、部屋もきれいだった。

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初日の走行距離は132キロ。
午後から走り始めた割には結構な距離だったと思う。

今回の行程を一体何日で走り終えるか、そしてその時の総距離がどれほどか、今は全くわからない。

それでも一日走って、沿岸ツーリングの勘所のようなものは取り戻せた。
台風25号の進路だけが心配だが、焦らず安全運転でいきたい。

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毎回お約束の野菜サラダ。
しばらく外食&コンビニ食続きになるので栄養バランスも気を付けないとね。

>2日目「最高の秋晴れの中、室戸岬をまわり坂本龍馬の桂浜から中土佐まで」に続く

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング1日目動画(6分39秒)