【7日目】四国沿岸一周を終え、再建60年の和歌山城でカブミーティングに参加
沿岸ツーリングで何が大事かと言われたらやはり「安全運転」。
そして安全運転のためには「心のゆとり」が大事で、そのためには「時間にゆとりをもって走る」ことが肝心。
だけどツーリング中で、「決まった時間までに辿り着かないといけない」こともあり、例えば今日がそう。
▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング7日目動画(8分32秒)
夕方16時まで和歌山城で開催されているカブミーティングに参加するためには、11時に徳島港をでるフェリーに乗らないといけない。
そんなわけで朝も早めに出たんだけど、ついつい半島をまわってしまう習性が。瀬戸大橋がきれいに見える坂出市の岬。
ここをクロスカブで走れたら気持ちいいだろうなあ。
そしてTwitter上で開催しているお土産企画の当選商品をポストに投函。
蜘蛛の巣まではっていて何やらちょっと不安が残るポストだが、集荷時間はちゃんと書かれていたので大丈夫だろう。
香川県は、陸地にもお椀ひっくり返したような山がぽこぽことあるのだが、海の中もそうで、なんかかわいい。小さな島だがこれらも所有者がいるのだろう。島もちいいなあ。
ツーリングマップルに「見逃してしまう小さなうどん屋さん」と書かれた南原。当然こんな朝早く空いているはずはないのだが、このままだと香川を走りながら讃岐うどんを一度も食べずに終わってしまいそうで焦りを感じ、つい写真をぱしゃり。
徳島県の北端の瀬戸内海沿いの国道11号はとっても気持ちがいい道。
本当は徳島県の北東の角にある島にもわたって、鳴門海峡を道の駅から見ようと思っていたのだが、それも時間切れでパスすることになってしまった。もっと早朝出発すべきだったと後悔。
この後、何気に11時の徳島港発のフェリーに乗ろうと思ったら実はそれほど時間の余裕がないことが判明し、高松市・さぬき市、そして鳴門市も駆け抜けて徳島港へ。
鳴門海峡も見に行く予定だったんだけどそれもパスした。
徳島から和歌山に向かうフェリーを運航しているのは南海フェリー。徳島港発は2:55から21:50までの8便で、11時発の便に乗れば13:05に和歌山港に到着する。
事前の予約ができるのは車両のみで、バイクは現地に行ってみないとわからない上、1船20台前後だとのこと。
そんなわけで1時間前には到着できるように向かう予定だったが、実際は30分前。
幸いチケットはまだあり、ドライブスルーの窓口で無事購入できた。自分で8台目。
船首?船尾?どちらかわからないけど、ぱかっと開いてそこから入る方式。高さも港の桟橋側とほぼ一緒なので平行移動だ。
ここで四国一周が終わるので、その感慨に浸りたいところでもあったが、ちょっと時間がなくバタバタしてしまった。
船内はこんな感じ。
2時間と乗船時間は短いが、いろいろなスペースが用意されている。
さらにこんなワーキングスペースまで!
GoPROの充電や写真整理もしたかったので、この席をゲット。
洗面所には「ラーメンの食べ残しは詰まる」の貼り紙が。
うどんじゃないの?と思ったけど、よく考えたら徳島と和歌山の間なので、むしろラーメンだ。
そして和歌山港に到着。
ここですごいサプライズ!
船を出たら、タラップ的なものもなくいきなり港の敷地内、しかもすぐ先は敷地出口になっていてびっくり。そのまま走って外にでようと思ったところ、いきなり後ろから肩を叩かれた。何か忘れものでもしたのかと驚いて振り返ったらさらにびっくり。
昨年の沿岸ツーリングで初めてお会いした紀州株主のYさんが、わざわざ迎えにきてくれていたのだ。和歌山城イベントでもボランティアスタッフ的なことをしていたそうだが、それを抜け出して。
去年もわざわざ紀伊半島の南端近くまで迎えに来てくれ、南紀白浜まで一緒に走ってくれた方。今回も本当にありがたい。
そして和歌山市内を、地元Yさんの超クールなバイクで先導してもらった。
誰かと一緒に走ること自体が久しぶりなのでワクワク。
加速が全然違うので、信号青になった瞬間ぴゅんとおいていかれちゃうんだけど(笑)
既にお昼前後で帰った人が多いというが、それでもびっしり並ぶカブたち。カスタムしている人も多く、個性的なカブだらけ。どのカブにもオーナーの溢れんばかりのカブ愛が感じられる。箱に貼られたステッカーを見ているだけでも楽しい。
敷地の周囲には、バイクショップなどのブースもあった。ここはスーパーカブなどに貼りつけるラッピングを開発・販売している会社。レッグシールドやシート下に貼りつけるラッピングがとってもキュート。
紀州株主のYさんとツーショット。
昨年も見せてもらったが、Yさんのカブが本当に格好良く、周辺は常に人だかりができていた。
これだ。
細部までこだわりまくりで、走っている姿もまたすごくスマート。
感動的な出会いもあった。
「もしかしてYouTubeとかブログとかやられてます?」
と話しかけてきたこの男性。「はい」と答えると「わださん?」と。
もーびっくり!
沿岸ツーリングサイトを見てくれているそう。
ブログで見ていたクロスカブにそっくりだと気付いたらしい。
リアボックスを見て、「グレイから黒に変えたんですよね」とか、ブログ記事に一度ちょろっと書いただけのことも知ってくれていて驚く。本当に読んでくれているんだ!と。
許可をもらったので、ツーショット写真をアップ。
またどこかできっとお会いできると思うので。
当然だけど紀州株主の人達がたくさん。
このTシャツも格好いい。
大阪からもたくさんの人たちがやってきていた。
これはなにわ株主の人達。揃いのTシャツなんだけど色がいろいろ。
この黄色いクロスカブや、よく見ると胴体に「キシュウカブヌシ」のシールが。さらにタイヤの軸に黄色いストロー状態のものをつけていてお洒落だ。赤もあるのだという。帰ったら探してみよう。
私も自分のクロスカブとのツーショット写真を撮ってもらった。
会場をひとまわりした後、和歌山城へ。
和歌山城は、明治維新後も天守など残っており国宝指定されていたのだが、1945年7月の空襲ですべての建物が焼失してしまった。
その後1958年に再建され、今年は再建60年のイベントが開催されている。
カブも誕生60周年ということで、4月に続き2回目の「和歌山城カブオーナーズミーティング」が企画されたという次第だ。
●和歌山城天守閣再建60周年記念事業 「第2回 和歌山城カブオーナーズミーティング」 ? 和歌山城天守閣再建60周年記念
今日まで入城無料。
青空に生える和歌山城。
手前の黄色いのは確かきんもくせいだったと思う。
和歌山城から見下ろす市内風景。
中央あたりにカブイベントの会場も見える。
途中、台風もあって、佐田岬半島をとるか和歌山城をとるかで悩んだこともあったけど、和歌山城カブオーナーズミーティングに間に合って本当によかった。
Yさんに再会できたし、Facebookでの知り合いも増えた。
その後、和歌山城をでて大阪方面に北上。
Googleマップのナビだと、無料だけど125㏄以下は通れないバイパスにしつこく誘導されてしまいちょっと大変だったが、なんとか海沿いに出ることができた。
ゴルフ場の裏手の細い道には、夕陽を見に来たカップルと釣り客がちらほら。
さらに淡輪漁港。
ここの港の階段状のところでしばし空を眺めながらぼーっとしていた。
和歌山城で少々盛り上がりすぎた疲れがどっと出たのかもしれないし、四国沿岸一周が無事終わったことで何かスイッチがひとつオフになったのかもしれない。
気温もかなり高かった日で、夕暮れ時もまだその熱が残っていて、ああこのままここで寝てしまいたいなあと。
まあもちろんそんなわけにはいかず、近隣のキャンプ場もオートの高いところばかりだったので、ネットで探してビジネス旅館を予約。
数分で到着する近隣のつもりだったが、実は場所を勘違いしていて、南海本線の泉佐野駅あたりまでさらに走らなくてはいけない羽目に。ただちゃんと駐車場もあり、近くで美味しいタコ焼きテイクアウトできるところもあって満足。
いよいよ本州・瀬戸内海北側の沿岸ツーリングがスタートです!!!
>8日目「大阪の湾岸ツーリング~白鶴酒造~明石海峡大橋」に続く
- 【0日目】東京港フェリーターミナルから四国・九州行き東九フェリーに乗船!
- 【1日目】徳島港を出発!日本一低い弁天山に四国最東端「蒲生田岬」、南阿波サンラインを走り竹ヶ島へ
- 【2日目】最高の秋晴れの中、室戸岬をまわり坂本龍馬の桂浜から中土佐まで
- 【3日目】台風中継のメッカ、四国最南端の足摺岬は波の花が咲き散る
- 【4日目】石垣の郷、遊子水荷浦の段畑、西予の海沿い絶景ルート
- 【5日目】暴風の佐田岬半島を泣く泣く断念・・・道後温泉は大賑わい
- 【6日目】無数の島が浮かぶ穏やかな瀬戸内海を眺め快走
- 【7日目】四国沿岸一周を終え、再建60年の和歌山城でカブミーティングに参加
- 【8日目】大阪の湾岸ツーリング~白鶴酒造~明石海峡大橋
- 【9日目】外国人だらけの姫路城~雨のはりまシーサイドロード、国道2号で倉敷到着
- 【番外編/10&11日目】西日本豪雨被災地の倉敷市真備町で災害ボランティア活動に参加
- 【12日目】真っ青な空のもと「しまなみ海道」で瀬戸内海の島々を渡る!これはもー最高!
- 【13日目】コンビニでの偶然の出会いから「愛媛カブ主ミーティング」に飛び込み参加~尾道の高台からの夜景
- 【14日目】牡蠣養殖いかだを眺めながら呉市に到着!軍港の歴史を学び江田島へ
- 【15日目】江田島の旧海軍兵学校から広島・原爆ドーム、平和記念資料館で思わず涙
- 【16日目】山口県に入り錦帯橋~周防大島をのんびり一周、夜はなぜかひとり焼肉
- 【17日目】最終日!長州藩の塩田、下関の関門海峡、海底トンネルをくぐって九州へ