<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で海沿いの道をただひたすら走る「沿岸ツーリング」を続け、気付けば5年目&5回目。今回は四国一周そして瀬戸内の北側・山陽地方の海岸ルートをぐるり走ります!
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【17日目】最終日!長州藩の塩田、下関の関門海峡、海底トンネルをくぐって九州へ

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泣いても笑っても今日が最終日。
徳島港に降り立ったのが台風24号通過後の10月2日。四国をまわっていた日々がはるか昔のようにも感じられ不思議な気分だ。

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング17日目<最終日>動画(10分58秒)

台風を除けば全体的に天気に恵まれ、嬉しいことに今日も頭上には気持ちいい青空が広がり、流れるような薄い雲が秋を感じさせてくれる。

今回の沿岸ツーリングで新しく挑戦したことがひとつある。
それは今更なんだけど「Twitter」。沿岸ツーリング専用のTwitterアカウントを作成し、比較的まめにツーリング途中の風景や気になったもの、グルメなどを投稿してきた。

Tweetへのコメントでも指摘されていたが、山口県に入ってから目に付くようになったのがこの黄色いガードレール。全部が黄色ということではなく、白いガードレールもたくさんあるのだが、黄色を良く目にする。周防大島では海沿いの道の海側・崖側に多かったように思う。そしてここもガードレールの先には用水路がある。

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柳井市内の南側に伸びる室津半島はパスし、国道188号を走って再び海沿いの道に。

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古い町並みが残る光市を通過した後は・・・

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埋立て工業地帯にしているエリアが多くなり、沿岸の道は走りにくくなり地が多くなってきて、再びの国道2号。
下関がじわりじわりと近付いてくる。

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周南市と防府市の境目あたりの国道2号はかなり海から離れたところを走っているのだが、地図で見る限り、海沿いは山陽本線しかないので仕方がないらしい。防府市を少し走ったところで国道2号を離れ、県道58号で再び海近くのルートへ。

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時間的に少し余裕があるかなと思い立ち寄ったのが「三田尻塩田記念産業公園」。
地図では「公園」とあったのでふらり立ち寄れる公園かと思ったら、入園料300円が必要な見学施設。

どうしようかなと一瞬悩んだけど、結果としては入って本当によかった!!!大満足!!!というのも・・・

受付で入園料を支払っていた時にちょうど外出から戻った副園長さんが、最初から最後までずっと1対1でガイドしてくださったからだ。

塩作りの歴史、長州藩がなぜここに塩田を作ったのか、塩づくりの製法などなど詳しく教えてもらうことができ、また実際に塩田で使われていた道具に触らせてもらったりもできた。

周囲は工業地帯になっているが、どういうわけだかこの場所だけ、塩田があった時代の施設が釜屋煙突含め残されており、それを市が「記念産業公園」として整備し、歴史を学べる場にしたのだそう。実際にここで昔ながらの製法で塩づくりも行われており、見学した人にはお土産でその塩がプレゼントされる。入園料はその代金だと思えばむしろプラスだ。

●三田尻塩田記念産業公園トップページ - 防府市公式ホームページ

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探求心とおもてなしの心にあふれた副園長さんに感謝!

実を言うと、「山口ゆめ花博」自体まったく知らなかったんだけど(ホテルのテレビを見ていて初めて認知)、平日にも関わらず会場駐車場にはものすごい数の車が集まっていてびっくり。時間があれば立ち寄りたかった。

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結局、今ひとつどのあたりが中心地だったのかわからなかった居蔵造の通り。

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最終日には、こんなかなり開けた場所も多く走った。
自分が住んでいる関東平野ではありふれた風景だが、四国瀬戸内海エリアの今回のルート上では結構珍しい。


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そして見えてきました!!!

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関門海峡大橋!

ということは、橋の左側は北九州市だ。

まもなくゴールに辿り着いてしまうと思うと、ついつい幹線道路を外れて細い海沿いの道に入り込んだりしてしまう。名残惜しいとはまさにこの心境。

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下関市の市街地に入り、海沿いの道に沿って右にカーブしたところ、突如目の前に関門海峡大橋が登場した。
途中から見えなくなっていたのでびっくり。

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そして途中から海沿いの道を外れ、山頂に向かう道をのぼってゆく。

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今回の沿岸ツーリングの「ゴール地点」に定めたのはここ。
下関市内の火の山公園展望台だ。

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2年前の九州ツーリングの時には、やはり最終日に関門海峡と大橋を反対側から眺め、長くて暑かった沿岸ツーリングが終わってしまうことにひとり寂しさを感じていた。

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ずっとこのまま走り続けたい気持ちでいっぱいになる。

と、少しメランコリックな気持ちでいたら、熱海から来ているという仲良さそうな明るいご夫婦に声をかけてもらった。どこからいらしたの?と。
そして最終日なことを伝え、記念に撮ってもらった写真がこれ。

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そして関門トンネルへ。
トンネルへの道がわかりにくいんじゃないかと心配していたけど、そんなことは全くなかった。

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関門トンネルは開通60周年。
原付は通行料20円だ。

走っている道は国道2号で全長は3461メートル、一番深い場所は海面下56メートル(車道部)。

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なんだか古い水族館の入り口みたいな壁画だなと思いながらトンネルの中に突入すると・・・

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むわっとした空気に包まれてびっくり。
決して渋滞している時間帯ではなく、車もすいすい流れていたのだが、それでも排気ガス充満状態なのだろうか。聞いた話によると渋滞にはまると大変らしい。

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約3キロ半の海底トンネルはかなり長く感じられ、地上に出てきた時にはかなりほっとした。ああ、ここはもう九州なんだ・・・。

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トレーラーが行列待機する道などを走って・・・

帰途はフェリーびざんだった。

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バイクのリアボックス上に積まれているのは、新門司港のコンビニで購入したカップ麺や菓子パン、スナック菓子、あとビールなど。なにしろ北九州─東京間はの船旅は結構長期で、19時に新門司港を出航した後、翌日の午後に徳島港に立ち寄り、東京の有明港に到着するのは翌々日の早朝5時40分だ。

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今回もクロスカブ 、頑張って走ってくれた。
四国一周で1,160キロ。和歌山から下関、新門司までの瀬戸内海北部で1,295キロ。合計15日間(除く災害ボランティア活動日)で走った距離は2,455キロ。

一度も転ばず、そしてぎっくり腰も発症することなく、自分もバイクも無傷で走り終えたのは5回目にして初のこと。

フェリー内ではひたすら写真整理・ブログ記事作成をしながら、時折船窓越しに陸地を眺め、スマホのGoogleマップで位置確認をし、バイクで走った日のことを思い出していた。

途中からは、一年前の東海道沿岸ツーリングの思い出にリンク。

そして夜明けの有明港に帰着。

ツーリング記は以上です。
読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング17日目<最終日>動画(10分58秒)