【9日目】外国人だらけの姫路城~雨のはりまシーサイドロード、国道2号で倉敷到着
今回初めて訪れた兵庫県の加古川市。
加古川といえば、溢れんばかりのアイディアをびしばし実現するあの会社がある場所!
▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング9日目動画(8分24秒)
ということで、朝早くに突然連絡したにもかかわらず暖かく迎え入れてくれたのは、「ウォールステッカー.com」などを運営するAbiStudio.com株式会社の店長・阿比留さん。
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何度でも貼って剥がせるウォールステッカーはデザイン数も膨大で人気。さらにスマホに貼るスキンシールもあり、最近では新書風のスマホ手帳がソーシャルメディアでも話題になっていた。
実物みたらかなりしっかりした作りでいい感じ。
今のiPhone6Sはもうそれほど使わない可能性もあるので、買い換えたら作ってもらおう。
阿比留さん、お守りもありがとうございました!
そこから姫路へ。
国道2号線は姫路市内の途中でなんとこんなことに。
初めて見たよ、こんなの。
かなり太い道なのだが、進入禁止標識から向こうは全車線が同じ方向の一方通行なのだ。
そしてたどり着いた世界遺産・姫路城。
その白く美しい姿から「白鷺城」との別名もあるが、大規模改修工事の結果かなり真っ白になってしまい、「白すぎだろ!!!」「白すぎ城」なんて話題になったことも。
あれから何年くらい経ったのだろうか。
特に白すぎる印象ももたなかったので、だんだん色が落ち着いてきたのかもしれない。
思ったほど白くなかった。
入り口からかなり歩かないといけなそうだが、もちろん入城する。
雨でもたくさんの観光客だ。
本当に立派!これぞTHE城!
土台の石垣も間近で見ることができる。
築城時に石材不足になった際、城下町の老婆が石臼を秀吉に提供したというエピソードの「姥が石」解説も。
チケット売り場には日本人の団体客がたくさん来ていたけど、城内に入ってみたらむしろ外国人観光客のほうが圧倒的に多い。ドイツ人、フランス人、スペイン語圏の人達など国籍もいろいろ。
日本人の団体客は高齢者も多く、ガイドさんが「あがるのは結構大変ですから」と止めていた経緯もあるのだろうか。
中は靴も脱ぐ。
城の中は単なる博物館のようになっているところしか知らなかったので、昔ながらのまま残されているのはここが初めて。
照明も最小限にしているのか薄暗く、それもまた荘厳な雰囲気でとてもよかった。
そして階段も多い。
のぼってものぼってもなかなか最上階に辿り着かない。
さらに背の高い欧米系の人は、かがまないと頭を打ち付けてしまう場所も。
苦笑いしながらくぐるドイツ人に「イッツジャパニーズサイズ。ノープロブレムフォーミー」と言ったら笑っていた。
天守最上階からの眺め。
なにやら雨がかなり強くなってきてしまったのが心配だが、バイクで2号線を走っている時でなくてよかった。
播州皿屋敷の話もここ。
解説版には、城の中での争いに巻き込まれた女中の話が詳しく書かれていた。
それを読んでいた外国人観光客カップル。
「ねえ、なんて書いてあるの?」
「夜になると皿の数を数える井戸なんだって」
「ふーん」
いやそれ端折りすぎ!
大阪・神戸があまりに暑く、雨でも持参した防水防寒のイージスを着るのは厳しすぎるので、薄手の防水ジャケットを購入した。
それを羽織って・・・
姫路の湾岸工業地帯へ。
何があるというわけではないが、工場地帯を走るのはワクワクする。鉄がぶつかりあう音も好きだ。
そこから人気のツーリングロードだという「はりまシーサイドロード」に向かったが、定休日の道の駅に立ち寄りトイレに入って出てきたら・・・
スゴイ雨に(涙)
出発意欲を完全に削いでくれた。
海沿いのカーブ道をくいくい気持ちよく走りたかったのに・・・
なぜか動いてくれない雨雲。
ただそのおかげで、車で来ていた地元のご夫婦と割とゆっくりお話もできたのでよかった。
以前はバイクに乗ってあちこちでかけていたというご主人。
近隣の道の駅の話なども聞け、この後倉敷で災害ボランティア活動に参加するという話をしたら、「あれは完全に人災だよ」と豪雨災害の話題にも。
やっとしぶとい雨雲が去ってくれたので走り出した。
青空の下だったら気持ち良かったろうなあ、この道。
古い町並みが残るという室津湊の集落にも。
高潮対策だろうか。
港に面した家の前には開閉式の防潮堤が作られていた。
古い建物が多数残り、細い路地が張り巡らされた街並は迷路のよう。
大阪からずっと臨海工業地帯で、内陸の幹線道路しか走ってこれなかったので、こんな海沿いを走れるというだけで心弾む。
カキの養殖地が多いようで、道沿いにはたくさんの直売所も。
さきほどお話した人がおススメしてくれた道の駅「白龍城」。
これでペーロンと読むのだという。
いったいなぜこんなド派手な中華風建物なの?と思ったら、中国から伝わったいわゆるドラゴンボートが昔から行われている土地とのこと。
ずっと牡蠣が食べたいと思っていたので、メディアでも紹介されているという「かき巻」を購入。
その後に訪れた日生町漁協「五味の市」では「カキフライソフトクリーム」なるものがあったんだけど、時間が中途半端なのか、客もいなければスタッフもおらず。
醤油もかけていただくらしい。
体験してみたかった。
記事内にもあるが、このあたりでは「カキオコ」なる牡蠣入りお好み焼きも名物らしく、あちこちで「カキオコあります」の看板や旗を見かけた。
お腹もすいたので、ここの一角に設置されていたテーブルでかき巻をいただく、練り物の中には大粒のぷりぷり牡蠣。最初うっかりしたら汁をどぼどぼこぼしてしまったほどだ。
その少し先から「岡山ブルーライン」に入った。入り口に「高速道路ではありません」とあったが、のんびり走りたい自分が入り込んではいけない道だった。
巡航速度で70キロオーバー、80キロ以上で飛ばす車も多数。
片側一車線な上、山の中でカーブも多く安全に追い越してもらうのも難しい場所が多い道なので自分にしては珍しく必死に走った。
それでもちょっとしたアクシデントがあった。
左カーブに差し掛かかるちょっと前のタイミングで追越しをしてきた後続車があったのだ。
加速音で気付き慌ててスピード緩め、ぎりぎりまで左に寄って道をよけようとしたが間に合わず。
バリバリバリ!!!
その車が中央ラインに設置されていた赤いポールを何本もなぎ倒す音が鳴り響いた。その際、破損したポールと、車フロント部分のパーツか何かが私のほうにも飛んできた。減速したとはいえこちらもかなりのスピード。避けることはできず、バイクへッドライト上のバッグに金属の丸い円盤状のものがぶつかりって弾け、左肩をかすめて後方に飛んでいった。
バイクも自分もケガしなかったのでよしとするが、やはりハイスピードの道には入っちゃいかんなと(私も巡航速度では走っていたので、あんな無謀な追越しをされるとは思っておらず)
その後、国道2号(岡山バイパス)に合流し、岡山市の南側を横切って倉敷市内に入り・・・
倉敷市玉島地区のとある神社境内の社務所に作られたピースボート災害ボランティアセンターの宿泊拠点まで一気に走ってきた。
そして沿岸ツーリングはここで2日間休止。
8月にも一週間ちょっとの災害ボランティア活動に参加したピースボートに加わり、倉敷市真備町での清掃作業に参加します。
>番外編/10&11日目「西日本豪雨被災地の倉敷市真備町で災害ボランティア活動に参加」に続く
▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング9日目動画(8分24秒)
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