<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で海沿いの道をただひたすら走る「沿岸ツーリング」を続け、気付けば5年目&5回目。今回は四国一周そして瀬戸内の北側・山陽地方の海岸ルートをぐるり走ります!
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【3日目】台風中継のメッカ、四国最南端の足摺岬は波の花が咲き散る

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2日目の宿「ライダーズイン中土佐」。
部屋から波の音がしたので海が近いんだなと思っていたが、実はすぐそこだった。

夜中にかなりの雨が降ったようだが、幸い7時台はその雨もあがっていたので大急ぎで出発することに。何しろここから幹線道路に出るまでの道がまたくねくねなのだ。

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング3日目動画(9分21秒)

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独立したかまぼこ型の建物が並ぶ非常にユニークな施設。
何がうれしいって、自分のバイクをそれぞれ部屋の前の屋根の下に停められること。そして同じ場所に水場もあるのでちょっとした洗い物なども可能。

もともとは海水浴の家族連れで賑わっていた場所らしいが、一年半前から今のオーナー夫婦がライダーズハウスとして運営することになり、バイク乗り客をメインにしているそう。

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センターハウス的な場所がここ。
調理スペースもあり、食器も利用でき、ここで簡単な料理を作って夕食にしてもいいらしい。

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フロントまわり。

台風25号がまもなく到来ということで、オーナーご夫婦のバイクが数台既に避難していた。大型バイクの他、トライアルのバイクも。体験スクール的なこともやっているらしい。

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到着が遅かったので短時間ではあったけど、スーパーで買ってきた夕食をとりながらいろいろお話させてもらったのがとてもいい思い出。またバイクでこちらに来た際は必ずここに泊まりたい。

とてもいいライダーハウスなので、ツーリングの方は是非!

●ライダーズイン中土佐

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ちなみに台風直前で天気悪いけど、ライダーズイン中土佐のすぐ前の海はこんな感じの弓なりの砂浜。左端に写っているのがたぶん敷地内の建物。

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そして問題はここ。
幹線道路に出るまで、山の中を走らないといけないんだけど、路面濡れているだろうし落ち葉も結構あるだろうし、うっかり下り坂で滑ってコケないようにしないとなあ。

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くねくね道はちょっとワクワクする。
くねくね道が延々続くとちょっと疲弊してくる。

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でもカーブを曲がって、山の峰と海が同時に眼下に見下ろせるこんな場所にやってくると、

本当に爽快で気持ちいい!

この風景に出会うためにここまで走ってきたんだなあと。

ただこの後、同じだけの距離をくねくね下っていかないといけないのかと思うと、ちょっとゾッとするんだけどね(去年の沿岸ツーリングの帰り、千葉県内で大雨の下りカーブで路面に落ちていた小さな紙で滑ってコケたのがいまだトラウマ)。

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なんとか雨にも降られず平地に下りてこれた。

四国の太平洋岸は、津波避難タワーの設置が非常に進んでいるが、高知県内に入るとそれがこんな巨大かつ本格的なものも登場した。最上部が立派な部屋になっているので、いざという時に逃げ込むだけでなく、避難所としても使えるのかもしれない。相当な人数を収容できそうだ。

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海を見ると白波もたっていて、海岸の岩にあたっては激しく砕け散っていた。
まだ台風25号は遠いはずだが、影響が出始めているのかもしれない。

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「カツオたたきバーガー」を楽しみにしていた道の駅「ビオスおおがた」のひなたや食堂は、翌日からリニューアルオープンということでこの日は休業。

残念・・・次回こそ。

ちなみにその前に訪れた黒磯一番館も営業開始前だったが、カツオのタタキの藁焼き体験ができるそうだ。

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ちなみにバイクで走っているといろいろな看板が目に飛び込んでくるんだけど、この「土佐西南大規模公園」。計画段階の名前をそのままうっかり正式名称にしちゃったような公園名だよなあ。

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そして遂に!!!

これがあの「日本最後の清流」として全国にその名をとどろかせている

「四万十川」

河口近くだというのに、水が本当にきれい!!!
利根川下流で育った自分には本当びっくりだ。

上流にのぼっていったら、当然だけどもっとすごいのだろう。

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せっかくなので自撮り記念撮影。
時折雨が降るのでワークマンのイージスを着っぱなしだが、正直ちと暑い・・・

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結局、朝食兼ランチをいただいたのは、足摺岬に続く半島のつけねの道の駅。

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かつおたたき丼にも惹かれたが、一押しだというこの「宗田節の猟師茶づけ」にしてみた。

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カツオで作った「鰹節」ではなく、これは「メジカ」で作った宗田節。
濃厚な出汁がとれるので、主に料亭などで使われているものだそう。

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それをご飯の上にたっぷり載せたものがでてきて、まずは醤油たれをかけていただき、半分くらいになったらだし汁をかけてお茶漬けでいただくというもの。

宗田節、これだけでおつまみになりそうな味だった。
そんなわけで、売店で販売されていた宗田節の袋をいくつかお買い上げ。今回四国で初めて購入したお土産だ。今回Twitterでツーリング記をアップしているので、そこでお土産企画をやろうかなと。

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車ともバイクとも人ともほとんどすれ違わない東側のルートを走って足摺岬へ。ごつごつした岩が海から突き出す荒々しい海岸線風景を一望できるところもある。なかなかの絶景だ。

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そしてそんな道でもやはり、巡礼中の人に出くわすのが四国という地。
足摺岬近くにあるのは38番札所の金剛福寺。ひとつ前の37番札所は土佐湾沿いに100キロも離れた場所にあり、札所間最長距離だそう。

この前を歩いている人も恐らく、何日間もかけて歩いてきた方なのだろう。自分も東海道53次を歩いたのでわかるが、雨が降る中をずっと歩き続けるのは結構大変なことだ。

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そしてやってきました、四国最南端。
なにか白いものがふわふわと舞い、道に落ちてゆく。

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いったい何だろうと思っていたら、

「波の花」

断崖絶壁の下、激しく打ち寄せる波が岩で舞い散り、固まった泡がふわふわと崖の上まで舞い上がっているのだ。写真には写らない大きさだが、それがかなりの勢いで驚く。

そういえば、足摺岬と言えば台風接近時のテレビニュースでの中継の定番スポット。

確かに今も台風25号が近付いているのだが、そうでなくてもここは、いつもこんななんだよね。

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ぐるっと入り江を回り込んで、対岸に突き出している「天狗の鼻」にも来てみた。
こちらのほうが舞い上がってくる波の花がすごく、遊歩道にもふわふわと舞い降りていた。上の写真をクリックして大きな写真を表示させると、そこでも見ることができると思う。

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足摺岬灯台。

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ちなみにここは、ジョン万次郎の生家もあるところ。
単に江戸時代にうっかり漂流してアメリカに渡ってしまった人・・・というだけでない、たぐいまれなる才能を持っていた人だったようだ。帰国後の江戸時代末期そして明治維新において果たした役割も大きい。

この看板を見ると「NHK大河ドラマ化」が決定したように見えるが、上のほうの太陽マークの中をよく見ると「目指せ実現!」と書かれている。

おいおい(笑)

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道の駅おおつきで食べた「土佐ジローのタマゴを使った濃厚なバニラ」アイス。
今回はやたらアイスを食べている気がする。

土佐ジローってなんだ?と思ったら、高知県の地鶏だそう。
「土佐地鶏♂」と「ロードアイランドレッド♀」の子どもで一代種。放し飼いで飼育期間も長いとのこと。

●高知県の幻の地鶏「土佐ジロー」ってなに?

ここで、だいたい日没までに辿り着けそうな場所の目安もついてきたので、宿の予約を行った。
1日目2日目と、日没前に宿に辿り着けず、山の中のカーブも多い厳しい道を真っ暗な中走った反省から、宿はなるべく遅い時間、無理のない場所を予約することにした。

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そして四国で3つ目の県、愛媛県に突入!

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四国の西岸は、九州との間の内海で入り江も多く、穏やかな海面には養殖だろうか定置網だろうか、たくさん浮きも見える。南側の荒々しい海とは全く違った風景がどこまでも続いている。

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ラストはやっぱりくねくね道。

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でもこの道からの眺めは最高だった。

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そして下り坂が長かった!

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宿泊したのは御荘という大きな街の真ん中にあるビジネスホテル。
山の中を延々走った後だったので、突如現れたきらびやかな市街地に驚いてしまった。

さすが愛媛で、ふっこう割を使うための宿泊証明書が欲しいとフロントで頼むと、既に用紙にスタンプ・押印したものが用意されていた。利用者も多いのだろう。

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部屋はこんな感じ。
今回初めて泊まるビジネスホテルだ。

道の駅で買ってきた宗田節の小袋で、さっそくTwitterお土産プレゼント企画を実施♪

>4日目「石垣の郷、遊子水荷浦の段畑、西予の海沿い絶景ルート」に続く

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング3日目動画(9分21秒)