<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で海沿いの道をただひたすら走る「沿岸ツーリング」を続け、気付けば5年目&5回目。今回は四国一周そして瀬戸内の北側・山陽地方の海岸ルートをぐるり走ります!
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【13日目】コンビニでの偶然の出会いから「愛媛カブ主ミーティング」に飛び込み参加~尾道の高台からの夜景

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とっても偶然の、だけど今回の沿岸ツーリングの大きな思い出になるイベント参加につながる出逢いが、朝方コンビニで発生した。

ふっこう周遊割の宿泊証明書用紙をプリントしに朝コンビニに行ったところ、広い駐車場の少し離れた場所に一台のバイクが停まっていた。

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング13日目動画(7分10秒)

そのバイクの色は私と同じ濃い赤色。

よく見るとハンターカブ!!!

さらにそのハンターカブは、荷台に大きな箱を積み、両サイドに布製のバッグを取り付け、ひと目でキャンプをしながら回っているツアラーなことがわかった。

「昨夜、自分のバイクの積載を見て話しかけてくれた地元の人と楽しい話ができたよな」という思いも脳裏を横切り、滅多にしないことなんだけど、わざわざ近付いていって声をかけた。

「ハンターカブですよね?私クロスカブなんです」

その人は「下道上等 讃岐」と書かれた讃岐カブ主のステッカーをくれ、実は今日、この後公園に集合し、しまなみ海道の途中の無人島「見近島」キャンプ場に集結するカブ主ミーティングが開催されるのだと教えてくれた。

なんと!!!

讃岐カブ主って、Facebookのカブコミュニティで見たことあるぞ。
そして愛媛のカブ主主催のイベントの話も記憶にある。

それが今日開催されるんだ!
事前の申込などもなしに混じってOKと言ってもらえたので、後で見つけることができたら探しますといって別れた。

その方は丸亀市の方だった。

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それからゲストハウスに大急ぎで戻りチェックアウト。
集合場所の糸山公園にはもちろん既に影も形もなかったが、来島海峡大橋がきれいに見える場所だった。

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ラッキーなことにこの日も絶好のツーリング日和。
日差しはかなり強いが、風は涼しくバイクで走るには最高のコンディションだ。

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海面を見るとたくさんの小さな船が集まっていた。
自分は昨年の沿岸ツーリングの際に淡路島で渦潮体験をしたが、ここでもできるらしい。

●来島海峡急流観潮船(うずしお体験) / 株式会社しまなみ

公式サイトを見ると50分1500円のクルーズだが、見所いっぱいだ。

瀬戸内の多島美や日本三大急潮流の一つとして有名な来島海峡の急流を間近に体験いただけます。さらには世界初の三連吊橋「来島海峡大橋」を海上から臨み(橋くぐり)、日本一の海事都市「今治」の象徴である造船所群を湾内からも見学できます。歴史的にも戦国時代の村上水軍の居城跡「来島」(くるしま)や、明治時代に建てられた芸予要塞の砲台跡が残る「小島」(おしま)などがあり、 歴史ファンならずとも魅了される見どころ満載の体験型クルーズです。

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そして橋をおり、すぐの場所にある道の駅「よしうみいきいき館」の脇を通ると・・・

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駐車場に集結してました!!!

こんな早くに合流できるなんて。

愛媛カブ主ミーティング、どうやらここが正式な集合場所だった模様。
思っていた以上の規模のイベントで、たくさんのカブ、そして人が集まっていた。

「さっきコンビニで丸亀のハンターカブの人から教えてもらい」

こんなに人数いたのに「丸亀のハンターカブ」で話は通じ、すぐ連れて行ってもらえた。そしてここから自分も合流させてもらうことに。

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お隣・香川から参加している讃岐カブオーナーズのメンバーの方も多かった。Tシャツ格好いい。四国はカブコミュニティの活動が活発なのかも。北海道・九州同様、ツーリングに最適な場所もたくさんあるもんなあ。うらやましい。

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ちなみに自分がコンビニで声をかけたハンターカブさんはこれ。
この積載を見て、「一体どれだけ遠くから来ている人なんだろう」という好奇心で近付いていったのに、ナンバープレート見たら走って100キロほどの丸亀市で拍子抜けしたっけ。

前入りで、私が当初泊まる予定だった大角鼻キャンプ場でテント張っていたそう。

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そして主催者の方から橋の料金の話など説明を受け、いざ出発。

実は自分にとってこれ、念願の「カブツーリング」初体験だった。

普段ソロツーリングばかりの自分。地元バイクショップ主催のツーリングに参加したことが一度だけあるんだけど、まだ走り慣れていない頃だったこともあり、大型・中型バイクだらけの中でまったくついていけず、途中離脱したことも。

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「小型バイクの人達と、できればカブと走りたい」

そんな念願が、まさかこんな場所で突然かなうとは!!!

道行く自転車の人達も、見たことないような数のカブ集団にびっくりし、驚きの顔で写真を撮っていた。そりゃびっくりするだろう。

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大島の東側の海岸は本当に走りやすく、そして海も島もすぐ近くで眺めも最高だ。

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そして大島大橋。

昨日は全く気付かなかったが、大島と伯方島の間に小さな島「見近島」があり、そこに下りてゆくスロープが橋の途中に作られていた。

見近島は無人島で、橋げたのひとつが設置されている。
その脇にキャンプ場があるのだ。

●旅人の聖地・見近島キャンプ場(愛媛県今治市・しまなみ海道) | リョウセンノキヲク

上の記事にも書かれているが、自動車道からこの島に下りるルートはなく、「歩行者・自転車・125㏄以下の原付バイク」でやってきた人だけが利用できるキャンプ場だ。

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見近島キャンプ場に集結するカブ!

このカブミーティングに参加するメンバーと、もう一組がテントを張っていたくらいで本当に静か。

隣接するビーチも本当にきれい。

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女性の参加者も何人もいた。
記念にもらったステッカー、お洒落♪

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記念に写真も撮ってもらった。

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GoPRO的な中華アクションカメラ。
エンジンかければ自動的に撮影開始するようにしているそう。格安アクションカメラでそんなこともできるんだ。知らなかった。

自分は今、いちいち充電バッテリーを取り換えながらドライブレコーダー替わりのカメラを動かしているので、帰宅したらこの方法に切り替えたい。

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いろいろな方とお話をした。
Facebookのカブコミュニティに参加している方がほとんどで、自分が過去に投稿した沿岸ツーリングの話を覚えてくれている方もいた。

四国のカブライダーの知り合いが一気に増えて大満足。

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写真はじゃんけん大会でもらったくまモンのぷっちょ。

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数時間キャンプ場でまったり過ごした後、希望者で大島の展望台に向かうということだったが、自分は進行方向が逆になってしまうのと、暗くなる前に本州に戻らないとというのがあり、ここで離脱した。橋の上から見下ろしたキャンプ場。

奥には伯方島の造船所も見える。

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伯方島の道の駅も大賑わい。
よく考えたら週末だし、それまでの週末が台風影響でつぶれていたんだからそりゃ人出も多いわけだ。

ここに来ている自転車乗りの人達には、かなりの数の香港人も混じっていた(チーム名らしきウェアを着ているのでわかる)。

伯方の塩ソフトクリーム。

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アートなスタンドも。

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昨日まわらなかった側の島外周を走りながらのんびりと北上。

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大三島には、一般見学ができる「伯方の塩」を作る伯方塩業株式会社の工場もある。

入り口手前に置かれた金属の筒のチャイムは、左から順番に叩いていくと「はかたのしお」のCMの馴染みあるメロディになる。

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伯方の塩を使った商品いろいろ。

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伯方の塩の「伯方塩業株式会社」が作られた経緯がとても興味深かった。
日照時間も長く海面も穏やかな瀬戸内海には、昔からたくさんの塩田がありそれで生計を立てている人も多かった。

ただその塩田が法律によって全廃されるということが昭和46年に起こった。私が生まれた翌年だ。

1971(昭和46)年、私たち日本人が永年親しんできた塩田塩が「塩業近代化臨時措置法」の成立で全面的になくなり、塩化ナトリウム99%以上の過精製塩=イオン交換膜製塩が出回ることになりました。それに対し、不安を抱いた松山市在住の有志が自然塩存続運動を起こしました。

●「伯方の塩」の誕生 | 「伯方の塩」のあゆみ | 伯方の塩R | 伯方塩業株式会社

その草の根運動の中から誕生したのが「伯方塩業株式会社」で、当時専売品だった塩を民間で製造販売することが可能になったそう。

ただ塩田を残すための運動自体は実らず、今伯方の塩で作っている塩も、輸入したメキシコやオーストラリアの天日塩田塩を材料に製塩をしている。

そのあたりの話もここに書かれている。

●「塩」Q&A | 「塩」豆知識 | 伯方の塩R | 伯方塩業株式会社

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流下式枝条架併用塩田。
昔ながらの塩田を再現し、ここで作った塩「されど塩」も売店で販売していた。

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大三島の「くろしお」でちょっと贅沢なランチ。

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刺身はヒラメとタイ。

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多田羅大橋を渡ると広島県・尾道市。

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ここではドルチェ本店に立ち寄り、ソフトクリームを。

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「愛媛の栗」「瀬戸田のはるか」のダブルコーンにしたところ、単なる「栗味」ではなく、大粒の栗がごろごろと。これは美味しい!

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そして橋を渡り遂に本州に。

いやー、しまなみ海道最高だった!

時間さえあればもう一往復したいくらいだよ。

・・・なんて感慨にふけりながら橋をバックにバイク写真を撮っていたのだが・・・

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実はここ、本州ではなくまだ向島だった。
いくつも橋と島を越えていたから数もわからなくなっちゃったよ・・・(Tweetした後に気付いたのでちょっと恥ずかしいことに)

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カブイベントで予定より遅くなったこともあり、尾道に一泊することにした。適当に選んだホテルが大当たりで、行ってみたらなんと高台、千光寺公園の一角。

●尾道ビュウホテルセイザン

写真に写っている町は、尾道市街地ではなく、海峡を越えた対岸の向島の工業地帯だ。

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普通のビジネスホテルの部屋に見えるが・・・

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窓の外は絶景。
対岸にはドックもあり、製鉄工場も。

海峡にはひっきりなしに船が航行していて、窓辺で見続けても見飽きることのない風景だ。

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ホテル一階にはなぜかタイレストラン。

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尾道ラーメンでもと思っていたのだが、バイクで山を延々と下るか、ホテル脇の長い長い階段を上り下りして駅周辺まで行かないといけないので、このレストランで夕食をとることにした。

ここからも客室と同じ風景を満喫できる。

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グリーンカレーセットはこの量で1,050円。
日曜夜だというのに、こんな最高の景色のところなのに、なぜディナータイムに客が私一人なのか全然理解不能だ。

景色も食事も店内雰囲気も本当によかった。
ホテルスタッフ兼任のスタッフも感じいいし。

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そして明日は楽しみにしていた「呉」。

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本当にいい一日でした。
愛媛カブ主ミーティングでお会いできた方々とのご縁に感謝♪

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>14日目「牡蠣養殖いかだを眺めながら呉市に到着!軍港の歴史を学び江田島へ」に続く

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング13日目動画(7分10秒)