<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

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<小型バイクでツーリング>四国・瀬戸内海沿岸ツーリング記

110ccの小型バイク「クロスカブ」で海沿いの道をただひたすら走る「沿岸ツーリング」を続け、気付けば5年目&5回目。今回は四国一周そして瀬戸内の北側・山陽地方の海岸ルートをぐるり走ります!
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【14日目】牡蠣養殖いかだを眺めながら呉市に到着!軍港の歴史を学び江田島へ

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尾道から呉に至る道は、その大部分が海のすぐ隣。山陽本線も同じところを走るので時折列車とすれ違ったり追い越されたり。

▼四国・瀬戸内海沿岸ツーリング14日目動画(7分18秒)

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おそらく内陸を走る国道2号線はトラックなども多数走って緊張感も漂う道だろうと思うが、こちらはのんびり。車も少ないのでマイペースで走れるのがうれしい。

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海もきれいだし。

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造船所を背景にバイクとツーショット自撮り。交通量が少ない道だとこんなことも照れずにできる。

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展望のいい休憩スペースも。

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かなり尾道から走ったつもりだったのに、実は目の前に見えている島々がしまなみ海道で通った島だと知りびっくり。

よく考えたら、しまなみ海道は真南に向かう道ではなく、南西方向に伸びていたんだ。

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地名忘れてしまったので後で補記したいが、古い建物群が残る地区。

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ふと港の一角を見ると、何かびっしり針金が何かに通したものが大量に並べられていた。

なんだなんだと思って近付いてみると、牡蠣養殖で使う帆立貝の貝殻。

養殖ではこれに着床させ、育てていく。

広島のかきが出来るまで

「抑制が終わると採苗連からかきの付いているホタテ貝の貝殻を外します。その後新しい針金に一枚づつ移し替え、垂下連(すいかれん)を作ります。一つの垂下連には約40枚のホタテ貝を使います。出来上がった垂下連は沖合いの養殖筏に吊るします。」

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これはなんだろう。ツボ?タコツボ?と思ったら正解。この辺りは瀬戸内海でも有数のマダコの産地なのだそう。初めて見た。

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そして道端の建物に「かき直売所」の看板を頻繁に見るようになってきた。小さな作業小屋のようなところで・・・

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隣接して何やら養殖牡蠣を引き上げたりするような設備があるところも。

直売所は養殖業者の直営。これ以上に新鮮な牡蠣は存在しないだろうなあ。

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海面びっしりに牡蠣の養殖場が広がっているところも。

イカダではなく、木の柱のようなものにずらり垂下蓮が吊るされている。

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そして呉市に入った。

戦前は海軍の拠点が置かれていた港町で、東洋一の軍港とも称えられていたそう。昨年見たアニメ映画「この世界の片隅に」の舞台となった街だ。

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知り合いでも呉に親戚がいる人や何度も訪れているという人がいたので、Facebookで事前に訪れるべき場所を投げかけていた。

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その中のひとつが、冷麺で人気の呉龍。尾道ラーメンも我慢して向かったのだが残念かな、定休日だった。

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もう一軒、二人から「絶対に食べるべし」と言われたのが、福住フライケーキ。

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揚げたてのまん丸いフライケーキは一個80円。何なのか完全に正体不明だが三個買ってみた。紙に包んでくれるレトロな包装がなんだかいい。

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食べる場所を求めやってきたのは、次の目的地・大和ミュージアム。ここは港に面した場所にあり、海との間は広い芝生の公園になっていた。

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「三個は多かったかなあ、遠慮せず一個だけ注文でもよかったのかも」と一瞬思ったが、一口食べて後悔撤回。

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めちゃうま。

何個でもいけちゃう。まわりサクサク、中はしっとり、餡は上品な味と舌触り。こりゃ私だって人に勧めるわ。

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行き交う船を眺めながらしばしまったり。

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そして大和ミュージアムへ。

大和とはもちろん、太平洋戦争直前に建造された軍艦大和だ。ここ呉海軍工廠で作られ、全長263メートル、当時世界的にも非常に高い水準だった日本の造船技術の全てをつぎ込んだ作られた最大級の軍艦だ。

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この模型は1/10サイズ。

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特攻兵器の回天や、特殊潜航艇の海龍なども展示されている。自分は一人でまわっていたが、ガイドさんに説明してもらいながら見学しているグループも多かった。

ボランティアスタッフによる展示解説ツアーなどもあるそうなので、時間がある方は調べてそれに参加した方がずっと理解が進むと思う。

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様々な展示コーナーがあり、日本海軍のこと、明治以降の日本の造船業の発展、第二次世界大戦、さらに船の仕組みなどまで、学ぶこと多い施設。

やや駆け足になってしまったので、機会があればもう一度ゆっくり回りたい。

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向かいには入場料無料の「てつのくじら館」こと海上自衛隊呉史料館がある。空に向かって浮上するかのような赤と黒ツートーンの潜水艦が非常に目立つ。

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ここでは、戦後、日本列島近海にびっしり撒き散らかされていた機雷の除去というミッションを担ってきた海上自衛隊の活動の歴史を学ぶことができる。

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様々なタイプの機雷も展示されていた。

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そして建物に隣接して設置されていた潜水艦。てっきりオブジェかと思っていたら本物で、しかも中に入れるのだという。

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通路も両側にびっしり設備機材など。広い空間などなく、三段ベッドも一番上の段の天井は潜水艦の筒状の形状の影響を受け斜めにカーブ。

この狭い空間の中で、同僚・上司と24時間額付き合わせて生活しなくちゃいけないのは苦痛すぎる。

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操縦席に座らせてもらって記念撮影。ここもボランティアスタッフが解説などしてくれる。

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お土産いろいろ。Twitterお土産企画用に、青迷彩のフェイスタオルを購入した。

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次にやってきたのは呉市役所。

かなり立派な高層ビルだが、この最上階の展望レストランで、海自カレーが食べられると聞いて。市をあげて展開しているもので、他に大和ミュージアム隣接のカフェにもある。

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ガーン!

呉龍の冷麺に続きまた食べそびれた。朝から口にしたのはフライケーキ三個だけだ。

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展望なかなか。

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そこから江田島に向かうことに。坂の多い街で、高台に上がると港が一望できる。海上自衛隊の船も。

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呉は、全部しっかり回ろうと思ったら丸一日あっても足りないかもしれない。

自分が滞在したのは半日程度だったが、また来て、今度は一泊二日でゆっくり見て回りたいなと思った。

他にはない歴史を背負った風情が漂う街だ。

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そして江田島へ。

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夕陽スポットだというビーチに建つ、サンビーチおきみに泊まることにした。まあビーチに着いてから電話して予約したんだけど。

このホテル、10月末での閉館が公式サイトで告知されていた。

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このビーチの西方向には厳島神社がある宮島、そして岩国がある。明後日には走る予定の場所だ。

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今回の沿岸ツーリングでおそらく一番高い宿泊費になるかな。ツインルームの一人利用、オーシャンビュー。目の前に海が広がる展望温泉もある。

直前の予約で夕食は無理とのことだけど、最寄りのコンビニ・飲食店まではバイクで15分以上とのことだったので、フロント前の売店で販売されていたおつまみで空腹を誤魔化すことに。

まさかの三食抜きになってしまった一日。

>15日目「江田島の旧海軍兵学校から広島・原爆ドーム、平和記念資料館で思わず涙」に続く

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