押日地区の中でもっとも北側にあるトンネルで、入り口がちょっと見つけづらい場所にある。公道から斜めに伸びる未舗装の道を進み、竹林を回り込んだ先に、草木に覆われた穴らしきものが見える。ひとつ南側にある後呂トンネルまでは今も往来に使われているようだが、坊谷トンネルは両側開口部に落ち葉や枯れ枝なども堆積し、ほとんど使われていないようだった。「もばら風土記」によると、トンネル開通後まもなく農道が作られたため今はほとんど利用されなくなったとのこと。
概要
住所 | 千葉県茂原市押日 |
全長 | 32メートル |
建設時期 | 1964年(昭和39年)頃 |
駐車場 | ─ |
トイレ | ─ |
マップコード | 130 708 844*28 |
アクセス
詳細は下記リンクよりGoogleマップを開き確認のこと。
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訪問レポート
<訪問日:2020年2月14日>
押日地区の中ではもっとも北側にある素掘りトンネル。
写真は公道からのアクセス地点を北側から見たところ。
南の新興住宅地側から北上してきた場合には、斜めの細い未舗装の道に徒歩で入り竹林などを大きく回り込むように山側に進む。
途中の道はこんな感じ。
かなり近づくまでトンネルの入り口は見えてこない。
というのも、こんな感じで木の枝に覆われて隠れてしまっているから。
他の押日地区の多くの素掘りトンネルとは違い、地元の人の往来はほとんどないようだ。道は枯葉で覆われている。
そして切通しの壁にも木の枝が覆いかぶさっている。
本当にトンネルになってるのかな。
向こう側の出口は埋もれちゃっているんじゃないだろうか?
・・・なんて思いながら近づいていくと。
ちゃんと反対側がの出口がぽっかり穴をあけていてほっとする。
近付いてみると、実はつるんとしてとてもきれいな開口部。
そしてトンネル内も非常にきれい。
木の枝や落ち葉も積もっていない。
地面の両側には溝が掘られていた。
西側の出口。
こちらも両側は苔びっしり。
西側の道もやはり落ち葉や木の枝が積もっていた。
往来はやはりほとんどないのだろう。
「もばら風土記」によると、このトンネルが作られたすぐ後に農道が開通し、使われなくなったとあった。
せっかく作ったのももったいない・・・。
西側の出口。
出口部分は滑らかな曲線になっている。
部分崩落なども少ないようだ。
水たまりもできていた。