押日地区の素掘りトンネル群は、山に沿って列をなして作られているが、ひとつだけ外れた場所にあるのが細田トンネル。南北どちら側からでもたどり着けるが、集落の間の道をまっすぐ進んだ突き当りに開口部がある北側からアクセスしたほうが迷いにくいと思う。かなり長いトンネルで、内部は緩やかなS字カーブを描いており、外光が差し込まない場所があるため中央あたりには照明が設置されている。南側の出口の先は下り坂になっており、少し進んでからトンネル上部を見ると八幡神社の鳥居が見える。押日地区中心部の集落から茂原街道に出る近道にもなっているらしく、地元の方も徒歩・自転車・車で通っている道のようで、見通しも決してよくないので、通行の際は注意が必要。
概要
住所 | 千葉県茂原市押日 |
全長 | 51.7メートル |
建設時期 | 1900年(明治33年)頃 |
駐車場 | ─ |
トイレ | ─ |
マップコード | 130 707 536*47 |
アクセス
詳細は下記リンクよりGoogleマップを開き確認のこと。
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訪問レポート
<訪問日:2020年2月14日>
押日地区の南寄りのところにある素掘りトンネルで、南北どちら側からでも見つけやすいが、今回は北側から。
両側に住宅が点在する、古くからありそうな道が、途中から未舗装の道になりトンネルへと続く。
トンネル出口すぐのあたりがカーブしている。
道が細いので、バイクや自転車などはトンネルから少し離れた路肩にしっかり退避できるところに停めてきたほうがいい。トンネル内もカーブしており後方から車が来たとしても目視では状況が確認できなくなってしまうので。
ここはとりわけ、トンネルの上の厚みがない。
トンネル上が凹になっているので、ここももともと道があった下にトンネルを掘ったのだろう。
かなり長めで、かつ緩やかなS字型にカーブしている。
トンネル内の内壁は崩れた跡などもなく非常にきれいだ。
車の往来もあるようだ。
そしてカーブで中央あたりはかなり暗くなっていることもあり、照明が取り付けられていた。
ここを車で走っていて、反対側から対向車が来てしまったらどうなるんだろう。
そこそこ距離あるしカーブだし、トンネルの先も細い道の切通だし、相当の距離をバックで戻らないといけなくなるぞ。
そして南側の出口。
こちらも開口部は左右対称の均整とれたフォルムだ。
トンネルの南側。
やや下り坂の道になっていて、少し先に行けば大きな幹線道路にでる。
振り返るとトンネルの左上に白い石造りの鳥居が見えた。
トンネルの真上には神社がある。
トンネル南側の開口部を外から撮影。
「もばら風土記」には「近く切通しにする計画がある」との寂しい記述。
いやきっとそうなれば道幅も広げられるだろうし、交通の便もよくなるだろうから地元の人にとっては間違いなく便利なことなのだろうけど。
その後停めていたバイクに戻り、トンネル内を通過。
南側の公道からアクセスする場合には、ここから入っていく。茂原街道(県道14号)から一本奥に入った道だ。