素掘りトンネル密集地がある押日地区の西側、国府関地区で1923年に掘られた古いトンネル。縦長で天井が高いのは、「もばら風土記」によると、トンネルを抜けるために坂道を登らなければいけなかったため、冬場に坂道を削ってトンネルの床を掘り下げていったためとのこと。断面の形状からもそれがうかがわれる。未舗装の道だが車の往来もあるようで、両側にのどかな田園風景が広がる。
概要
住所 | 千葉県茂原市国府関 |
全長 | 37.5メートル |
建設時期 | 1923年(大正12年) |
駐車場 | ─ |
トイレ | ─ |
マップコード | 130 706 745*20 |
アクセス
詳細は下記リンクよりGoogleマップを開き確認のこと。
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訪問レポート
<訪問日:2020年2月14日>
押日地区より西側の、畑が広がるのどかな風景の中に突如現れる素掘りトンネル。
トンネルがあるということより、「なぜこんな場所にいきなり細長い丘があるんだろう」という不思議さがあるところ。
ここも、どこからアクセスしたらいいか、ちょっと悩む場所ではあるので、Googleマップで場所を確認してから向かってほしい。
畑の中の未舗装の道を進むと、ちょっとカーブした先にトンネルの口が姿を現す。
往来に使われているらしく、落ち葉堆積などもなくきれい。
そして開口部の形も整っていてきれい。
ここの特徴は、幅に比べ高さがあること。
「もばら風土記」によると、掘り下げが行われて今の形になったとのこと。
確かに形を見ると、雪だるま的な断面をしており、元のトンネルから高さも幅も大きくしているらしいことが伺える。
トンネル内はまっすぐ。
車も通行しているようだが・・・
タイヤの跡見る限り幅ぎりぎりだよねここも。
すごいなあ。
反対側の出口も同じように縦長。
そして出ると同じような畑が広がっている。
少し先に見えるのが押日地区の分譲住宅街だ。
東側から見たトンネル。
上は竹林。
よく見るとたくさん倒れている。
やはり2019年の台風の影響だろうか。
「もばら風土記」の写真。
反対側に戻り、バイクでトンネル内を通過。ぬかるみなどもなく快適に走れる。