房総半島素掘りトンネルナビ
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房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

[茂原] 花立(はなたて)トンネル

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新興住宅地「緑園台」の最北部、Googleマップ上では三差路のところが実際には交差点になっており、北西方向に延びている道を進むと途中から畑の間を通る未舗装の道になり、突き当りが花立トンネル。開口部の上には竹が生え、手前の両側の苔むした壁も「密林の中のトンネル感」たっぷり。トンネルは左右対称のバランス取れた形で、中の岩壁はごつごつ。反対側の開口部の先はやや長めの切通のようになっており、そちらの両壁も苔むしており、両脇は竹やぶ。さらに進むと梅の花などが咲く静かな広場にたどり着く。

概要

住所千葉県茂原市押日
全長48メートル
建設時期昭和10年頃
駐車場
トイレ
マップコード130 708 381*56

アクセス

詳細は下記リンクよりGoogleマップを開き確認のこと。

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動画

準備中

訪問レポート

<訪問日:2020年2月14日>

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新興住宅地「緑園台」の最北部、Googleマップ上で見るとちょっと尖ったような三差路になっているところ。
実際には交差点で、北西方向に延びる道を進むと途中から畑の間を通る未舗装の道になる。

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こんな感じ。そのまままっすぐ山のほうに向かっていくと・・・

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突き当りにぽっかり穴。

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昭和10年ころに掘られたという花立トンネルだ。

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東側の入り口にはびっしりと落ち葉。
通行に支障はないものの、手前両脇の切通しの壁部分からも枝が垂れ下がり、ちょっとしたジャングル感。

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上部は竹林になっており、壁から伸びているのは竹の根のようだ。

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横長の台形の断面。

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均整のとれた形で、奥までまっすぐほぼ同じ形でつづいている。

奥もやはり竹林なのだろうか。緑色に輝いている。

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坑道内は落ち葉の堆積などもない。

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自転車だろうか、タイヤ痕もあった

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西側の開口部。
その先は両側にまっすぐ切り立つ壁が続いている。緑色に光っていたのはどうやらその壁にびっしりと生えた苔だった模様。

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切通部分の両側も竹林。
その竹が何本も倒れて道に落ちて突き刺さっている。

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この辺りも台風15号で被害を受けているので、その影響かもしれない。一度は除去しても、ダメージを受けていた竹がまた倒れてくることが結構あるので。

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少し進むと開けた土地にでてきた。
梅の花が咲き、鳥が鳴き、のどかな里山風景。

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振り返ると竹林。
トンネルから見た時の印象以上に倒れていた。

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再びトンネルに戻る。

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西側開口部には、こんな大きなくぼみもあった。

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崩落した感じでもないので、仏像安置などのために掘られたものなのだろうか。

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壁や天井からの部分的な崩落はそこそこあるようで、地面を見るとこんな感じで塊が落ちている。手でちょっと力を加えるだけでもぽろぽろと崩れてゆくもろい。それでも一定の大きさのものが頭上に落ちてくればケガすると思うので、通行時は注意も必要だ。自分はバイク用のヘルメットをかぶりっぱなしで歩いている。