房総半島素掘りトンネルナビ
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房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

[茂原] 木生坊(きしょうぼう)トンネル

写真写真写真写真

野本トンネルの西側の出口から少し先に進むとY字路になっている場所があり、そこから左手の道を少しあがったところにトンネルがある(その分岐点から2つのトンネル開口部が同時に見える)。野本トンネルが今も人の往来に使われているのに対し、木生坊トンネルの東側の出口の前には樹々がうっそうと茂り、先に進むことはできない。富士見中学校側に延びる道があったと思われるがまったくわからず、また富士見中学校側の公道からもそれらしき入り口は見つけられなかった。トンネルは8メートルと茂原の素掘りトンネル群の中ではもっとも短い。もばら風土記によると、船着き神社から東に続く山並みを150メートルほど進むとこのトンネルの真上に出るそうだが、現在、船着神社からこのトンネルに至る道はおそらくない。野本トンネルと木生坊トンネルは、西側の公道からのアクセスも可能。トンネルすぐ近くの住宅の方によると、「三毛猫ホームズ」撮影に使われたこともあったそう(野本トンネルと木生坊トンネルのどちらかは未確認)。


概要

住所千葉県茂原市押日
全長8メートル
建設時期明治末か大正初期
駐車場
トイレ
マップコード130 678 828*81

アクセス

詳細は下記リンクよりGoogleマップを開き確認のこと。

野本トンネルからすぐの場所にあり、富士見中学校側から野本トンネルに入り、西側の開口部から出て少し先に行ったところの三差路を左に曲がった先。

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動画

準備中

訪問レポート

<訪問日:2020年2月14日>

写真

実は一回目に訪れた際、押日地区で唯一見つけられなかった素掘りトンネルがここ。
野本トンネルのすぐそばにあるはずなので、2回目の今回は西側から攻めてみることにした。

写真の右側にある道を徒歩で進んで竹林に。
ピンク色の花は確か梅だったと思う。

写真

なだらかな坂道を登っていくと・・・

道が2又に分かれていて、その先にトンネル開口部が2つ。

あれれ・・・こんな簡単なことだったの!?
前回なぜに気付かなかったのか不思議なほど。

左側が「野本トンネル」で、右側少しあがった場所に見えるのが「木生坊トンネル」だ。

写真

こちらが「野本トンネル」。
長方形の整った形で、手前の切通し状態の両脇の壁面には緑のコケがびっしり。

写真

「木生坊トンネル」までの道は少し傾斜がある。
登りきったところに丸いトンネル開口部。短いようでその先の開口部も見える。

写真

これがトンネル西側。
しわがよった布のような味わいのある開口部だ。

写真

中はごつごつしていて迫力もある。
トンネル内はやや下り坂。

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そして気になるのは東側の開口部。
さんざん探したけど見つからなかったのはなぜ!?と思いながら入っていくと・・・

写真

トンネルのすぐ先で道は途絶えていた。
かなり探したが、道だった形跡もわからなかった。おそらくもう長い間、このトンネルは使われていないのだろう。

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東側の開口部。
手前の壁面には木の太い根っこも飛び出していて、まるでジャングルの中の穴のよう。

写真

地元の人の往来に使われていないトンネルで、管理・点検なども行われてはいないと思うので、通行には注意が必要。入る際は自己責任で長時間の滞在は避けたほうがいい。