房総半島素掘りトンネルナビ
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房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

抜けた天井から青空が広がる

月崎トンネル

写真写真写真写真

中央部分の天井がぽっこり落ち、そこから空を見上げることができる素掘りトンネル。トンネルからはすくっとまっすぐ立ち並ぶ樹々が根元から見え、まるで自分が大きな穴に落ちてしまったかのような不思議な感覚になる。

他の素掘りトンネルからはちょっと離れた場所にあり行き方はちょっと悩むかもしれないが、道自体は舗装されており走りやすい。ただ車の場合対向車が来た時にすれ違える場所が少なく、また崖崩れ危険箇所も多数。さらに携帯の電波が怪し気なのでそのあたりは自己判断・自己責任で。

小湊鉄道月崎駅から向かう場合は、県道172号線を南西の方向に進み、「いちはらクオードの森」という大きな標識が現れたところで右折。その後いちはらクオードの森の少し手前「林道月崎1号線」という標識が現れたところで左折。川に沿った道をずっと走っていくと月崎トンネルに到着する。林道に入る場所は、下記のレポート内の写真を参考にしてほしい。

概要

住所千葉県市原市柿木台
全長未確認
建設時期未確認
駐車場
トイレ
マップコード130 150 672*81

アクセス

<車・バイクの場合>

月崎駅から県道172号線を南西の方向に250メートルほど進み、「いちはらクオードの森」案内板が現れたら右折。その後650メートルほど進み「林道月崎1号線」という標識が現れたら左折、そこから林道を1キロほど進む。

<公共交通機関の場合>

小湊鉄道月崎駅から徒歩33分(2km)

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動画

▼月崎トンネル─バイク(3分44秒)・・・トンネルは2分55秒あたり

▼月崎トンネル─徒歩(1分06秒)

訪問レポート

写真

ここは、ブログなどを読んでいると道がわからず辿り着けなかった人もいるようなので、少し手前の曲がり角の写真から掲載しておく。
まず最初は「いちはらクオードの森」の標識。これは非常に目立つので大丈夫だろう。

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次は林道月崎1号線へと左折するポイント。
この道のすぐ右側を細い川が流れている。

写真

途中の道はこんな感じ。
落石注意という看板が何か所かあるが、右側は切り立った崖で確かに何か落ちてきそうな怖さはある。どこかにつながっている道ではないので車通りはほとんどないが、車同士がすれ違える場所は限られる。

写真

月崎トンネル。
2連のトンネルだが、もともとは1つのトンネルで、天井が落盤した結果このような形になったそう。

入り口部分は曲線で、なめらかな内壁も美しい。

写真

天井が抜けている部分は結構長い。
ついでにいうと、これはトンネルではなく最初から切り通しでよかったのでは?と思ったりも。

トンネルの出口側の両脇の斜面を登ると、この天井が抜けた部分の両脇からトンネル内を見下ろすこともできる。ただしトンネルのふちは土も崩れやすくなっており、落ちると下はアスファルトなので自己責任で十分注意の上。

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すっくと林立する樹々を地面より下の位置から見上げるのはなかなか新鮮。
自分が地面の大きな穴に落ちたような錯覚にもおそわれ、なんとも不思議。

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内壁には一面、こんな穴状の模様もついていた。
掘った時のものなのか、それとも風化などでこうなっているのかは未確認。

写真

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他の素掘りトンネルとは大きく異なる個性的な風景ゆえ、ついつい写真をたくさん撮ってしまう。訪れた素掘りトンネルの中でも「もう一度行きたいスポット」トップ3に入り、当サイトのタイトル画像もここの写真を使っている。

少々行きにくい場所ではあるが、見る価値あり!