房総半島素掘りトンネルナビ
房総半島素掘りトンネルナビ

房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

将棋の駒のような五角形が連なる

柿木台第一トンネル

写真写真写真写真
将棋の駒を思わせる縦長の五角形に掘られた美しいトンネル。これは「観音掘り」という古来のトンネル掘削方法で、上部からの圧力をバランスよく左右に分散させることでトンネル崩壊を防いでいるとのこと。近隣にある「永昌寺トンネル」も同じ観音掘りのトンネルだが、柿木台第一トンネルのほうがシャープな五角形となっている。 小湊鉄道の飯給駅と月崎駅の間には3つの素掘りトンネルが残るが、北側の飯給駅から向かう場合、このトンネルがひとつめ。少し先に「柿木台第二トンネル」があり、さらに進むと「永昌寺トンネル」があり、永昌寺トンネルを通過すると月崎駅前を走る県道172号に出る。 飯給駅からは1.2kmで徒歩18分ほど。飯給駅→柿木台第一トンネル→柿木台第二トンネル→永昌寺トンネル→月崎駅というコースでハイキング兼ねた素掘りトンネル巡りも可能。 飯給駅前には「世界一大きなトイレ」があり、数台が停められる駐車場もある。

概要

住所千葉県市原市柿木台
全長76.9メートル
建設時期1899年(明治32年)推定
駐車場
トイレ
マップコード130 212 160*24

アクセス

<車・バイクの場合>

県道160号が小湊鉄道と交差する地点の少し西側から柿木台に向かって南下する細い道に入る/養老渓谷方面から来る場合は月崎駅から県道172号を東に進んだ場所左手にある永昌寺トンネルをくぐりそのまま道沿いに北進

<公共交通機関の場合>

小湊鉄道飯給駅から徒歩18分(1.2km)

関連記事リンク

動画

▼柿木台第一トンネル─バイク(1分42秒)/YouTubeで見る

訪問レポート

写真

永昌寺トンネル同様、観音彫りという工法で作られたトンネル。
解説プレートが設置されていたが、ちょっと苔むしてしまっている。

写真

トンネル北側の出口。
五角形だが上部が少し崩れたのか、美しい五角形にはなっておらず将棋の駒というよりは人型。

写真

でも奥を見ると、照明に照らされたトンネル内はちゃんと五角形になっていることがわかる。

写真

素掘りトンネルでは珍しく、照明もしっかり取り付けられており中は明るい。
五角形でやや裾広がりになっているためだろうか、道の両端少し内側に入ったところにポールが設置されている。バイクなら問題ないが、ワゴン車などが脇に寄りすぎると内壁に擦ってしまうのかもしれない。

写真

写真

左右対称で非常に美しい五角形。

写真

反対側の出口に近付いてきたところ。

写真

写真

振り返ってみるとこんな感じ。

写真

南側の出口にも同じ内容の解説版が設置されていた。こちらは新しいのか、苔むしておらずきれいだった。

写真

南側の出口。