房総半島素掘りトンネルナビ
房総半島素掘りトンネルナビ

房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

林道にひっそり静かにたたずむ門

<仮名>小田代素掘りトンネル1号

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二階建てトンネルで知られる「向山トンネル」をくぐり、養老川を越え、奥養老バンガロー方面に向かう道を西に進み、トンネルの少し手前、道が右に向かって曲がっているところで左側の細い道を入る。その道の入り口には「房総ふれあいの道」という標識が立っている。しばらく緩やかな登り坂で距離にして300メートルくらいの場所に<仮名>小田代素掘りトンネル1号が登場する。 まっすぐなトンネルで、遠くから見た時には出口も大きく見え、トンネルというよりは「門」のように見えるのだが、実際に入ってみると予想よりは長いトンネルだった。内壁には地層がくっきりと浮かび上がり、触るとぽろぽろと崩れてゆく。 少し先の右側にもうひとつの素掘りトンネルがある。またずっと先に進むと行き止まりになる。

概要

住所千葉県夷隅郡大多喜町小田代
全長未確認
建設時期未確認
駐車場
トイレ
マップコード309 889 070*66

アクセス

<車・バイクの場合>

養老渓谷温泉から向山トンネルをくぐり奥養老バンガローに向かう道の途中で左折して林道に入る/車の場合、養老渓谷温泉の有料駐車場に車を停め、徒歩で訪れることも可能

<公共交通機関の場合>

養老渓谷温泉の中心地から1.4キロほど(徒歩22分程)/小湊鉄道養老渓谷駅から路線バス(養01「栗又・ごりやくの湯行き」)乗車5分、弘文洞入口バス停で下車すればそこから徒歩20分程

動画

▼小田代素掘りトンネル1号─バイク(1分33秒)

訪問レポート

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養老渓谷温泉のメインストリートから、向山トンネルを越え養老川を越えて奥養老バンガロー村に向かう途中、トンネルの少し手前にこんな分岐点がある。

房総ふれあいの道と書かれた案内表示。
錆びた鉄のポールの先端についていた標識はどうも落ちたらしい。

緩やかな坂道は途中でカーブしており、その両脇は段々の畑になっていた。

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しばらく進むと突如現れる・・・トンネルというより門?

入り口と出口が完全に重なって見えるので、長さがほとんどない門のように見えるのだ。

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でも近付いていくと違った。
ちゃんと長さもある立派なトンネルだ。

向こう側の出口はちょっと歪んだ五角形。

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コンクリ補強なども行われていない素掘りトンネル。
内壁もワイルド。苔が生えて緑色に染まっているところも。

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バイクと記念撮影。
土を掘って作ったトンネルなことがよくわかる。

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自分も入って記念撮影。

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開口部の縁とか、いつ崩れ落ちてきてもおかしくない気がしてしまう。

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写真だけ見るとトンネル内でかなり傾斜しているように見えるが、実際は地層が斜めになっている。ちょっと記憶があいまいだが、トンネル地面自体はそれほど傾斜してなかったはず。

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指でこするだけでぽろぽろとこぼれ落ちる砂の層。

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ちなみにこのまま道をまっすぐ行くと、少し先の右側にもうひとつの素掘りトンネルがあり、さらにまっすぐ進むと行き止まりになる。

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林道自体はまだ先まであるんだけど、この橋がもしかしたら通行には危ないということなのかもしれない。