新興住宅地「緑園台」の北端から坊谷堰方面に延びる道の途中にあるトンネル。北上途中で左折し、畑の間を山に向かって延びる未舗装の道を進みしばらくいった突き当りで、公道からトンネル開口部は見えないと思うので地図で曲がり角のあたりをつけていったほうがいい(緑園台北の交差点から250mくらい)。トンネル開口部手前で道がカーブしており、両側は苔むした壁で上部は竹林。開口部は角ばっておらず、左右非対称の曲線からなるトンネルの断面の形状もちょっと不思議な雰囲気。反対側の開口部の先の両側は垂直にそそり立つ壁で、その先は来光寺周辺の集落の道につながっており、クリーム色の外壁の二階建ての建物が現れる。この建物手前を右に曲がった道の先にはもうひとつの素掘りトンネル「後呂トンネル」がある。
概要
住所 | 千葉県茂原市押日 |
全長 | 30メートル |
建設時期 | 明治末~大正初期頃? |
駐車場 | ─ |
トイレ | ─ |
マップコード | 130 708 618*51 |
アクセス
詳細は下記リンクよりGoogleマップを開き確認のこと。
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訪問レポート
<訪問日:2020年2月14日>
「緑園台」の北端の交差点からさらに道を北上すると、右側が畑と水路、左側に山というか長い丘が続くのどかな風景となる。
道と並行して走る水路は、少し先の坊谷堰からつながっているものだ。
ぽつんと建つ建物の北側を左折していく先にトンネルがある。
この場所、ちょっとわかりにくいと思うので、Googleマップで確認をしておいてほしい(青いバルーンがアクセス口なので、Googleマップをナビ替わりにするならそこを目的地にする)。
未舗装だが、車も通っていると思われる道。
わかりにくい場所にある素掘りトンネルへの道を見つけるひとつの手掛かりは「落石注意」の看板だ。山に続く細道はどこかで行き止まりになることがほとんどなのだが、この看板があると切通やトンネルにつながっている可能性が高くなる。
びっしりと苔が生えまるでビロードのような壁。
その奥に丸みを帯びたトンネル開口部が現れた。
トンネルの上は竹林だ。
倒れて切通部分の上にまたがっている竹もある。
ごつごつした素掘りトンネルが多い中、ここの壁面はとってもなめらか。
やや歪んだ楕円形と、苔や水が流れた跡と思われる模様が、何とも不思議な雰囲気を醸し出している。
トンネルは長めで、少しカーブしていた。
坑道内はとってもきれい。
西側の開口部。
その先の壁もやはりつるんとしている。
西側はかなり高い壁の切通になっていた。
往来に使われているのだろう、落ち葉の堆積もあまりない。
道を下っていくと、そこには集落。
押日地区の中心地だ。
最初に登場したのが、二階建てのクリーム色の外壁の家。
実はこの時には気付かなかったのだが、この建物手前から右手に延びている道を進めば、その先にもうひとつの素掘りトンネル「後呂トンネル」があったのだ。
西側の押日地区中心地(押日集会所や来光寺がある側)から入っていく時には、この細い道を進む。
トンネル西側の道。
反対側とは形も異なり、ちょっと縦長だ。
その後バイクでここを通過した。
車も通っているらしいのでまったく問題なく走れる。